ヴァンスカ指揮のブラームス:交響曲第1番 (読響定期演奏会、サントリーホール)

●2月21日、火曜日、7時より●

①カレヴィ・アホ:ミネア   (2008年)  約18分 (★日本初演)
②R.シュトラウス:歌劇《ばらの騎士》組曲
=休憩=
③ブラームス:交響曲第1番

★結論から言いますと、ブラームスは、どちらかと言えば、現代的でスマートな解釈でありながら、迫力も十分にある聴き応えのある個性的な演奏。金管群の若干の不安定な響きがおしい。


①先週に引き続きカレヴィ・アホの作品。現代音楽だけあり、最近の井上道義作品同様に巨大なオーケストラ編成。
「近代西洋音楽の因習を乗り越えて、音楽語法を広げるべくとりくんだ作品で、・・・・・・・形式はインドのラーガを想起させる」らしい。
冒頭から、金管群がファンファーレ風の音型を繰り返し、次第に大きな音になる。テレビのBGMにも使えそうなくらい聴きやすい。その後、インドやアラビア音楽風にも聴こえてきますが、最後はバルトークの「管弦楽のための協奏曲」の終楽章のように、非常に「威勢の良い」音楽が、オスティナート風?に繰り返す。

②メリハリがあり切れ味鋭い個性的演奏で見事。シュトラウスの管弦楽はいつ聴いても素晴らしい。

③ブラ1は、定期演奏会がメインの私にとっては、名曲過ぎて、めったに出会えない曲の一つですが、この2年程は比較的実演に接する機会もあり嬉しい。
●今回も両翼配置のオーケストラ。全体的にインテンポで、若干速めのテンポ。先週のシベリウスほどダイナミックレンジが大きくもなく、突然に力を抜いて弱めたりすることもなく、シベリウスほどロマンティック風ではない。
♦第1楽章:
序奏は、ティンパニが強打するわけでもなく、それほど重厚感もなく、速めにタンタンと進む。
提示部は、ご丁寧に繰り返しあり。展開部の「運命動機」は、それほど強調されませんが、実演だけあり、臨場感がある。後半の頂点は、それほど重低音が強くはありませんが、迫力あり。再現部の「運命動機」は比較的切れ味が良い。
♦第2楽章:オーボエ・ソロは美しい。ヴァイオリン・ソロはかなり明確に聴こえてきました。
♦第3楽章:やや速めのテンポ。冒頭のクラリネット・ソロは若干地味ながら美しい。
♦第4楽章:

序奏はやはりやや速めの入り。弦のピッチカートは切れが良い。アルプスホルンの旋律は良く、その後のフルートはさらに良い。
提示部:第1主題後半から比較的勢い良く鳴る。
コーダでは比較的アッチェレランドもあり盛り上がり、迫力も十分。


★曲目解説は、こちら
★CDの聴き比べは、こちら


ニールセン:交響曲第1番 6番「素朴」 [ImpOrt]
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カレヴィ・アホ:交響曲第13番(交響的気質)(2003) 他 (Kalevi Aho : Symphony No.13 / Osmo Vanska , Lahti SO , Antti Siirala) [Import CD]
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カレヴィ・アホ:交響曲 第9番、チェロ協奏曲

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カレヴィ・アホ:チューバ協奏曲 [import](Kalevi Aho:Tuba&Contrabassoon Concertos)

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カレヴィ・アホの個展

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R.シュトラウス:アルプス交響曲/ばらの騎士(組曲)

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R.シュトラウス:楽劇「ばらの騎士」組曲、他

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ブラームス:交響曲第1番

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ブラームス:交響曲第1番/ハンガリー舞曲集

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アルミンク指揮の新日本フィル定期演奏会 (サントリーホール)

●2月20日、月曜日、7時15分より●

①モーツァルト:交響曲第25番
=休憩=
②ハイドン:《十字架上のキリストの最後の7つの言葉》 (管弦楽版)

★結論から言いますと、2曲とも小編成のオーケストラで、古典派の曲という事もあり、手堅い演奏でした。

①名曲の割には、たまにしか実演に出会う機会がありません。ハイドンの短調の交響曲の影響を受けて作曲したらしく、何番だったか忘れましたが、以前参考にハイドンの交響曲を聴いてみたらそこそこに似ていた記憶があります。モーツァルト17歳時の作品とはいつ聴いても唖然とします。アルミンク指揮の演奏は、几帳面で、丁寧な演奏。

②メインがハイドンの管弦楽作品とは、現代の日本ではかなり珍しいのでは??????????
最近亡くなったゲルハルト・ボッセ指揮(2004年紀尾井シンフォニエッタ東京定期演奏会)で聴いたことがあるのですが、残念ながら聴いたという記憶だけしかありません。家にCDが1枚あったような気もしたのですが、さらっと探しても見つからませんでしたので予習は諦めました。
曲の依頼主の要求に従って、全体的に静かな曲想だけあり、曲自体あまりメリハリがなく、それほど面白い曲とも思われませんが、さすがにハイドンだけあり、なかなかに良い曲でもありました。最後はのちのベートーヴェンを思い起こさせるような活き活きした旋律で興味深い。
たまには、このような地味な?曲も悪くはないでしょう。



ブラームス:交響曲第1番
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モーツァルト : 交響曲第25番、第29番&第33番

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モーツァルト:交響曲第25&40番

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モーツァルト:交響曲第25番&第29番&第35番

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ハイドン;弦楽四重奏曲十字架上のキリストの最後の7つの言葉Op.51 [Import from France] (Haydn: Les sept dernieres paroles de notre redempteur sur la croix)

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ハイドン:十字架上のキリスト最後の7つの言葉(ピアノ独奏版) [Import]
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ハイドン:弦楽四重奏曲<十字架上のキリストの最後の七つの言葉>
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ハイドン:十字架上のキリストの最後の七つの言葉
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アマデウス [DVD]
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アマデウス ディレクターズカット [Blu-ray]
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松村禎三作曲のオペラ:《沈黙》  (新国立劇場)

●2月17日、金曜日、2時より●

結論から言いますと、なかなか深刻な内容のオペラで、バッハの受難曲も真っ青なくらい、救いのないリアリズムと言いましょうか?、どん底の世界へと誘ってくれる。言葉も出なくなるようで、別の意味でも《沈黙》!!!。
(このような作品はベルクのオペラ《ヴォツェック》など、ないわけではありませんが、映画:《ミシシッピーバーニング》を思い出してしまいました。下の写真参照)
音楽は、内容上、調性音楽と無調音楽が明解に別れ、B・A・ツィンマーマン(1970年代、現代音楽が最も勢いがあった時代)を思い起こさせる迫力ある音楽も時折登場し、非常に興味深い。意識的かどうかはわかりませんが、ブルックナーの《テ・デウム》冒頭の印象深い旋律が、第1幕第5場「山上のアリア」以降、何度も登場してきて印象的でした。
①演出、舞台:◯
②歌手:◯や◎
③オーケストラ:◎
④総合:◯

●演奏家等の詳細は、こちら
●オペラ・トークは、ネット動画で見られますので、こちら

★2007年1月の都響定期演奏会(下野竜也指揮)で、松村禎三の作品が取り上げられたことがありました。休憩時間中に学生らしき?若者がLPレコードにサインを求めている姿を見かけた記憶があります。松村禎三はすでに車椅子に座っておりました。その後まもなくして亡くなりました。

①内容上も致し方ないのでしょうが、全体的に舞台が暗いのですが、わかりやすい舞台でした。他の演出を見たことがありませんので、コメントはこれ以上できません。
②オペラ歌手とはいえ、全員日本人で、母語は日本語でしょうから、さすがに、歌はうまい!!!!!
③サントリーサマーフェスティバルで毎年のように現代音楽を演奏している東京交響楽団のせいか???特に粗くなることもなく、美しい演奏。
④総合評価は、好みでかなりわかれるかと思いますが、世界一平和で豊かな日本(乳幼児死亡率の低さは世界一,さらに世界一食糧を捨てている国でもあります!!!21世紀になってから不名誉な世界一になっているのは詳細に調べてはいませんが、学校給食に問題があるのではと私は推測していますが??????)
に暮らす私達日本人にとっては、考えさせる点も多いとも言えるでしょう。
●数年前に、唐突に、小林多喜二の《蟹工船》が再評価された時があるように、遠藤周作の《沈黙》もリバイバル
するかもしれませんし???????????????

オペラ「沈黙」
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★若杉弘指揮、初演時のライブ録音CD。手元にないので、さいたま芸術劇場の資料室に2度行って聴いて来ました。日本語なので比較的歌詞も聞き取りやすく、映像がなくともそこそこに楽しめます。
ポリフォーン 12
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「特集 オペラ」号(1993年7月30日発行、TBSブリタニカ)には、オペラ《沈黙》初演直前のせいか、30数ページの記事があります。
●対談「神は沈黙していたか」  遠藤周作・松村禎三
●対談「沈黙にかけた13年」   松村禎三・船山隆
●オペラ《沈黙》取材旅行記   鈴木敬介   

松村禎三の世界
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