2004年08月31日

自分が許さない男の美学

NHK大河ドラマ「新撰組」。

激動の幕末、京を舞台にした青春時代劇?

時代の針は刻々と進む。

その針を止めんとする新撰組の役割。

常に死と隣り合わせの新撰組の若者たち。

山岡(堺雅人)が新撰組から脱走、愛人の明里(鈴木砂羽)を連れて、京から江戸に戻る。

明里は丹波の生まれ、京の女郎、富士山を見たいと。

近藤勇(香取慎吾)は、沖田総司(藤原竜也)を呼び、連れ戻すよう指示。

総司は、連れ戻せば、切腹となるが分かっていることから、法度破りの山南をかばい、これを嫌がる。

勇は、だからこそ総司に命じ、総司もその意図を理解した。

近江まで足を運んだ山南、総司の気配を察知すると、自ら総司の前に現れる。

総司は逃げて欲しいと懇願するが、山南はこれを拒む。

脱走は法度破り、京に戻れば、死しかない。

山南の余りにも潔い武士道精神に、やるせない思いに。

山南は勇のところへ。

勇は驚き、山南になぜ戻ったのかと叱責。

山南と近江で別れ、丹波に戻っていったはずが、明里が山南のもとへ。

山南は丹波に必ず迎えに行くと約束して、ごまかす。
明里はお頭(つむ)が少し弱い女、だがアホを演じていただけ。

すべてを分かって、山南を見届けた。

白装束姿の山南は切腹、介錯は総司だった。

規律を全うするために、冷酷な切腹を主張してきた土方歳三(山本耕史)も、このときばかりは号泣。

勇と二人で畳にへたり込んで、泣き続けた。

山南は生き延びれた。
何度も逃げることが出来た。

しかし、それを拒んだ。

男の美学として、逃げることを自分が許さなかったのだろう。

やるせなさが募る、空しさが心に残るシーンだった。
movie3 at 19:59│Comments(1)TrackBack(0)歴史ドラマ 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by senapon   2004年12月09日 09:37
TBありがとうございます。
「新撰組!第33回友の死」は残念ながら見逃してしまいました。
madamfuseinさんの話は、映像が浮かんで観ているようにわかりやすいですね。
この回は「新撰組!ファン」の中では最も印象に残った話で、NHKの「あなたのアンコール」で再放送が決定いたしました。
山南の最後を(今更ながら)見届けたいと思います。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
応援者
RakuYen ads