ZEN's Extended Brain

Zenの外脳:マーケティングとインターネットと書評(一部カリフォルニア風味)

リーダーの即決力には二つの道がある〜『ゼロ秒思考[行動編]』




基本的に、僕自身は会う人すべて尊敬に値すると思ってしまうタイプなのだが、たまには腹に据えかねる人もいる。振り返ってみるに、そういう人は概ね考えが浅はかで、意見が案件ごとにブレていて軸がないタイプだ。これが新人ならまだ良い。タチが悪いのは、そこそこのポジションにいて、それなりの経験値を持っていて、結果的に自分の意見に得体のしれない自信を持っている輩である。

自分はそうなりたくないので、物事をキチンと考えたいと思う。ちゃんと物事を多面的に捉え、その経緯や背景に思いを馳せ、根本要因が何なのかを熟慮し、改善案を実行に移した時の影響度合いを計算し、関わる人々の表情を思い浮かべるのだ。勢い、物事の決定に時間がかかることもある。それはそれで仕方ない、と思うし、結果的に時間がかかったことでやらなくてもよくなる案件も、ままあったりする。

が、部下からすれば一番無能な上司は「決めない上司」なのだそうである。確かに、かの羽生善治氏も「長い時間考えた手がうまくいくケースは非常に少ない。」と書いていた。つまり、「正しい決断を早くせよ」という一見相容れない2つの要件を満たすスーパーマンが、求められるマネージャー像ということなのだろう。

そこで、この本である。著者は前作『ゼロ秒思考』で、マッキンゼーで鍛えられた思考スピードアップのノウハウを開示した。今作では、日常的にアウトプットを出していくための方法論を展開するという。

読んでみた感想を正直に言えば、紹介されているツールは初歩的なもので、会社によっては日常的に使っているもので、少し肩透かしを食らった格好。ただし、本書を貫く「フィロソフィーとしての効率化」とでもいうべき精神論は、非常に刺激になる。
即断即決、即実行のメリットは多くの人が想像する以上に大きい。そして、ためらい、迷い、躊躇、逡巡にほとんど価値はなく、時間の無駄なのだ。

どうしても普段からあれこれ迷ってしまう、ということだろうが、本気でそれを直そうと思ったことがあるのだろうか。そもそも迷うことが実は問題だという認識があるだろうか。あるいは、迷うのは自分の性格であり、どうしようもないことだと思っていないだろうか。

即断即決、即実行できないのが、「どうしていいかわからない」ときであっても、「本当はわかっているのに直視したくない」ときであっても、妨げになっているのは、端的に言えば「不安と恐れ」だ。

確かに、会議でいよいよ決断という時に、誰かが「もう少しすると◯◯があるので、それを待って改めて判断するべき」という発言があると、大抵はそちらに流れる。それがどんなものであれ、大勢は変わらないはずなのに。あるいは、「どうだったらプランA、ちがったらプランB」などシナリオまでは合意しておくべきなのに。

しかし著者は、どんな人であれ訓練で「即断即決・即実行」ができるようになるという。端的に言ってしまえば、そのためのコツは、
・常に先回りして準備をしておくこと
・頭の回転を上げる訓練を積むこと
・そして更なる効率化が可能だと信じて工夫し続けること
であり、そのためのツールや考え方が紹介されていく。

ただ、個人的に一番刺さったのは、
打てば響くように動いてくれるチームとは、リーダーの意を汲んで、目的達成のためにそれぞれが即断即決、即実行を実践してくれる強力なメンバーからなる。
というあたり。考えてみれば、リーダーが常に「即断即決」しなければいけない組織というのは、それ自体機能不全に陥っていると思う。リーダーがキチンとビジョンを示し、行動指針や意思決定のクライテリアを共有し、適切に権限を委譲すれば、自ら考える組織になって、リーダーに即断即決が求められるシーンも激減するはずなのだ。

やっぱり汗をかくなら、メールを速攻で返す技を磨くよりも、皆が目指せる旗印を掲げる方だな、と改めて思う。

最近読んだ小説たち(2016年3月)

人類資金7 (講談社文庫)
福井 晴敏
講談社
2015-07-15


★★★★☆
かつて日本軍が隠匿したという「M資金」をネタにする詐欺師、真船雄一の前に、本物のM資金を盗み出して世の中を変えようとする謎の人物“M”が現れる。資本主義の“ルール”を維持するためにM資金を運用する財団、それを擁護する防衛相、金の匂いにたかるヤクザ、様々な敵の裏をかくべく、真船が描き出した大逆転のシナリオが動き出す。作者渾身の一作、ついに完結。

世の中の利益はわずか数パーセントの人々に握られているというのはよく聞く弁説だが、実のところ主体はすでにその人々にもなく、コントロール不能な巨大な資本が飽くなき食欲を満たすべく暴れまわっている、というのが実感ではなかろうか。本書はその現代資本主義ルールの護り人と、それに敢然と立ち向かうレジスタンスの攻防を描く、エンターテインメントの顔をした経済書と読むこともできる。時に数ページに及ぶ哲学的な長台詞には辟易する部分もあるが、マルクスとピケティを読むよりは手っ取り早いのではないか。

天国でまた会おう(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ピエール ルメートル
早川書房
2015-10-16


★★★★★
第一次大戦終結間際、アルベールは戦場で上官の不正を目撃、口封じのために危うく命を落としかける。彼の命と引き換えに顔面の半分を失った戦友エデュアールとともに何とかフランスに生還したアルベールは、その日暮らしの生活を送っていた。モルヒネ漬けの廃人と化していたエデュアールは、やがて天賦の芸術的才能を発揮して、世の中を唖然とさせる一世一代の大勝負を思いつく。

数奇な運命に翻弄される登場人物たちによる救いようのない悲劇なのに、どこかでフランスらしいエスプリが効いている不思議な感覚。臆病で優柔不断な主人公も、悪事を暴く劣等感丸出しの役人も、チップをせびるホテル従業員ですら、登場するキャラクターたちは皆どこか打算的で、この上なく人間的だ。先の読めない展開、最後のカタルシス、どこをとっても一級品のエンターテインメント。

仮面病棟 (実業之日本社文庫)
知念 実希人
実業之日本社
2014-12-05

★★☆☆☆
駆け出し外科医の速水は、先輩医師に請われて小さな病院の夜勤のバイトに出かける。多くの身寄りのない重症患者を抱えるその病院にはしかし、もう一つの裏の顔があった。突如現れ、理不尽な要求を突きつけて立てこもるピエロの面の犯人、傷を負った人質、何かをひた隠しにする院長と看護婦の間で、究極の心理戦が始まる。

張られていく伏線があからさま過ぎてゲンナリするが、最後になって二重のレイヤーの伏線に気づかされるという構造。にしても、会話や心理描写が薄っぺらくて、犯人の動機にも違和感が残る。


★★★★☆
詩人のSNSに死の背景を探求する作品を投稿した主人公は、初めて参加したオフ会で「探偵くん」と名付けられる。それから10年。約束の場所で再開したオフ会メンバーたちは、詩人仲間の4人が命を落としていることを知る。果たして、それらの死は何かの因果関係があるのか。なぜ、彼らは死なねばならなかったのか。詩人探偵の前に明らかになる事実と、彼自身が向き合うべき過去が暴かれていく。

なるほど、ライトノベルの進化形の有り様としては、こういう方向もあるのか。深い森の中の妖しげな沼のほとりをゆっくりスキップで周っている少女のような、不思議なリズムを持った文体。その全てを明確に理解しようとすると難しいが、リズムに身をまかせることで登場人物たちの痛みに寄り添うことが出来る。本格ミステリと言うには提示される手がかりも弱いが、読み物としては一流。

結局そこに魔法はない−『最高のリーダーは何もしない』



数多くの企業のリーダーたちと対話をしてきた著者によれば、近年、成功するビジネスリーダーの特性が変化してきている実感があると言う。
リーダーというと、「即断即決・勇猛・大胆」「ついていきたくなるカリスマ性」「頼りになるボス猿」というイメージを持つ方が多いのではないかと思います。しかし、そうしたリーダー像は、過去のものになりつつあります。

確かにあらためて周りを見回すと、剛腕で引っ張っていくタイプのリーダーは少なくなっているように感じる。(開発や営業の部門にはまだそういった系譜も脈々と受け継がれている気もするが、少なくともマーケティングの領域においては。)

もちろんその背景には世代の価値観の変化もあるのだとは思うが、それよりも著者が指摘するのは、IT進展に伴う価値観の多様化と変化・伝播の加速化だ。今の時代において、
従来のトップダウン型リーダーシップだけでは「遅すぎる」のです。めまぐるしく移り変わる複雑なニーズに対応していくには、現場にいるメンバーたちが自律的に動き、個別に対応するほかありません。

つまり、自分が指示を出さなくても正しいベクトルでの判断が自律的になされる体制を作ることが必要なのだ。

これはついつい忘れがちな指摘だと思う。ディズニーやノードストロームで従業員が現場判断でカスタマー・サティスファクションを向上させているといった美談においては、どうしても「現場への権限移譲」という側面がフィーチャーされる。しかし実際にそれより重要なのは、「どういう価値観において行動すべきか」という理念が浸透しているというポイントだと思うのだ。

本書でも繰り返し語られるのは、その部分である。
リーダーの最も大切な仕事は、ビジョンをつくり、それをメンバーに浸透させることなのです。

社長の仕事は、社員という孫悟空が自由に飛びまわれるよう、お釈迦様の手をどんどん大きくしていくことであり、現場で細かな指示をすることではない

つまり、今までのような道を切り開いてチームを先導していくリーダー像と照らし合わせると「何もしない」ように見えても、
物静かな外見、轟音を立てる脳内
というようにビジョンの策定や浸透に心を砕いているリーダーが増えているということだ。

それにしても、さすがに何もしないでうまく行く魔法のマネジメント手法が書いてあるとは思っていなかったものの
「強いリーダーシップを発揮できる素地を持ちながらも、平時にはビジョン型に徹する」というように、状況に応じて両方のリーダーシップを使い分けられる人こそが、理想的なリーダーです。
とか
リーダーは、つねに考える人であると同時に、その考えを行動に移す人でなければなりません。そして、掲げた目標は必ずやりきることです。ゴールまで走りきらないリーダーのもとには、誰も集まってきてくれません。
とか言われると、よけいに難しくなってんじゃん!と突っ込みたくはなります。


以下、いつか使うかもフレーズ集。
(電気自動車の投入について、どうやってマーケットがあることを確信したか)
「直感です」−みんな唖然とするなか、ゴーンさんは言葉を続けました。
「まだ世の中にないもの、これから新たにつくるものが売れるかどうかなんて、調査のしようがないでしょう?」

直観とは、考えに考えて考えつくした末に、ふと浮かび上がってくる決意です。単なる思いつきや何となくのヤマ勘ではありません。ですから、リーダーの大切な仕事は、つねに考え続けることです。考え続けた人にしか、直感は降りてきません。

じつのところ、「ビジョンを伝える」という仕事において最も重要なのは、現場に語りかける以前に、当のリーダー本人が心からそのビジョンに信念を抱いているかということです。

「売れなかったらやめてしまえばいいわけです。当然やめれば損が出ますが、そこから『なぜ売れなかったか』ということを学べます。(中略)マーケティング調査をして、出す商品を絞ってしまうと、何も勉強になりません。」(キングジム代表取締役宮本彰氏)

最近読んだ小説たち(2016年2月Part2)

『穴』
穴
小山田 浩子
新潮社
2014-01-24

★★★☆☆
夫の転勤に合わせて、夫の実家の隣の一軒家に引っ越した主人公。車がなければどこにも行けない片田舎、無為に日常を過ごす彼女の周りで、不可解な事象が起き始める。庭に水を撒き続ける義理の祖父、裏の道具小屋に住むという義理の兄、見たこともない真っ黒な獣、そして、その獣が住まう穴。日常の不条理を淡々と描く表題作他2篇収録。

どこにでもありそうな日々の生活に侵食する不条理と、その中に怖れと安寧を見出す主人公の距離感の描き方が素晴らしい。ただ、謎を散りばめたまま解釈を読者に委ねるこの手の物語は、好き嫌いがありそうだ。


★★★★☆
前作で巨大企業と共同開発した純国産型ロケットを飛ばすことに成功した町工場の社長佃の前に、新たに医療分野のプロジェクトが舞い込んでくる。一方、ロケットバルブの次期受注に向けて、NASAの技術者が率いる新進気鋭のライバル会社が名乗りを上げる。部下の裏切り、巨大企業からの横やり、今回も次から次へ押し寄せる危機に、佃は技術者のプライドで立ち向かっていく。

テレビドラマの1クールで、まさかのロケット&ガウディ2冊分の物語展開。録画してたドラマを見る前に、慌てて2作目を読んだ次第。相変わらずの善悪くっきりのキャラクター設定が、そろそろ気持ち悪くなってきた部分はある。が、危機を突破していく起死回生の奇策、それを支える熱い想い、強敵を打ちのめす胸のすくセリフ回しは、やはり読んでいて小気味よい。

教団X
中村 文則
集英社
2014-12-15

★★☆☆☆
ある日突然姿を消してしまった彼女を探していた楢崎は、ある宗教団体に行き着く。その団体に単身乗り込んだ楢崎は、その牧歌的な雰囲気に困惑するが、もう一つの対立する宗教団体、公安からもマークされる危険思想を孕んだ「教団X」の存在を知るのだった。交錯する登場人物たちの信念の先に、やがて教団Xの狂気の真実が姿を現す。

もともと好きな作家でもあり、又吉先生が大絶賛ということで手に取った。二つの宗教団体の対比構造を使うというプロットも面白いし、先を読ませない展開も見事だし、アマチュア思想家松尾の哲学的宗教論も読むべきところが多いが、果たしてここまであからさまな性描写を織り込む必要があったのだろうか。

火花
又吉 直樹
文藝春秋
2015-03-11

★★★★☆
駆け出しの芸人、徳永は営業で知り合った先輩芸人の神谷に会い、意気投合。日常を共にし、笑いでも切磋琢磨する二人だが、やがてネタ番組に拾われて売れ始めた徳永に対し、神谷はストイックかつ不器用に自らの美学を追求する中で落ちるところまで落ちて行く。やがてブームが去り芸人を辞めた徳永、自らを変貌させた神谷だったが、思い出の温泉宿で新たなスタートを切る決意をするのだった。

芥川賞か?と言われれば、むしろ直木賞と言われた方がしっくり来る。ただ、芸人による執筆という色眼鏡を外し、客観的に物語の構成、表現の巧みさ、会話の洒脱さなどを評価しても、非常に良くできた小説。個人的には、先輩芸人の描写を読み進めるとともに、彼が小籔千豊にしか思えなくなり(実際には違う人物がモチーフだったらしいですが)、終盤の変貌シーンにはドン引きしてしまった。。

宴の後 - The Big Day Ad Review 2016

第50回の記念大会となったスーパーボウル、試合自体は両軍タッチダウンパスゼロ、QBサックやターンオーバー続出のディフェンス・ゲームとなり、若干盛り上がりに欠ける感じはありました。まあ、最後の2ポイントなどは恐らく今回が最後になるペイトンへの花道としては良かったのかもしれませんね。

さて、久しぶりにThe Big Dayの広告チェック(自動車編)、行ってみましょう。
今回も、USA TodayのAd Meterをナビゲーターにお送りします。

今年の自動車メーカーからの参戦は、トヨタ、ホンダ、アキュラ、ヒュンダイ、キア、ジープ、アウディ、ミニ、ビューイックの9ブランド、14作品(数え間違えてなければ)。そして、AD Meterの上位10作品中、なんと6作品が自動車メーカーということで、自動車業界としては当たり年だったのではないでしょうか。

では、上位10位以内の作品を見て行きます。

まず10位にランクインしたのは、フルモデルチェンジしたばかりのトヨタ プリウス。本国の福山氏とは全く違い、こちらはちょっと間抜けな銀行強盗たちが主人公。

何が凄いって、走り、スタイリング、燃費、シフトノブ、バックビューモニター、自動ブレーキ、静粛性、伝えるべきUSPが全部入ってますw。

続いて8位に入ったのは、アウディのR8。退役してすべてに無気力になってしまった宇宙飛行士が、R8に乗って昔の喜びを取り戻す物語。

お話としてはありがちだし、日本でも似たようなコンセプトのCMは見かけますが、このクラフトは素晴らしい。デヴィッド・ボウイの楽曲採用は、彼の死後急きょ決まったのかどうか分かりませんが、ぴったりハマってます。今年のクルマのCMの中では一番好きかも。

7位は昨年お休みしていたホンダがフルモデルチェンジしたトラックの広告でランクイン。牧場の羊たちがクイーンの “Somebody to Love” を合唱して、オーディオシステムを訴求するというシンプルな構成。

Ad Meterでは属性別の支持も見られるんですが、それによるとトラックらしく年配層からの支持を得ているのに加え、羊と犬の歌と語りで女性の支持もゲットしているようです。やはり動物はテッパン。

6位に入ったのは、二匹のグリズリーから必死の思いで逃げるカップルをスリリングに描いたヒュンダイの作品。今にも追いつかれそうという時に、エラントラの“Talk Start”で脱出します。

「ハグしようと思っただけだったのに」
「あそう?俺は食うつもりだったよ」
「菜食主義者じゃなかったっけ?」
「ダイエットお休み中」
という熊たちのお茶目な会話もGOOD。

続いて5位も同じくヒュンダイのエラントラ。人を見つけて止まる自動ブレーキの訴求に選んだ舞台は、住人全員がライアン・レイノルズ という“Ryanville“。

思わず脇見しちゃうよねーという女性共感度MAXな感じかと思いきや、意外と男性票も取ってました。
ちなみにこの脇見運転シーンのCM表現は、日本ではご法度です。

そして、栄えある第一位はまたしてもヒュンダイ。娘の初デートを心配し過ぎる父親の姿を過剰な演出で描きながら、ジェネシスのCar Finderという機能を訴求します。

今どきこんな父親いるのかよ、と思いますが、誰もがコメディ・ドラマで見たことのあるステレオタイプで分かりやすいのは確か。

さて、自動車メーカーとしてはAd Meter計測以来初となる第一位を含む3作品が10位以内に入ってきたヒュンダイ。そもそもヒュンダイは今年から老舗のGMに代わってNFLオフィシャルスポンサーになっていて、スーパーボウル定番の体験パークも運用する力の入れよう。CMもわざわざ監督を変えてオリジナル4作品を投入しています。せっかくそれぞれ先進技術をフィーチャーしてるので、どうせなら全部シリーズ化した方が効果倍増なんじゃないかと思ったりしますが、逆に一網打尽になるリスクもあるので何とも言えないですかね。

自動車以外もいろいろ見ましたが、感動ものが多かった去年と比べると、今年はお笑い系に振っているものが多くて、ハートにガツンと来るCMは少なかった印象。そんな中、クライスラーのように軸をぶらさずヘリテージと愛国心で押してくるブランドの方がかえって新鮮だったりしました。


この感じだと、来年はまた感動系に振れるんでしょうか。

何より、ゲームも最後まで1ポゼッション差以内の僅差で盛り上がらんことを期待します。

パラノイアが築いた王国 − 『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』




"Only the paranoid survive."とは、かつて群雄割拠の体をなしていたシリコンバレーでの成功の条件を言い表したアンディー・グローブの言葉だっただろうか。ドットコム・バブルの時代を生き延び、今や世界中の小売業を飲み込まんと拡大し続けるアマゾン。その中心にあるのは、間違いなく創業者ジェフ・ベゾスのパラノイアのような拡大欲求と、彼の生き写しのような企業風土である。

本書は、著者がベゾス本人を含む延べ300名を超える関係者へのインタビューや、(時には会社のゴミ箱をあさるほどの)徹底した取材で、そうしたベゾスの野望やアマゾンの秘められた歴史に迫った「半公認本」。あらゆるステークホルダーと衝突しながらも自分の理想とする顧客第一主義を追求し、王国を築いた男の栄光と狂気を、決して美化することなく客観的に描き出す。

そもそも「Everything Store」というコンセプト自体はものすごく画期的なものではない。おそらくネット黎明期にその夢を見た起業家は相当な数にのぼるはずだ。その中でのし上がって来る過程には、当然運も作用したし、KindleやAWS、プライム会員のような燦めくアイデアもあった。しかし、アマゾンをアマゾンたらしめている競争優位性は、やはりその企業風土を反映した、サプライチェーンの効率をとことん追求したオペレーションにある。

効率の良いオペレーションで世界のトップになる、というのはお題目として唱えるには簡単だが、綺麗事では済まされない。本書の中でも、時に競合の販路を圧倒的物量にものを言わせて潰し、サプライヤーにはアマゾン依存体質にした上で赤字ギリギリの仕切りを要求し、果てには従業員の残業代を削減するために様々な策を弄しさえする、アマゾンのダークサイドも赤裸々に描かれている。

そういった企業風土というのはどこかに滲み出るものだ。冷徹なまでの効率の良いオペレーションに対して、人は敬意を表し、そのアウトプットとしての価格の安さや納品の早さを享受はするが、それを愛の対象にすることはない。人が愛するのは、ちょっと不完全であってもがむしゃらに頑張る姿であり、愛嬌のある洒落っ気であり、大義のために自己犠牲を厭わない真っ直ぐさである。

本書の後半部では、ふと立ち止まったベゾスが、自分の作り上げたブランドが生活者から愛されていない事実に気付いて愕然とし、「Amazon.love」なるメモを幹部に配布して方向転換を促そうとするエピソードも紹介されている。多少ブランディングに関わっている身から言わせてもらえば、会社のコアにない価値観からブランドを作ることはできない。だから、アマゾンが「愛されるブランド」を目指して大幅に方向性を変えたりすれば大惨事は免れないところだっただろうと思う。

本書が執筆されたのが2013年、今もアマゾンが順調に色んな会社を飲み込んでグローバルに成長しているところを見ると、どうやらこれは一時の気の迷いだったのだろう。

ベゾスの目が黒い間、彼のけたたましい笑い声が会議室に響いている間は、アマゾンは愛されなくても必要とされるブランドとして君臨していくに違いない。世界中の経営者が「次にアマゾンされる会社はうちかもしれない」と震えて眠る傍らで。


以下、いつか使うかもフレーズ集。

ビジネス世界で「アマゾンされる(To be Amazoned)と言えば、「急成長しているシアトルのオンライン会社が、自社の従来型事業から顧客と利益を根こそぎ奪っていくのをなすすべもなく見る」という意味になる。

「未来は予想するより自分で創るほうが簡単である」(アラン・ケイ)

「株価が30%上がったからといって30%頭がよくなったと君たちが感じることはないはずだ。それなら株価が下がったときも、30%頭が悪くなったと感じなくていいだろう」(ジェフ・ベゾス)

気骨を持て − 反論し、コミットしろ:リーダーには、賛同できないとき、まっとうなやり方で決定に異を唱えることが求められる。(中略)社会的結束を優先して妥協するなどもってのほかだ。そして、リーダーたる者、最終決定が下されたら、それに全力でコミットしなければならない。(アマゾン14カ条)

最近読んだ小説たち(2016年2月)



★★★★☆
職業としてのタイムトラベラーが定着する未来。ロンドン空襲で消失した教会の復元に執念を燃やす上司によって、謎のオブジェの行方を探るために寝る間も削って過去に「降下」し続けていたネッドは、深刻なタイムラグによって取り返しのつかない齟齬を生じさせてしまう。トシーが結婚することになっていたミスターCとは誰なのか、増大する降下のズレは何を意味するのか、そして、果たして探し出すべきオブジェはどこにあるのか。すべての謎がつなぎ合わされた時、「最も意外な犯人」とその壮大なグランドデザインが出現する。

随所にイギリス文学と古典推理小説のオマージュを散りばめた、コメディSF超大作。途中に反復系のモンティーパイソン的展開が続き、若干中弛み感もあるのだが、そういう中にもグランドフィナーレにつながる伏線が張られていて、油断ならない。後半はその辺りの伏線が見事に組み合わされて良質なミステリのカタルシスが味わえる。

消失グラデーション (角川文庫)
長沢 樹
KADOKAWA/角川書店
2014-02-25


★★★☆☆
女子バスケ界のスターに惹かれて同じ高校に入学した康だったが、男子バスケ部のマネージャーに収まって日々練習を抜け出し、女子生徒を弄ぶ無為な日々を送っていた。そんなある日、バスケ界の時代のエースと目されながらモデル業もこなすスーパー女子高生が屋上から転落後「消失」するという事件が起きる。巻き込まれた康は、頭脳明晰でプチサディストな美少女マユとともに事件の真相を追う。

いわゆる叙述トリックの秀作だが、それだけではない。癖のある登場人物たちをめぐる二転三転する展開。悩める若者たちの倒錯した性、自意識、そして他者を思いやるまっすぐな想いが引き起こす、悲劇と再生の物語。

人質の朗読会 (中公文庫)
小川 洋子
中央公論新社
2014-02-22


★★★★☆
身代金目当てで日本人旅行団を拉致したテロリストのアジトを盗聴する諜報員の耳に聞こえてきたのは、人質たちが長引く交渉の間に自主的に開催していた、不思議な朗読会だった。見知らぬ人から「死んだ祖母に似ている」とたびたび声をかけられる話、槍投げの青年を尾行した一日だけの冒険譚、バイト契約が終了する時にお客さんから渡された花束にまつわる物語。普通の人々の、何気ない日常の、忘れられない記憶たち。

最後にこれらの物語をつなぐ大きなカラクリが用意されているのかと期待させるが、そこに提示されるのはもっと緩やかで、もっと大きくて、もっと優しいテーマだった。ファンを裏切らない、小川ワールドを満喫できる。



★★★★☆
財務省に33年勤め上げた樋口と、自衛官たたき上げ37年の大友は、共に定年を間近に控えて
JAMSなる組織に天下る。昔からの債権をただ死蔵管理するだけの組織で、出社さえすれば後は昼寝でもしていれば良いという環境の中、しかしマジメでKYな資質を持ち合わせた彼らは、あろうことか債権の回収に動き出す。

泣かせる浅田次郎とはちょっと違う、でもやっぱりハートフルなコメディ。ワザと読者の間を外すようなギミックを織り交ぜながらの軽妙な語り口が心地良い。同時に、今後実際には天下り先のキャパもオーバーして行くだろうし、今しか読めない小説かもね、などと考えさせられる。

最近読んだ小説たち(2014年7月)

獅子の城塞
佐々木 譲
新潮社
2013-10-22


★★★★★
信長の命を受け、洋風の築城技術を学ぶためにローマへ渡った石積職人、次郎佐。ほどなく現地で認められるも、仲間の謀によって異端の烙印を押され、ローマを追われる。エウロパを渡り歩き、プロとしてのキャリアを積みながら、日本で城を積むという見果てぬ夢を追いかけ続ける男の物語。

そこらの歴史小説にはないスケール。予定調和なんて一切ない。鎖国の時代に、自分の腕を頼りにグローバルに活躍する職人の生涯を、共に生きる感覚を味わえる。さらに、本作では脇役でしかない、武田の浪人でありながら武士の本懐を失わずにヨーロッパで傭兵として生きていく瓜生兄弟の物語に引き込まれた。このままRPGに移植できるほど「仕上がって」いる。

ケモノの城
誉田 哲也
双葉社
2014-04-18


★★★★☆
全身に虐待の跡のある少女と女が保護された。その証言から、人の弱みにつけ込み暴力でマインドコントロールしていく恐るべきケモノの所業が明らかになる。一方、自動車修理工場で働き可愛い彼女と幸せな同棲生活を送る慎吾の部屋に、彼女の実の父だという得体の知れない男が転がり込んでくる。二つの物語が交錯し、やがて恐ろしくも悲しい真実が明らかになる。

奇しくも前に読んだ本とほぼ同じタイトルだが、中身は全く違う。巻末の参考文献リストを見ても徹底的に研究して書いたんだろうと思われる虐待のディテールは吐き気を催すほどリアル。それでも絡み合う二つの物語に引き込まれてしまう。


カンパニー・マン 上 (ハヤカワ文庫NV)
ロバート・ジャクソン・ベネット
早川書房
2014-01-10


★★★★★
20世紀初頭、巨大企業マクノートン社が次々に世に出す奇跡のような工業品で急速に発展するもう一つの世界の話。特殊能力を買われてマクノートン社の揉み消し屋として働くヘイズは、組合員とおぼしき男の殺人事件を捜査するうちに、不可思議な大量殺戮に遭遇する。やがて明らかになるマクノートン社の秘密と恐ろしい未来に、ヘイズはすべてを賭けて立ち向かう。

特殊能力を持て余して薬に溺れ、愛するものの喪失感から自暴自棄になって犯罪にも手を染める。世界の救済と同時に、そんな一人の人間がヒーローとして覚醒していく様子を描く長編SF。この上なく悲しいエピソードの蓄積に胸を痛めながら一気読み。最後の尻切れトンボ感が勿体ないが、ここ最近のSFというかハードボイルドの中では一番。


襲名犯
竹吉 優輔
講談社
2013-08-06


★★★★☆
地方都市を震撼させた連続殺人鬼ブージャムが捕まった14年後。最後の犠牲者の双子の弟である仁は、無為に「兄の代替品」としての人生を送っていた。動機を秘めたままだったブージャムの死刑執行を機に、その犯行を模倣する殺人事件が発生。そして仁は初めて、自分の周囲に潜んでいた優しさと悪意に気付く。

二転三転する展開、過去と現在のダブルの謎解き、狂気と正気のスパイラル。誰もが過去の傷を持ち、誰もが怪しい。そして訪れる、赦しと救済のエンディング。一気読み必至の良質なミステリ。

最近読んだ小説たち(2014年6月)

俺俺 (新潮文庫)
星野 智幸
新潮社
2013-03-28


★★★★☆
ひょんなことから別の男になりすましてその母親から金を巻き上げた「俺」は、気がついたら他の「俺」の人生を歩み始めていた。徐々に増殖していく「俺たち」。最初は分かり合えることに無常の喜びを感じていたが、やがて同質の「俺たち」に満ちていく世の中に息苦しさを感じ始める。

マルコビッチの穴のようなカジュアルな展開を予想していたのだが、大きく裏切られた。凄絶なサバイバルと化す後半よりも、むしろ他人の人生が侵食し、読者側の現実も瓦解させていくような前半の方が相当怖い。そして、皆が互いの腹の底を分かりあいながら求められた役割を演じる「俺俺」の世界が今の世の中と大して違わないことに気づくともっと怖い。

フェイク (角川文庫)
楡 周平
角川書店
2006-08


★★★★☆
主人公は三流の大学を出てかろうじて就職した銀座のクラブは、一晩に数百万からの金を湯水のように使われる狂乱の世界だった。銀座の伝説のママから持ち掛けられた詐欺紛いの儲け話に乗っかってどツボにはまった彼は、ギャンブルオタクの親友と共に一発逆転の賭けにでる。

ハードボイルドの雄、楡周平がソフトなハードボイルドという新たな境地を切り開いた。とは言え、随所にかいま見える暗黒世界の深淵は知り尽くした作者ならではのもの。たまに鞘から覗いて見せる刀のギラつきは真剣のそれだ。


『キリシタン大名 黒田官兵衛』
★★★☆☆
秀吉・家康の天下取りを影で支えながら、その明晰な頭脳ゆえに主君からも恐れられ、疎んじられた人生。家督を長政に譲った後、老臣を率いて「キリシタン王国」建設のために九州を平定しようと働く様、あるいは彼の死後、善助が黒田家を救うエピソードまで含め、各種の文献から史実を寄り合わせて官兵衛や彼を取り巻く人々の生涯を浮き彫りにした歴史書。

原文からの引用が多く、ハードルが高いが、大河ドラマのサブセットと考えればちょうど良いかも。

カンタ (文春文庫)
石田 衣良
文藝春秋
2014-05-09


★★★★☆
同じ団地で母子家庭同士、兄弟のように育った耀司とカンタ。かたや万能の秀才、かたや発達障害と全くちがう二人だが、誰よりもお互いを理解し合う。巻き込まれた事件をきっかけに金儲けに目覚め、やがて立ち上げた携帯ゲーム会社が成功して時代の寵児に祭り上げられるも、二人を待ち受けていたのは大きく口を開けた暗闇だった。

後半は、ライブドアや村上ファンドの事件を再確認するような展開で既視感が強い。ただ、前半部の主人公二人の幼少期が丁寧に描かれていて斜に構えずに読めるからだろうか、マネーゲームの張本人達がマネーゲームに翻弄されていたという新しい視点がすんなり入ってくる。文庫版では解説を堀江たかふみ氏が担当しているのも興味深い。


雑音に躍らされないキツネであれ−『The Signal and the Noise』




ここ数年で統計学や分析モデルの本を何冊か読んできたが、「いや中々うまく行かないっす」とへりくだるものから「数字やモデルが絶対なのである」とドヤ顔で語るものまで様々なバリエーションがあった。

前者から後者へのグラデーションで並べて見ると、こんな感じ。
『Fooled by Randomness』
『統計学が最強の学問である』
『ニューロマーケティング入門』
『未来を洞察する』
『データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」』
『ゲーム理論で不幸な未来が変わる』
『その数字が戦略を決める』

本書の作者は、前回の米国大統領選挙で各州の結果をことごとく当てて見せた選挙予測業界の風雲児。それだけに、「ドヤ顔系」かと思いきや、その内容の謙虚さに驚かされる。おそらくは上記「謙虚さランキング」のトップに位置する本。

とは言え、当然すべての予測があてにならない、というわけではない。

著者は、政治心理学者P.E.Tetlockの分類を引用し、予測屋を「ハリネズミ型」と「キツネ型」の2種類で表現する。目立ちたがり屋の「ハリネズミ型」が、世にセンセーションを呼ぶようなビッグアイデアを好むのに対し、「キツネ型」は疑り深く、課題に対して複数のアプローチを活用しながら粘り強く取り組む。当然、前者のキャッチ―なアイデアの方が分かりやすく、メディアにも取り上げられやすく、本も売れる。

さらに、世の中には「ハリネズミ型」が活用できるデータが溢れている。インターネット以降の世の中では、星空に任意の星座を描くがごとく、何かパターンを見つけようとすればどんな予測カーブも描けてしまう。こうして、さまざまな「雑音」データを、何か意味のある「シグナル」と(時に意図的に)取り違える「ハリネズミ型」の簡便で安易な予測が、世にあふれていくことになるのだ。
What happens in systems with noisy data and underdeveloped theory... is a two step process. First, people start to mistake the noise for a signal. Second, this noise pollutes journals, blogs, and news accounts with false alarms, undermining good science and setting back our ability to understand how the system really works. (p162)

Finding patterns is easy in any kind of data-rich environment; that's what mediocre gamblers do. The key is in determining whether the patterns represent noise or signal. (p240)

There isn't any more truth in the world than there was before the Internet or the printing press. Most of the data is just noise, as most of the universe is filled with empty space. (p250)

お分かりのように、著者は典型的な「キツネ型」の予測者だ。
本書がカバーする範囲は、自身の得意分野である選挙結果や野球選手のパフォーマンス予測にとどまらず、ポーカー、天気予報、地震予知、温暖化、株価など多岐にわたるが、そのほとんどのエピソードは「予測の失敗」からの戒めの物語である。

本書の一貫したメッセージのひとつは、「過信をするな」ということ。そしてその態度こそが、正しい予測をコンスタントに生み出す唯一の道だと逆説的な真理を突き付ける。
I'll discuss the danger of "unknown unknowns" - the risks that we are not even aware of. Perhaps the only greater threat is the risks we think we have a handle on, but don't.

a central premise of this book is that we must accept the fallability of our judgement if we want to come to more accurate predictions. To the extent that markets are reflections of our collective judgement, they are fallable too. (p333)

When we are making predictions, we need a balance between curiosity and skeptism. They can be compatible... By knowing more about what we don't know, we may get a few more predictions right. (p445)


ちなみに、西内啓氏が『統計学が最強の学問である』の中で提示した確率論の対立軸、「頻度論者かベイズ論者か」という視点でいけば、この著者は紛れもなく「筋金入りのベイズ論者」である。
You will need to learn how to express - and quantify - the uncertainty in your predictions. (p73)

This is the essence of Beane's philosophy: collect as much information as possible, but then be as rigorous and diciplined as possible when analyzing it. (p100)

It will take some time for textbooks and traditions to change. But Bayes's theorem holds that we will coverage toward the better approach. Bayes's theorem predicts that the Bayesians will win. (p261)

謙虚であるためには、時に自らの過去の予測を否定し、新たな一歩を踏み出す必要がある。また時に予期しない要素の出現による不確実性と折り合いをつけていく必要もある。そのあたりを突き詰めていくと、現時点での情報を正として組まれる既存の数学モデルは、どうやら袋小路に追い込まれるらしい。彼が「ベイズ推定」に心酔するのも納得できる。

ただ、学問ではなく社内での意思決定などに使う議論には、「ベイズ推定」的なアプローチは回りくどい。世の中に「ハリネズミ型」が受け入れられるように、マネジメントの受けが良いのもまた「ハリネズミ型」のシンプルでキャッチ―なモデルなのだ。

サラリーマン予測屋としては、慎み深く思考して多面的にアプローチしながら、新しい何かが生まれるような期待感をシンプルに伝える、「ハリネズミの皮をかぶったキツネ」が目指すべき姿なのかもしれない。


以下、いつか使うかもフレーズ集
"the perfect is the enemy of the good." (p272)

The 9/11 Commission Report identified four types of systemic failures that contributed to our inability to appreciate the importance of these signals, including failures of policy, capabilities, and management. The most important category was failures of imagination. (p423)

"Anyone who thinks they've gotten good enough, good enough that they've solved poker, they're getting ready for a big downswing." (Tom Dwan, p328)

There is a tendency in our planning to confuse the unfamiliar with the improbable. The contingency we have not considered seriously looks strange, what looks strange is thought improbable; what is improbable need not ne considered seriously. (Thomas Schelling, Nobel Prize-winning economist, p419)
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