①マルシュナー作曲 歌劇『吸血鬼』序曲
②マルシュナー作曲 歌劇『ハンス・ハイリング』より ゲルトルートのモノローグ *
③ワーグナー作曲 楽劇『トリスタンとイゾルデ』より 前奏曲と愛の死 *
④ウェーバー作曲 歌劇『オイリアンテ』 op.81 序曲
⑤ワーグナー作曲(マイヤー編) 『パルジファル』組曲 *独唱:藤村実穂子
クリストフ・ウルリヒ・マイヤー(1968~)は、1992年より、バイロイト音楽祭のアシスタントをしているというので40代の若さであるが、髪の毛が真っ白で、ビックリ。歌劇場のコレペティトールを経験しただけあり、苦労したのだろうか????手堅い演奏で、聴き応え十分。
①マルシュナーは、名前しか見たことがありませんが、曲を聴いてビックリ。ロマン派全開で、シューベルトやメンデルスゾーンやウェーバー作品と言われても違和感なし。
②オケのヴァイオリンや木管の半分は舞台から消える、異様な編成。題名通り、最初の3分の1は、歌わずに語り。藤村実穂子のドイツ語の発音もうまい。
③超名曲なので、愛の死は「歌なし」でも良く聴く機会がありますが、やはり、歌はあったほうが良い。
ステージ上のオケのせいもあり、響きがかなり良く、素晴らしい。
④歌劇『オイリアンテ』序曲は、最初聴いたことがあると思っていましたが、聴いても記憶が蘇ってこないので、おそらく、初めて。ソナタ形式で、展開部で穏やかになったかと思うと、後半ベートーヴェンの「大フーガ」を思い起こさせるフーガ風の音楽が登場し、唖然!!!!!!!!
④
ワグネリアンでないので、お恥ずかしい話、『パルジファル』の実演舞台をまだ経験したことがありません。それでも、『パルジファル』は、ニーチェやハンスリックの否定的な評価があるものの、ユダヤ人のアドルノが比較的評価しているので、できるだけ聴くようにしています。今年もおそらく、3回は、映像で見ているはず。台本の内容には、個人的には、相当に抵抗がありますが、音楽に聴きどころは多い。
今回は、指揮者のマイヤー編で、全体で50分ほどなので、私としてはちょうど良い。(全曲はマル4時間かかるので、演奏する方はもっと大変でしょうが、聴く方ですらも大変。)
さすがに実演でのワーグナー作品の圧倒的な響きの素晴らしさには、脱帽。
クンドリの藤村実穂子も見事で何も言うことがありません。
★2015年3月にも東京交響楽団の定期演奏会(ノット指揮)で、『パルジファル』(抜粋)が聴けるので、楽しみ。
クリストフ・
ウルリヒ・マイヤー