2007年アメリカ
監督:デヴィッド・スレイド
脚本:スティーブ・ナイルズ スチュアート・ビーティー ブライアン・ネルソン
製作総指揮:ジョー・ドレイク オーブリ-・ヘンダーソン ネイサン・カへイン マイク・リチャードソン
製作:サム・ライミ ロブ・タバート
出演:ジョシュ・ハートネット メリッサ・ジョージ ダニー・ヒューストン ベン・フォスター マーク・ブーンJr,
サム・ライミ製作、脚本も手掛けたスティーブ・ナイルズの同名コミ
ックの映画化。
新しいヴァンパイアの造形が秀逸な作品。
原作は漫画と言えど、しっかりした作りで、作者自身が脚本に関わ
っていることからコミックファンにとっても納得のいく出来になったと
言えるだろう。
ヴァンパイアと対する時の絶望感が紛れもない異形の者と対峙す
る感覚を如実に表している。ヴァンパイアものでのここまでの絶望
感はこれまでの同種作品では無かったと思う。
また、ライミが製作に加わっている為か否かは判らないが、本作は
CG多様の作品ではなく、特殊メイクによる造形と残酷描写がふん
だんである。2000年からこちらの作品では無機質で現実味の無い
CG多様化の作品が多く、割と辟易していたので、こう言う作品は
大歓迎である。
欲を言うなら、18日目の絶望的な状況から、いきなり後3日程で日
の出を迎える時期までの描写が無い事である。18日目のクレジッ
トが出た際に、ここまででも後1時間、2時間逃走するのは厳しい
なと感じさせる内容で、残り12日間もどうやって過ごすのだろうと
考えていた矢先の展開だったので少々驚いた。しかも、当初ここ
なら安全だと言われる邸宅へ危険を冒して移動した元の場所で
ある保安官事務所に普通に立て籠もれたと言う部分が説得力に
著しく欠けるところではあったと思う。
この12日間の立て籠もりに、突拍子も無いアイディアを提示出来
ればより面白い作品になったのではないだろうか。
しかし、最後主人公であるジョシュ・ハートネットがヴァンパイアと
戦う為に、自らもヴァンパイアになり、正気を保ったまま仲間を傷
付けずに敵を討つと言う設定がデビルマン的けれん味があって非
常に良かった。
ヴァンパイア同士の戦いも、「ブレイド」の様にやたらと超人的では
ないところに好感が持てた。
コミック原作と馬鹿にすることなかれ。死んでいく人にもそれぞれ
個人的なドラマを持たせ、無為に死んでいく記号の様な人物が極め
て少なく、それなりに見応えのある作品になっていると思う。
本作監督が、筆者が最も否定的なヴァンパイアものである「トワイ
ライト」の3作目を監督しているのはご愛嬌と言ったところか。
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Steve Niles
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2008-07-29