2016年11月

大野和士指揮のマーラー:交響曲第4番 ト長調

●11月27日、日曜日、14時より、東京芸術劇場にて、都響定期演奏会Cシリーズ●

① ベルク:アルテンベルク歌曲集 op.4 * ★ソプラノ/天羽明惠 *
②ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調  ★ピアノ/ピエール=ロラン・エマール
③マーラー:交響曲第4番 ト長調 *★ソプラノ/天羽明惠 *


①は有名な曲ですがの実演はおそらく初めてか、かなり久しぶり。
ペーター・アルテンブルク(1859~1919)は、ベルクが曲をつけてくれたおかげで知ることができた放浪詩人。
(本名は、リヒャルト・エングレンダーで、ユダヤ人)
5曲で10分ほどなので、もう少し聴きたい印象もありますが、後のオペラ《ヴォツェック》を思い起こさせるようなところもある。所々オケの迫力がすごい。第2曲はかなり短い。
冊子の解説によると、曲が前衛過ぎて、全曲初演はベルクの死後らしい。いつもながら歴史に残る芸術家は不遇???。

②ソロのピエール=ロラン・エマールはおそらく2010年以来。2010年時はラヴェルの両手のピアノ協奏曲。
今回は座席も前の方で、音量も十分で聴き応え十分。

曲を委嘱したパウル・ウィトゲンシュタインの一族の本を以前読んだことがあり、100年程前の第一次世界大戦とその後のインフレで、ハプスブルク帝国の鉄鋼王ウィトゲンシュタイン家も没落。そんなことを思い起こしていたら、あっという間に曲が終わってしまった。
ウィトゲンシュタイン家の人びと―闘う家族
アレグザンダー ウォー
中央公論新社
2010-07


★アンコールはブーレーズの《ノタシオン》で、数年前と同じだったような?????
大ホールでも十分に響き渡る。さすがにすごい曲、すごい演奏。

③ 中庸なテンポ、54分前後か????メリハリ十分。バランスも良好。
インバルの後なので、指揮者はどうかはともかく、オケは比較的演奏しやすかったのでは????完成度も十分。
周知のように、この曲の終楽章は、第3交響曲からの転用で、時代的に一番早く作曲されているので、第1や第2楽章には、終楽章の旋律が使用されているので、ファンには非常に面白いのでは????
◆第1楽章 :ソナタ形式
展開部のフルート4本の「夢のオカリナ」も美しい。マーラーの交響曲第5番冒頭にも登場するトランペットのファンファーレは明瞭、再現部の終わりのホルンも良好。
◆第2楽章 :ABACAーコーダの形式
コンマスのソロも良好。BやCのトリオには終楽章の旋律の変形が登場して興味深い。
◆第3楽章 :ABABAーコーダの二重変奏でかなり充実した楽章
Aの弦は美しく、木管の第2主題良好。A主題の後半は、マーラーの交響曲第2番の終楽章と同じなので、ここも興味深い。3度目のAでテンポ・アップするところは、アッチェレランド十分。その後のfffの「突発」は、実演だけのことはあり、大迫力。
定石通りここで、ソプラノが登場。
◆第4楽章 :
この楽章は、歌詞の内容を知れば、ユダヤジョークかどうかは寡聞にして知りませんが、楽譜には「絶対パロディなしで」との指定があるらしいので、マーラーの一筋縄ではいかない気質、才能が顕在化している。
とりわけ、第2節の歌詞内容は「天上の世界」とは違いすぎ。すさまじく残酷!!!!!
大野和士の演奏もその辺りをロマンチックではなく、グロテスクに(とりわけ低弦に)表現しており、素晴らしい。

 ★交響曲第4番の聴き比べは、こちら
 


ヤンソンス指揮のR.シュトラウス:アルプス交響曲

●11月26日(土曜日)18:00より、ミューザ川崎シンフォニーホールにて、バイエルン放送交響楽団来日演奏会●

①ハイドン:交響曲第100番「軍隊」
②R.シュトラウス:アルプス交響曲



★バイエルン放送交響楽団来日演奏会は、ぜひ一度実演で聴いてみたかった。
コンラート・ローレンツの「刷り込み」では、ありませんが、バイエルン放送交響楽団は、クーベリック指揮のブルックナーの交響曲第4番のCD(ソニー盤)の演奏があまりに印象的で良くも悪くも「美化」されすぎて小生の記憶に焼き付いている上、クーベリック指揮のブラームス交響曲全集も室内楽的な響で個性的で印象深い。

ヤンソンス指揮、バイエルン放送交響楽団のコンビはかなりの頻度で来日しているし、NHKでも放送したりしているので、いつでも聴けると思っている間にずいぶんと月日が過ぎてしまった。マゼール時代も聴き逃した。
(また、チケット料金も半端ではないせいもある。芸術に「コストパフォーマンス」を適用するのは多様な事情もあり適切とも言えませんが、25日に都響定期演奏会CシリーズのS席ではなくA席の1年分、8回分の料金と同じだから、いくら名門、世界の一流オケとは言え、逡巡する)
これほど高価なチケット料金は、オペラを別にすれば、おそらく、チェリビダッケ指揮、ミュンヘン・フィル以来かも???

★ヤンソンス指揮の実演は1980年代終わりのレニングラード・フィルの『幻想交響曲』(この演奏はLDになっており、さいたま芸術劇場で以前見ました)、2005年前後の所沢でのコンセルトヘボウ管弦楽団のマーラーの交響曲第1番以来でしょう。

チケット料金も立派ですが、演奏も流石に立派で、特に言うこともなし。

①ハイドンの交響曲第100番は、かなり有名な曲にもかかわらず、在京オケがメインの小生にとっては実演機会が記憶にない。もしかしたら、紀尾井シンフォニエッタ東京定期演奏会で聴いたかもしれませんが、昔過ぎて記憶にありません。おそらく聴いていない??????
コンマスは、見たことがあるかとおもいましたので、数年前、紀尾井シンフォニエッタ東京定期演奏会の客演コンマスとして演奏していたはず。
実演は、小編成のオケで、少数先鋭か?小気味良いテンポで、古楽器でなくとも十分にハイドンの曲を満喫できるという見本のような演奏。「交響曲の父」ハイドンと言えども、エステルハージ家のお抱え音楽家でなくなった時代の作品ということもあり、第1楽章ですらひねりのあるソナタ形式。第2楽章はさらに逸脱し、後のマーラーを思い起こさせるような唐突な「軍隊信号」が、舞台裏から鳴る。これが臨場感豊かで見事でもあり、楽しい。終楽章の再現部では、なぜか会場が明るくなったと思いきや、別働隊が1階の脇から登場し、舞台前で演奏、祝祭的で楽しい。やはり、実演では聴いていないか、別働隊はなかったかと思いました。CDでは、そんなことはわかりませんし。



②アルプス交響曲は、カラヤン風のゴージャスな響と言うよりは、どちらかと言うとアンドレ・プレヴィンに近い軟調タイプで、パワフルよりは、端正で、バランスの際立つ、透明感ある演奏。 多少乱暴な言い方をさせて頂くと曲想の割には「上品」な演奏なので、物足りないと感じる人がいても不思議ではない。 全体的に中庸なテンポで51分前後。


1:「夜」:12音の半音全て使用されている。後半は、音量が増し、大抵金管群しか聴こえてきませんが、弦も十分に聴こえてきた演奏はおそらく初めて。
2:「日の出」:日の出なのに下降音形なのは、評論家の解釈によると、「日が昇り、太陽が次第に谷底まで光を照らすから」らしい、とはなかなか説得力がある。
3:チェロの「登り道」の主題は中庸なテンポ。(ちなみにショルティがバイエルン放送交響楽団を指揮したデッカ盤のCD演奏は、ショルティらしく、せっかちで興味深い。)舞台裏からの「狩りの角笛」は、臨場感ある上、さすがにうまい。
4:「森への立ち入り」
小鳥たちの鳴き声は、そこそこ。唯一、ここだけが少々不満といえば、不満かな???
6:「滝」:キラキラして美しい。
7:「幻影」のオーボエも良好。
8:「花咲く草原」:チェロが奏でる「登り道」の主題も明瞭。
9:「山の牧場」
ホールが良いのか?ステージ後ろのティンパニの右で奏でる「牛の鈴」が、オケの中心部から聴こえてくるのは摩訶不思議。おもわず、楽器の場所を探してしまった。
10:「林で道に迷う」:
このフガートは実演だけあり、臨場感豊かで、バッハ好きにはたまらない。
11:「氷河」:
高音のトランペットは難易度が高そうですが、無理に大きな音量を要求するわけでもないので、良好。
12「危険な場所」
何度も登場する「登り道」の主題も明瞭な上、遠くの「雷鳴」も実演故か明瞭。
13:「頂上にて」:オーボエも美しく、ホルンは、6本のはずが8人いましたが?????ホルンのまろやか、かつ力強い響きが魅力的。
14:「見えるもの」
曲想もあり、爆演ではないものの、迫力十分。2階席のせいか?大音量でもパイプオルガンも聴こえてくる。
18:「嵐の前の静けさ」の木管群は弱音重視か???それ故、次の曲が一層迫力があるように感じられます。
19:「雷雨と嵐」は、かなりの迫力ながらもバランス良好。
20:「日没」:の美しい旋律は、マーラーの交響曲第7番第1楽章の再現部のパクリとしか小生には感じられないのですが、ヤンソンス指揮の演奏は、その傾向は思ったほどではないように感じました?????「あれ」??
ちなみに、シュトラウスのために言っておくと、マーラーの交響曲第5番の第1楽章の「突発」(パウル・ベッカーからアドルノが拝借した用語の部分は、『ツァラトゥストラはかく語りき』の借用と言えるほど似ている、詳細は以前書きましたので、こちら
「日没」だけあり、パイプオルガンで2の「日の出」の反行形も登場するらしいが、小生は絶対音感があるわけでもないので、残念ながら反行形とは認識できない。残念至極。

アンコールなしで、8時前には終演。

★CDの聴き比べは、こちら



マーラー 〈新装版〉: 音楽観相学 (叢書・ウニベルシタス)


マーラー―音楽観相学 (叢書・ウニベルシタス)




オーケストラの音楽史: 大作曲家が追い求めた理想の音楽


西洋音楽史 (河出文庫)


西洋音楽史 (河出文庫)



ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF)





なぜそんな嘴なのか―師ハインロートへの手紙〈上〉 (ちくま文庫)


なぜそんな嘴なのか―師ハインロートへの手紙〈下〉 (ちくま文庫)





レコード芸術 2013年 10月号 [雑誌]













 

アレクサンドル・ラザレフ指揮のグラズノフ:交響曲第5番

●11月26日(土曜日)14:00より、サントリーホールにて、日本フィル定期演奏会●

①ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番  ★ヴァイオリン:郷古 廉
②グラズノフ:交響曲第5番

①ヴァイオリンの郷古 廉(すなお)は、名前と顔をよく見るのですが、年のせいか?記憶力が悪いので、自分のブログを検索すると、過去2度実演で聴いていた。2015年2012年
1993年生まれ、宮城県多賀城市出身とあるので、2012年時はまだ10代だったということになる。
童顔とまでは言いませんが、流石に若く、学生服でも着ていれば高校生に見えなくもない??????
すでに複数の国際コンクールで優勝経験があるようですが、まだ学生の身分でもある様子。
先週の土曜日に加えて、昨日は、井上道義指揮(N響定期演奏会)では、オール・ショスタコーヴィチ・プログラムをFM放送で聴いたばかりのせいもあり、直近ショスタコーヴィチの音楽はかなり身近。

20世紀のヴァイオリン協奏曲としては、シベリウス、プロコフィエフ、ベルク、バルトークなど、傑作は目白押しですが、個人的な好みはあるにせよ、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番は、傑作中の傑作。
腕に自信のあるヴァイオリニストは、みんな演奏するので、多少辛口にならざるをえません。
ラクリンやベルキンと比較されても困るでしょうし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
とは言え、外見的にも落ち着いており、多少「こじんまり」とまとまっているとは言え、十分立派な演奏。
鋭利な響も良好で、とりわけ、高音が素晴らしい。使用楽器もよいのであろうが???ストラディバリウス。
23歳前後で、学生ということもあり、あまり大きなアゴーギクを多用すれば、先生は誰かは知りませんが、「まだ、早い?」とか「スコアに忠実に」とか何とか、注意される可能性大でしょうし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10数年?近く前、樫本大進のソロ、チョン・ミョンフン指揮、東フィル定期演奏会で聴いた時よりは、気質的な違いがあるにせよ、比較的余裕があるような印象もある。10年後ぐらいが非常に楽しみ!!!!???。
★アンコールはなし。

②グラズノフの交響曲第5番は、おそらく実演では初めて????聴いたとしても10年以上前で記憶になし。
CDが家にあるかと思いましたが、第6番と8番しか見あたらない。近所のさいたま芸術劇場に行って予習してきましたが、ムラヴィンスキー指揮の古いCDしかなく、あまり参考にならない。
ラザレフ指揮の演奏は、流石に実演のせいもあり、録音の悪いムラヴィンスキー指揮のCDとは比較にならないほどに聴き応えがある。(ある意味、当然。)

グラズノフのバレエ音楽《四季》ほど、チャイコフスキー風ではないにしろ、第2楽章や第3楽章はバレエ音楽にも使用できそうなくらい聴きやすい。
第1楽章の冒頭は、プロコフィエフの交響曲第5番と似ているし、十分な佳作といえますが、私見ながら、プロコフィエフの5番よりも興味深いとまでは言いがたい。
小生ももう少し聴きこむ必要がある。2017年1月都響定期演奏会でも演奏されるので、それまでもう少し予習しておくことにしよう。

ラザレフは来年度の日本フィル定期演奏会で、グラズノフ作品を積極的に取り上げるようなので、ロシアや欧州でグラズノフの作品の演奏機会(演奏頻度)は寡聞にして知りませんが、日本でグラズノフの作品の再評価がおきるのでは????そうなら、祝着至極。
在京オケでグラズノフの作品を演奏してくれるのはラザレフ以外には、プレトニョフぐらいしかいないし。

15時35分頃には演奏会は終了したので、18時からの川崎でのヤンソンス指揮の演奏会(バイエルン放送交響楽団来日公演)に十分な時間あり。のんびりと川崎へ向かう。川崎のブックオフに立ち寄る時間も十分。
ダブルヘッダー時は、短めの演奏会が有り難い。これがマーラーの交響曲第6番やブルックナーの8番のあとなら、いくら好きな曲、あるいは興味深い曲でもかなりきつくなる。

































 

小林 研一郎指揮のブラームス:交響曲第4番 ホ短調 作品98

●11月24日(木曜日)19:00より、サントリーホールにて、読響定期演奏会●

①ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37 ★ピアノ=イェルク・デームス
②ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 作品98


①イェルク・デームスのソロはおそらく初めて。1928年生。かなりの高齢ですが、歩き方も多少遅い程度で、1933年(アバドやプラッソンと同じ)小生の父親よりももしかしたら速いかも。体格もよく、身長も含めて、肩幅も広く、コバケンよりも一回り大きい。白髪、白ひげの上、シルバー色のスーツでなかなか渋い服装。時差もあり、たいへんでしょうに。
演奏は、年齢のせいもあるのでしょうが、音量もテンポもマイペース風。提示部第2主題ではテンポがかなり落ちるので、普段聴き慣れない旋律が聴こえてくるので興味深い。再現部のカデンツァはベートーヴェンのカデンツァのようで、やはり遅めのテンポで独特。第2楽章は、よく言われるように、後の『ミサ・ソレムニス』の響きを思い起こさせる旋律が、優美で大変に美しい。
終楽章も、所々テンポが緩み、独特で面白くもある。
★アンコールは、比較的長い曲で、聴いた記憶があるのに悲しいかな!!!思い出せずベートーヴェンかブラームスか、何だったかな?と思ったら、シューベルトの4つの即興曲。さすがにずいぶん長い間聴いていない。


②在京オケの定期演奏会を年90回前後聴いていますが、コバケン指揮の演奏会は久しぶり。思い出せないので、自分のブログを検索すると、夏の川崎ミューザを除くと、2013年以来。

ブラ4は今月もシモーネ・ヤング指揮の演奏を同じサントリーホールで聴いたばかりですが、座席が数メートルほどしか違わないので、ある意味、「聴き比べ」が興味深くもある。当然ながらアプローチが全く異なる。
マイクがたくさんあったので、ライブ録音しているのでしょう。多少辛口なことを言えば、録音を意識してか??手堅くもあり、ライブ特有の白熱感が足りないとも言えそう。その反面、完成度は高い。
テンポは中庸か若干速めで41分前後。バランス良好で透明感もある。
◆第1楽章:
感情移入たっぷりでロマンチックながらも緻密で手堅い。冒頭のロ音は、長めで印象深い。現代の指揮者でこれほど伸ばせる指揮者はかなり限られるでしょう????在京オケを振る指揮者としては可能性があるのは、上岡敏之くらいか???(フルトヴェングラーの録音が伝説的に有名ですが)
この楽章はバランス良好で木管と弦の分離が良好。コーダは入りが遅めでアッチェレランドがあるのかと思わせておきながら、インテンポで肩透かし?????
◆第2楽章
冒頭のホルンも良く、弦の響が素晴らしい。
◆第3楽章:ABA
切れ味良好、再現部のティンパニもトライアングルも臨場感豊か
◆第4楽章:
比較的彫りが深くメリハリ十分かつバランス良好。
展開部にも相当する第10変奏以降では、音量がグッと落ち、穏やかに鳴るので、第12変奏のフルートや第14変奏のトロンボーンやホルンも明瞭で、その後の再現部に相当する第16変奏以降の迫力も際立つ。
コーダはもう少し白熱感があっても良いかとも感じましたが、やはり録音を意識してか???手堅いので、バランスが良い。
●そう言えば、コバケン作曲作品に「パッサカリア」とう題名の曲があったなあ!!!!。
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
小林研一郎
オクタヴィアレコード
2001-01-24



★演奏後、コバケンによるおしゃべり(トーク)がある上、アンコールは、ブラームスのハンガリー舞曲集第1番。
ハンガリー語で、日本語と似ている言葉を数語しゃべっていました。サービス精神旺盛。


★ブラ4のCDの聴き比べは、こちら

 
●もう、25日。11月25日と言えば、三島由紀夫が1970年に切腹した日だ。
小学生になったかどうかの小生も両親が話題にしていたのであの日のことは記憶にある。


Beethoven: Piano Sonata Op110
Jorg Demus
Ars Musici
2004-01-12

Beethoven/ Complete Cello Sonatas
Demus(piano)
VANGUARD
2003-11-11

80歳のバースデー・ピアノリサイタル
イェルク・デームス
プロアルテムジケ
2009-03-20




ブラームス:交響曲第1番&ハンガリー舞曲集
読売日本交響楽団 小林研一郎
オクタヴィアレコード
2014-06-25

ブラームス;交響曲第2番
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 小林研一郎
オクタヴィアレコード
2008-07-23

ブラームス:交響曲全集
ハンガリー国立交響楽団 小林研一郎
オクタヴィアレコード
2014-05-28

ブラームス:交響曲第1番
小林研一郎
オクタヴィアレコード
1999-12-22

ブラームス:交響曲第3番、シューベルト:交響曲第7番「未完成」
読売日本交響楽団 小林研一郎
オクタヴィアレコード
2015-01-30

ブラームス:交響曲第3番&第4番
小林研一郎&日本フィル
avex CLASSICS
2014-11-26


 

12月の演奏会

もうすぐ師走。
「師走」とは、学校の先生が走らなければならないほど忙しくなる月だから、「師走」という、ジョークを高校生の頃に信じた私が馬鹿でした。

小生も完全自営業者となり、もう6年。収入はともかく、時間だけはほぼ完全に自由になるので、平日2時からの演奏会も全く問題なし。ただ、平日2時からの新国立劇場などは、たいてい小生の親世代の人、それ以外は主婦か?評論家や赤川次郎、檀ふみなどばかり。

若ければ、時間よりも収入の方が重要なのは、否定しません・・・・・・・・・・・
でなければ、資本主義社会が世界の「宗教」にはなっていない。

小生もぼちぼち初老入で、「老荘の思想」に強く惹かれる今日このごろ。時代が違うとは言え、ブラームスが交響曲第4番を書いた頃の歳。マーラーはすでに死んでいる。

週刊誌『アエラ』で連載もしているジェーン・スーと同じページながら、内容は対極的な(一応、朝日新聞としてもバランスを取りたいのでしょうが)稲垣えみ子のような「生き方」も良くも悪くも次第に広まるかも?。(「理解」とは「誤解」、というのが、小生の持論でもありますが、電気代が月200円というからすごすぎる。ミニマリストの時代到来か??)
小生はかなり節約しているつもりでも一桁多い。やはり、冷蔵庫があるからだろう。
テレビは辞めたのだが???????

遺伝子的にも悲観主義者が大多数を占める日本人、それゆれに、日銀の「異次元緩和」にもかかわらず、デフレは止まらない、というのが小生の持論。

話は変わって、笑う門には福来る、とは統計的な裏付けや相関性は無いものの、何故か?11月は、四つ折りの千円札を拾い、その話を異様にケチな知人にしたら、「俺なら、500円以上なら警察に届けるな」と言われ、唖然?????
小生曰く、「なんで?財布じゃないよ。四つ折りの札がぽろりと落ちていたのだよ、個人を特定できるものは何も無いんだよ、届けたところでどうにかなるかね??千円札程度では警察とて迷惑だろう」

それが今週の月曜日の話。今日、自転車で走行中、午後4時頃、さいたま芸術劇場で、ハンス・スワロフスキー指揮のブラームスの交響曲第4番などのCDを聴いてきた帰り道、小銭入れのような小さな財布を発見。万札もあり、自動車免許証や様々なカードもあり。これは落とした人の立場になり、警察署に届ける。
まあ、近所の警察署に届けたのは良いが、手続きに40分以上かかる。欲張って、権利としての謝礼も要求したせいもあり?????
悲しかな???まだまだ、知行合一できずに「老荘の思想」には程遠い!!!!!!!!

落とし主は、歩いて5分ほどの近所の昭和一桁生まれのご老人。親と同じ世代。午後7時頃に電話があり、お礼がしたいので、すぐに訪問するとのことで、「樋口一葉」の札を一枚頂く。良い旗日であった???????

 12月はシューマンの交響曲が多い。また、モーツァルトのオペラの中では小生にとっては《ドン・ジョヴァンニ》と双璧な《コジ・ファン・トゥッテ》が聴けるのは非常に嬉しい。

また、月末は早め、21日頃には山形県寒河江市に帰省予定。
そこで、フルシャ指揮(都響)の《第9》は、数年前主催公演ではありませんが、聴いたせいもあり、どうしようかとかなり迷ったが割愛した。あとから後悔するかも????????

3日、18時より、ノット指揮のシューマン:交響曲第2番など

5日、19時より、パーヴォ・ヤルヴィ指揮のシューマン:交響曲第3番など

6日、19時より、上岡敏之指揮のプロコフィエフ:交響曲第5番など

7日、14時より、新国立劇場のオペラ:《セビリアの理髪師》

10日、14時より、飯守泰次郎指揮のシューマン:交響曲第3番など
 
11日、15時より、ノット指揮のモーツァルト:オペラ《コジ・ファン・トゥッテ》

13日、14時より、フルシャ指揮のマーラー:交響曲第1番など
   19時より、カエターニ指揮、ポゴレリチ・ソロのラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番など

14日、19時より、フルシャ指揮のマーラー:交響曲第1番など

19日、19時より、フルシャ指揮のショスタコーヴィチ:交響曲第10番など

 

大方の予想に反して、アメリカ大統領が決まった。

トランプ思考
ドナルド・トランプ
PHP研究所
2016-06-24


★ ラジオで聞いた話ですが、堀古キャピタルマネジメントの堀古氏によると、20年ほど前に堀古氏がトランプに会った時は、日本人の若造に不動産王が会ってくれただけでも嬉しかったのに、トランプからほめられて、堀古氏は、こんなにいい人はいない、と思ったらしい。だから、選挙中にトランプがメディアでボロクソに言われる理由が全く理解できなかったらしい。いずれにしろトランプ氏はビジネスマンとしては、かなり有能なのだろう。

タオ―老子 (ちくま文庫)
加島 祥造
筑摩書房
2006-10

老子 (講談社学術文庫)
金谷 治
講談社
1997-04-10

世界最高の人生哲学 老子
守屋 洋
SBクリエイティブ
2016-06-29

老子 (岩波文庫)
蜂屋 邦夫
岩波書店
2016-02-18


 
魂の退社
稲垣 えみ子
東洋経済新報社
2016-06-09



震災の朝から始まった
稲垣 えみ子
朝日新聞社
1999-05




記事検索
月別アーカイブ
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

人気ブログランキング
プロフィール

mp1922

カテゴリ別アーカイブ
タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ