2011年01月
2011年01月31日
アラフォー独立でフリーランスを目指すことになったあなたがどんな道を選択したらいいかに
ついて考えるエントリー(前回のご相談はこちら)
あなたがまだ10代や20代、いえ30代だったら違うアドバイスをすると思いますが、アラフォーとなるとあなたに残されている時間=伸びるためのとき は他の世代より10年単位くらいで短い。
すると、特に経験値が問われるようなフリーランスでは、もう進路変更を繰り返す余裕はそれほどありませんね。競争を考えても、もう既にある程度の人たちがポジションをとっていたりします。
で、ずばり、大事なのはあなたがだれかの役に立つこと、です。
あなたの40年近い生きてきた経験から培われた付加価値はだれかにとって感謝の対象に
なるようなことがきっとあるはず。
*実はモモノリのブログの師匠の口癖でもあります。
「ありがとう」だから喜んでお金を払いたい、という道ですね!
その一例をご紹介。
つい先日、数年ぶりに女性アラフォー中小企業診断士の女性とランチをしました。
彼女が独立をする時に相談を受けた事があるのですが、彼女が聞いてきてくれた課題の中に収入の心配がありました。
前職を辞める以上、前職くらいの収入はあるだろうか、と。
彼女の考えた仕事は、モモノリが20年近く関わっている分野でしたが、どう考えてもそれだけの収入がすぐ上げられる、とは思えず、大丈夫かなあ、と思っておりました。
また正直、その仕事で必要とされる「1対1でなく、1対n(多数)」向けの自己表現も彼女向きではないのかも、と思いましたし。。。
独立したものの、やはり悩みは深かったのでは、と推測しますが、暫くぶりに会った彼女は見違える位に明るく、こざっぱりとして、もう何やら憑きものがおちたか、という感じで、それでいて自信が溢れていました。とても素敵な境涯に今いる、というのが良くわかりました。
聞けば、当初考えていた仕事はやはり早々に撤退、現在は心機一転、診断士として、地元の商店や中小企業などに、親身に経営者と同じ目線で考える手法で活動している、とのこと。
彼女のブログを見てみてもこの仕事で水を得た魚の如しで、彼女の持ち味が生かされているのがよくわかりました。そして、上から目線の他の診断士さんやコンサルタントに萎縮していた経営者さんから、彼女の親身でひとりひとりに向きあう丁寧な助言ぶりなどが感謝されている、とか。
本当によかった、と嬉しかった。
ついでに、結果として収入も当初の希望を叶えられそうとのこと。めでたし。
結論。
今から新しい技術やコンピテンシー(業務遂行能力)を鍛えるのではなく、今現在自分の持っているもので、
「他人(ひと)に喜んでもらえるものは何か」
「他人(ひと)が欲しいと思っているのは何か」
をじっくり考えてみて。
できれば、40年近く生きてきたその経験から生み出されるものがいい。
診断士の彼女はエネルギーレベルが高いオヤジコンサルタントとは違って、静かにかつ丁寧で、かつ、子育て経験者なら誰でもわかる忍耐力を持ってクライアントと向きあっているようです。
ね、彼女のこれまでの人生で得たものが誰かに喜ばれ、役に立っている。
これですよ。
「あなただから私の助けになった」は最高の競合他者との差別化、付加価値。
その結果収入もついてきますからね。
さあ、頑張りましょう\(^o^)/
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2011年01月28日
モモノリさん
モモノリさんを見習って私もワーキングマザーライフまっしぐらのアラフォーです。
ただ、昨今の業績不振で、勤め先は人員減らしで、そのあおりで社員ひとりあたりの負担が激増。以前でもやっと両立していた状況なのに、もう限界に近くなり今月末で退職して転職をすることにしました。
まだ次の仕事は決まっていませんが、今度は独立してフリーランスでできる仕事がいいな、といろいろ探しています。出来れば現在の仕事の収入分くらいは稼ぎたいと思っているのですが、翻訳とか通訳はどうでしょうか。
ちなみに、TOEIC900点のスコアで、海外戦略部門で働いてきた経験があります。
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ほお。
非常に珍しいご相談のパターンですねえ。
確かに通訳や翻訳って、フリーランスの代表的な仕事ですけれど、アラフォーで通訳・翻訳をこれから始めて、以前の同様くらいの収入を得たい、、ってあなた。
かなり厳しい道です(^_^;)
以前のエントリーでも書いたように、今この業界はかなり過当競争があって、とにかくコンスタントに安定した仕事が1年を通じてこなせなければ到底ご希望の収入には至らないと思いますが、何より経験が大切なので数年は下積みを覚悟する必要があると思いますね。
すると、あなたも40代後半。んんん、、通訳としては厳しいタイムラインです。
それより、私が気になるのは、せっかく、(時に本意でなかったり、あなたにフィットしない仕事もする)宮仕えからフリーランスへ、という時に、その選択の基準が「収入」というのはもったいない!
現実的な基準なのに、と首をかしげていますね。
よろしい。
ひとりのある女性を例に、なぜ私が「もったいない」というのか。次回のエントリでお話しましょう
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2011年01月26日
先日GDPで中国が日本を抜いた、ということでいつになく、中国経済事情がワイドショーまで賑わっていました。
すでに散々言われている国内の経済格差のことはもう知ってるよ、的な話しでしたが、モモノリ的に「ほぉ~」だったのは、最高年収職業が
同時通訳者
だった、こと。
ちなみに、平均年収が日本円で500万円ほど、とのこと。中国人の平均年収が18万とのことですから約27倍。
ちなみに日本の「プロ会議通訳者」の年収が1000~1300万位は、日本人の平均収入が年収470万位といいますから、約2倍ちょっと。
ちなみに、日本の高額所得職業の一例で、医師が1200万位(勤務医)~2000万以上(開業医)位。ふむ、所得格差がそれほど開いていない、と考えるべきか、日本での通訳者、医師の低い評価と考えるべきか。
とにかく、中国で同時通訳者は「金の舌」と言われ、本当に稀少な存在です。
ある意味、中国でも医師や弁護士はそれなりの学校や試験があり、そこを卒業・合格さえすれば業務開始ができます。しかし、通訳はそうはいかない。それにいろいろな言語にもわたるため、あるひとつのテクニック、法律集さえ覚えればできるわけでない。何より経験がものを言う世界だから、ですからなおさら、です。
まだ中国国内は日本の通訳スクールに匹敵するような養成機関が少なく、教授陣も薄い。そのうえ、これだけ中国が世界経済の表舞台に出始めたのもここ数年。どんなに優秀な通訳者でも機会は圧倒的に少なかったはず。
加えて、フリーランスという働き方はもともとあまり中国にはなかったため、どこかの職員として採用されたのち、通訳業務をできたような幸運も持ちあわせる必要があった、と思います。
そういう背景から考えれば、一般国民の27倍という所得も納得。
ただ、これも過渡的な状況だと思います。かつての日本がそうであるように、外国語堪能な中国人が増えそれに従い通訳の必要性が減っていったり、また養成機関も整ってくれば、供給も質もアップし、相対的にありがたみも変わってきますからね。
通訳の業界からみても、やっぱり今の中国は丁度日本の高度成長期はじめのころ、に近い。
それが、あと何年くらいで今の日本に追いついてくるのか。興味深く観察していきたいと思います。
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2011年01月24日
後輩が嫌がる仕事を指示する、という枠組み全体を変えてしまって、みんなで楽しくできるじゃない、というものへもっていってしまう、というワザをご紹介しました(もともとのご相談は
こちら)
でも、もっと大掛かりな、例えば、職場のセクハラ相談員を任命する、とか、社員旅行委員を担当してもらうとか、、「え~私が、ですかぁ」と嫌そうな困惑した顔で思いっきりNOサインがでそうです。
さあ、こんな場合も「トイレの神様」がヒントをくれます。
ここで大事なのは男性社員と女性社員の働く事へのモチベーションの違いです。
例えば男性の場合、「きみ、入社5年目にもなったし、そろそろ旅行委員を引き受けてくれ」の
ひと言で「はい、わかりました」で終り、の場合が多いです。
しかし、女性の場合「え~、私はちょっとぉ」ってごねられること多々、、、。
ま、こういうところが、「だから女性は、、、、」という評価に繫がっちゃうんですけれどね。
やれやれ、、、。
そうは言っても指示しなければいけない先輩(上司?)のあなた、思い出してください、
「トイレの神様」
男性の場合、それがどう今の自分に役に立つのか、を考える前に「役割だから」と
目の前の課題に取り組みます。
でも、女性の場合、「で、それって私にどう役に立つの?」って考えがち。(いえ、それがいい
って言っているんじゃありません)極めて短視眼的です。いわば組織の中の自分、という発想が少ない。
おばあちゃんが、「きれいになるよ~」という成果を提示して行動を促す手法をここで生かしてみましょう。
忘れちゃいけないのは、その役目が大変なのは理解しているよ、というサインは見せて。
「セクハラ相談員って、確かにちょっと気が重いわよね。でも、今までよく、人と直接対話する仕事が好きだ、といっていたし、聴く力が今度はもっと大きな意味をもって役に立つわよ。相談員になるための研修もあるし確実にキャリアアップになるわ」
とか、なんとか。。
それと、具体的にどんなことをしてどのような結果がよそうされるか、など事前にきちんと提示すると不安を除く事ができて、引き受けるハードルが本人には下がるはず。
さあ、これからはいらいらしながら相手の嫌がる仕事を指示ださなくてもよくなりそうでしょ。
トイレには~、それはぁ、それは綺麗な、女神さまがぁ、いるんやで~♪
と歌って作戦を練って望みましょう。
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2011年01月21日
あまり人がやりたがらないが、誰かがやらなければいけない仕事なのに、なんとか逃げよう
とする不心得ものの女性の後輩指導に手を焼いている、というあなた(相談の内容はこちら)
こういうのって、ずっとながいこと普遍的にある課題ですよ、ね。いや、ほんと。
ひどい場合は「彼女に指示するとあからさまにいやな顔するから、そんなことなら私が」と
いって自分でしてしまう先輩女性社員。
おっと、ちょっと、ちょっと!
経営者の立場からモモノリひとこと申し上げると、あなたのお給料と後輩のお給料は違うで
しょ。1分あたりにならした単価はおのずと違っている。そんな高い人が洗うお弁当箱なんて、本当にリソースの不適性そのもの、です。やめて~、と言いたい。
「そんなこといったって、その彼女を説得するのも疲れる・・・」そう言いたいんですよね。
で、どうするか。
ヒントは「トイレの神様」です。
別にべっぴんさんになれるよ~、と釣ることじゃありません。
まずは、問題のフレームワークを考え直しましょ。
要するに、このお弁当箱片付け業務はみんな「嫌なもの」「やりたくないもの」という前提ですよね。それ自体をかえてみませんか。
つまり「トイレの神様」のおばあちゃんは、トイレとは汚いところでなく、実はきれいな神さんが
住んではるところ、と背景設定をし、そのうえで、その場を清めることでご利益あるで、と
いう論法をはっているわけです。臭くてちょっと汚いものがついているのも、いわば試されて
いる修行や、という解説もお孫ちゃんには納得できちゃうわけで。
ですので、このお弁当片付け作業にゲーム感覚を持ち込むにはどうでしょ。
任意のふたりの対抗戦で、スピードとしあがりを評価するとか。★をつけるとか。
ま、ルールのディテールはお任せしますが、大事な事は全員がワイワイといささか不真面目でも大いに楽しくできることが大切。
今まできっとあなたがお弁当の後片付けをするときもきっと「あああ~、何これ。こんなに汚く
食べ散らかして」といった不快そうな顔で作業をしていたのでは?そりゃ、みんなやりたくなくなるわ。どれだけ、回りをのらせてやれるか。さあ、その知恵とムードメークが手腕のみせどころ。
これは、コピーとりやお茶当番なんて、いうのにも使えるかも。
でも、職場の社員旅行委員会を引き受けてもらう、ではゲームは使えない、って?
そうですね。でも、ここも「トイレの神様」が別のヒントをくれまますよ。その詳細はまた次回。
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