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フラッと立ち寄ったヨドバシカメラの本屋コーナーで見つけて
即買いしてしまいました。


「filmmaker's eye」
〜映画のシーンに学ぶ構図と撮影術:原則とその破り方〜
ボーンデジタル社 ¥3,600+税



お値段ちょっと張りますが、絶対におすすめです。
パラパラとめくっただけでその凄さに驚きました。


今日のお昼に買って、そのままカフェに入って途中まで読んで
夜になるまで一気に読んでしまいました。



【基本構成】

・撮影の構図の基本
・事例を用いた解説


大まかに言うとこの2部構成になっています。

まずは構図の基本

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画面のアスペクト比から、画面構成の三分割法、そしてカメラの
レンズの使い分けなどに言及されいます。

コチラが前半にちょっと紹介されていて、残りの全てが色んな映画の
1シーンを取り上げて解説されていくのですが、この解説がすごい。

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一つの画面の構図をサンプルに、

「なぜこの部分は背景をぼかして」
「なぜこの位置に柱を置いて」
「なぜこの高さから撮影しているのか」



ということをこと細かに説明しているのです。

主人公の不安な心理状態を表したい。
明るい希望の雰囲気を伝えたい。

伝えたい表現によって構図は変わる。

そこで考えるべきはその伝えたいことを表現するために


「何を」
「どこに配置して」
「どこから撮影するのか」


ということがとても大切なことが多くの事例を通して
見えてくる。


何気なく流れて行く映像の中でこれだけの意味を含めていたのかと
1ページ1ページが感動の連続。


さらにその詳細な解説の後は撮影で使用するレンズやフォーマット
さらに照明の解説までされております。


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最後の方は「クレーンショット」とか出て来ちゃったので、
さすがにこの辺までは真似できないですけどね(笑)




【何を選ぶかは自分次第】

そしてこの本の面白いところが、サブタイトルにもついている

「原則とその破り方」です。


構図の原則というものが基本としてあるわけですが、撮影の意図に
よってはその原則をわざと崩すことで、「不安な心理状態」を
描いたり、見ている人を混乱させることも出来るということを
説いている点です。



そしてこれは冒頭に書いてあったのですが、一番大切なことは
その映像で「何を伝えたいのか」ということを制作者が理解して
貫いているかどうかという点でした。


個人的に映像を作っている以上、レンズも豊富に揃えることや
ましてやクレーンなんかを使っての撮影なんて出来ません(笑)

全てを吸収して実践することは出来ないでしょう(予算上)

でもこの本を読むことによって、確実に変わることは
撮影する時の意識の仕方です。




いきなり撮影に入る前に一呼吸を置いて、


「この映像で伝えたいことはなんだろうか」
「ここから撮ったらどういう印象になるだろうか」
「これは画面から外した方がいいんじゃないか」



それが合っているかどうかは正直分かりません。
でも、それを意識して作るのと作らないとでは
大きな差が出てくることでしょう。



身近な人に映像を見てもらったあとで、

「この映像、こういう意図で作ったんだけど伝わったかな」

と聞いてみるのもアリだと思います。



Youtubeにアップする映像にしても、家族にプレゼントする映像にしても
人に「伝える」ということが目的となります。


この本の内容全てを体得してマスターするのは難しいと思いますが


「こういう風に撮ると確かこういう印象になったよな」

っていうことを知っておくだけでも、作る映像には
大きな影響を与えることでしょう。




【ただ一つ難点あり】


こういう本を読んでしまうと、普通に映画が楽しめなくなります(笑)


「おー、最初はこの引きの画で始まったか」
「ということはこれは主人公のこれからの挑戦を意味していて
 この映画の象徴的なシーンとなるワケだな、ふむふむ。」

「多分次のシーンではなんらかのアップのシーンが登場するぞ。。」

「ほら来たアップシーン!!」


なんて見方をしてしまって、普通に映画が観れなくなりますので
悪しからず。





【今回ご紹介した本とその他の撮影オススメ本】

 


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