チェンバロ+ハープ II (DVD付)チェンバロ+ハープ II (DVD付)
アーティスト:ローラン・テシュネ
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アーティスト:ROSCO
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28日、土曜日にはガラ・コンサート〈室内楽ⅠとⅡ〉がありましたが、詳細を書く時間がないので、後回しにして、昨日の演奏会から。演奏家等の詳細はこちら
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/perform/list1008.html#P23S1

まずは、第18回芥川作曲賞受賞記念 サントリー芸術財団委嘱作品
★0、法倉雅紀:留火之(ともしびの) ~独奏チェロとオーケストラの為の (2010) チェロは堤剛
★★★世界初演
=休憩=

第20回芥川作曲賞受賞候補作品(演奏順)
審査員は、湯浅譲二、三枝成彰、猿谷紀郎

●1、平川加恵:風神 ~オーケストラのための (2009)
●2、山根明季子:水玉コレクション No.04 室内オーケストラのための (2009)
=休憩=
●3、酒井健治:ヘキサゴナル・パルサー (2006-07)

★0、1963年生まれ、桐朋学園大学准教授。2年前の芥川作曲賞を受賞した作品は、会場で聴きましたが、私にはよく理解できませんでした。審査員の松平氏や、三枝氏がしきりに「微分音の使い方が効果的」と言っていたような記憶がありますが?????

今回の委嘱作品は、チェロの独奏によるピッチカートで始まる。しばらくすると打楽器が加わりそれからしばらくして、オーケストラが鳴り出す。そこそこ「ゲンダイ音楽」風の響きがするが、どちらかと言えば聴きやすい。
中間部あたりから、時折チェロ奏者や打楽器奏者が、能楽の掛け声のような音を声で出す。

●1、1986年生まれ、現在大学院生。
よく聞くような「ゲンダイ音楽」の響きですが、バランスも良く、聴きやすい。同じ旋律を繰り返し、ジワリジワリと大き速くなりクライマックスを築く。その後下降音型でやや「脱力系」の響き。現代音楽としては響きが美しい方で、大学院生としては非常に良くできた作品で聴き応えがありました。
(三枝氏推薦)

●2、1982年生まれ、海外派遣留学も経験済みで、名前もかなり知られた有名人。川島素晴に師事し、コラボ活動もやっているようなので、何が出てくるか期待していましたが、残念ながら川島氏のような「想定外」なことは見られませんでした。むしろ、かなり几帳面で真面目な作品。冒頭はややゲンダイ音楽風の響きがしましたが、その後は単純な音型の繰り返し風で、(★ただし、後に審査員が指摘していましたが、単純な繰り返しのように聞こえるが、実は微妙に変化しているらしい・・・・・・」)
現代音楽としては珍しいくらい聴きやすく、かなり完成度が高く充実した響きのする作品。部分的には「癒し系」BGMにも使えそうなくらい。あくまで仮定の話ですが、「聴衆賞」というものがあって客席の聴衆が投票すれば、ダントツでこの作品が選ばれるだろうと思いました。しかし???・・、猿谷氏と湯浅氏が推薦で、結局この作品が芥川作曲賞を受賞しました。素人にも印象深く、玄人にも評価されるとは、理想的な芸術作品!!!!!???審査員3人ともこの作品には全く否定的なコメントがないために、司会者が強いて、否定的なコメントを求めたくらいでありました。

●3、1977年生まれ、2007年からIRCAM研究員。パリ在住。
実を言うと、この作品は世界初演時に聴いて、印象に残っています。つまり、2009年5月31日、ラッヘンマンが審査員をした《武満徹作曲賞》で、候補作5作の中で、私が最も理解できなかった作品として記憶にありました。ところが、この作品が単独で、第1位となりました。・・・・・・まあ、当然でしょうが・・・・・素人と玄人の歴然とした違いをまざまざと見せつけられたと言いますか???・・・・・・・その時のラッヘンマンの詳細な講評はこちらhttp://www.operacity.jp/concert/topics/090531.php

まず、舞台上の楽器の配置が特殊。真ん中にピアノ2台。右と左側に、打楽器、通常の弦楽器等は、左右の一番奥に分離。

この曲は、ほぼ一年ぶりで再度聴いたわけですが、全体的に、一番「ゲンダイ音楽」風に聞こえました。曲は冒頭からピアノと打楽器が速いテンポでガンガン鳴り出します。波の上下のように全体として、音量が大きくなったり、小さくなったりします。中間部は、ピアノと打楽器で電子音のような響きが美しく、印象的。この曲も非常に聴きごたえがありました。(一年前は一番理解出来ない作品と言っておきながら、大変恐縮ですが、私としましてはこの作品がイチオシでした!!!少々言い訳がましいことを言わせていただければ、この作品の前に聴いた2作品が、意外なほどに聴きやすく、どちらかと言えば、「軟調」な印象を受ける作風だったのに対して、この作品は、「骨がある」と言いますか、「歯ごたえがある」と言いますか????力強い印象が強烈だったからかもしれません。