2014年09月

2014年09月29日

日本全国1億2千万のみなさま、ごきげんよう。

日本の女性たちが輝くことを阻む原因のひとつ、「家事問題」を論じる
エントリ。

前回までは家事を外注している二つの国の例をご紹介しました。
外国人労働者のシンガポールと「全託(寄宿舎型保育所orジジババ)」
の中国。

では、この家事をよそに外注するのではなく、家庭内で解決する国々はどこ
なのでしょうか。


欧米の先進国で実現する夫婦分担型



世界をながめてみると、先進国にこのタイプが多いんですね。

代表的なところでは女性の進出の進んでいる欧州の北側(ラテン系はまだ
未達)、オーストラリア、ニュージーランド、概ね米国・カナダとか。

たとえば、実際に欧州などでよく見てきた風景ですが、ビジネス街のちょっと
立ち飲みとか軽く飲めるパブとかバー(ママはいません)、で仕事がえりに
ひっかけに来た風のグループたち。

よく欧米の職場は個人主義とかいいますが、こういう職場外コミュニケーション
(日本でいうところの飲みにケーション)も結構あります。

よい人間関係を構築するのに役立つと合理的にも理解しているからです。

しかし、日本のお父さんたちのように、2次会、3次会とか、終電までのみ
明かすみたいな例はほとんどありません。

せいぜい1時間ちょっとくらいか。
それも、開始時間が17~18時くらいからですからね。

家庭のある女性たちも17時くらいからの飲み会には参加、さくさくっとつまんで
しゃべって、あとは家へ直行。また家族と夕食とか。

しっかり数時間やりたい、という場合は基本夫婦参加の会とかが多いですから。

で、結局彼らのスタイルをみていて日本と大いに違うのが

■過労死がない

■勤め人は定時退社が基本

ですね。

要するに、定時退社するので過労死のひとつの原因となっている長時間労働が
ない、ということですね。

そして、国全体、社会全体が長時間働く前提ではないのがみそです。

すると、男性も早く家へ帰りますので、家族と過ごす時間も増え、結果として
家事時間も増える。夫婦分担が可能となった、という流れです。

「ワークライフバランス推進」は国の施策でもあり、多方面から長時間労働ダメ!
の声は高くなる一方です。

そうですよね、ダンナさんも(もちろん、奥さんも)ともに早く家に帰ってともに
家事を二人でできれば全然負担が違いますからね。

長時間労働を前提に構築されている日本社会の仕組み


男性の家事参加率上昇だけでなく、さまざまな「良い」ことがあるから、
みんな定時でかえろう~って、言いますが、そうシンプルな話じゃないのが
この日本なんですよね。

弊社の例を出してみましょう。

弊社の基幹ビジネスは言わずと知れた通訳・翻訳等のランゲージサービス
です。

昨今のビジネスのトレンドとして、求められるのが高品質、ハイスピードです。
ランゲージサービスの世界でも一緒。

とくに、通訳や翻訳は構造的(詳細は別のときに譲りますが)に手配のご依頼
がどんどん短い猶予となっており、必要とされる直前にご依頼いただく例は
ごく普通にあります。

そんな高要求にこたえていかねば弊社のような小さな会社は生き残れません。

「明日の通訳のご依頼ですか?恐縮ですが、弊社は18時で終了しますので、
手配は間に合いません」

とか

「え?今日(金曜)にご発注いただいて、月曜の納品の翻訳?いやあ、もう
翻訳者もチェッカーも手配できませんから、申し訳ありません」

とか

ありえません。

いっぽう、そんな対応は欧米の会社ではごく普通ですから。

外国人の方が日本のデパートが閉店5分前に飛び込んでもとても丁寧に
対応してくれると賞賛するのは、彼の地では真逆だからです。

世界的有名なあのロンドンの「ハロッズ」だって、5分前なんて行ったら、もう
お客もお客じゃありません。

「私たちが帰るのを邪魔してるわよ」

みたいな感じでほんとに邪けんに扱われます。

それも、これも、「定時で仕事を終わる」ためです。

で、お客様たちもそれをまったく怒ることなく、ごく当たり前という風にうけとめ
ています。

さて、ホスピタリティという名のカウントされない残業が前提の日本の
ビジネス界の常識。

とうてい、

「もう時間ですから帰ります」

という対応を日本全体が許容するとは思えません。

そう考えると家事の家庭内分担策の前提となる長時間労働が劇的に
改善されることが見込めないいま、どうもこのサンプルもそのまま使え
とは思えません。

では、どうしたら良いのか?

モモノリの考える家事問題の解決策は次回エントリで。

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通訳、ツアーコンダクター、海外コーディネータ、バイリンガル司会・ナレーター、
企業研修・セミナー講師、と様々な経験を経て現在はランゲージスペシャリストの
コーディネーション(零細)会社を経営するモモノリが今年も日本の女性を元気に、
とメッセージをお届けします。

読者の方からのご相談にお答えするエントリも絶好調。
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2014年09月26日

前回のエントリで、女性の社会進出をはばむ影の要因「家事問題」をほかの国は
どのように解決させているのかを検証する旨を書きました。

それらは大きく分けて、

①外注型
②夫婦分担型

のふたつあり、特に典型的な外注型で、バリバリ働く女性の実現を叶えている
シンガポールのアマ(メイド)システムとその課題を紹介しました。

で、今回はこの①外注型の変形、で「ジジババ外注型」である、中国を取り上げます。

海を超えるこどもたち


まず、モモノリが実際に体験したお話からはじめましょう。

芸能人やご近所さんの噂話、自分のこどもの成長(~ができるようになった、
~ができない)話ばかりの公園ママソサエティだけでなく、違う人間関係を結ぼう、
と思いモモノリが新聞に紹介されていた「ママたちの国際交流サークル」に入った
のはモモノリ息子が2歳くらいの頃でした。

ここは本当に様々な方たちがいて、韓国、中国、フィリピン、(国名は忘れたけど)
アフリカの国、メキシコ、リトアニア、そしてインドネシアからのママたちと、もちろん
日本人ママたちがメンバーでした。

定期的に集まり、孤立しがちな外国人ママたちと交流を持つことで日本での滞在
を住みやすくしよう、日本人ママたちも世界とつながろう、という趣旨でした。

で、そのなかにいたひとりの中国人ママがとにかく他のママたちから一際目立って
存在していました。

とにかくパワフルで、元気がいい。
正直、仕事がとても出来る、という人ではなかったとは思いますが、気働きはでき、
動きもチャキチャキしていて、ほかの外国人ママたちのほわ~んとした感じとは
まったく違って(言い方は悪いですが)「ガツガツ」としためちゃめちゃアグレッシブ
な人でした。(いわゆる日本人の「ガッツがあるひと」とは違う)

その中国人ママ「陳さん」にはその後北京で行われたイベントの仕事をお願い
することになりました。

事前準備から始まり、都合4か月ほどの業務でした。

出産前までは小さな貿易会社で事務・通訳・翻訳をしていた、という陳さん。

1か月ほどすると、こんなことを言いました。

「桃原さん、私ね今週末にフィーフィー(陳さんの娘さん)を中国のお母さんたちに
預けてくるわ。月曜日には戻ってくるから」

ん?短い里帰り?と思って尋ねると、

「ううん、違うよ。
中国のお父さんお母さんに預けるの。この仕事終わるまで。
北京で仕事終わったら一緒に帰るわ」

は?
フィーフィーちゃんはまだ2歳です。
それをこの仕事終わるまでって、あと数か月あるわけで。
ずっと預ける??

モモノリのびっくりした顔をみて陳さんのほうも不思議そうな顔です。

「あら、中国では仕事があるひとはよくお父さんやお母さんに子ども預けるよ。

うちは日本だったからこれまでしてなかったけど。でも今回こんな仕事させて
もらえるし」

みなさん、この「お父さん、お母さんに子どもを預ける」というのは夜お迎え
にいくよ、とかの話ではなく、ずっと預けっぱなしのことですから。

その後、起業して中国人の通訳者・翻訳者のお子さんのいるかたちと
たくさんお会いする機会があり、その際にお子さんは?と尋ねるとやはり
陳さんと同じ答えが返ってくるケースがなんと多かったこと。

「中国の父・母に預かってもらってます」
「実家で見てもらってます」

実はこれは在日中国人だけのことでなく、つい先日も、カナダのネットジャーナル
を読んでいたら、

「たくさんの中国人赤ちゃんたちが海を渡って祖母祖父のもとへ預けられる」
「実父実母と離れて数年、ジジババのもとで育てられる中国人のこどもたち」

みたいな記事がありました。

そう、今や日本のみでなく、多くの中国人移民が住むカナダや米国から
赤ちゃんたちがジジババに預けられるべく、はるか遠く中国まで旅する
らしい。

これなども「型の変わった外注型」と言えるでしょう。

託児は中国の伝統?


また、以前見たNHKのドキュメントで登場した中国人エリートカップルの
こどもの話も興味を引きました。

「ミシェル」「カーター」

と英語の名前を名乗るそのカップルは有名大学を出て上海の外資系企業
に働くエリートカップル。

ちなみに、彼らは別に米国系の人間でもなんでもなく、たぶん

「チュンリンさん」「シャオリーさん」とかなんとか中国名がホントはあって、
勝手に英語名を名乗っているようです。

で、この夫婦の場合、3歳の息子がいるのですが、この子は月曜日から
金曜日まで「寄宿型保育所」に預けられ、金曜の夜に両親が迎えにきて
週末をともにすごし、また日曜の夜に保育所にかえってくる、という。

費用も結構するらしいが、

「二人で稼いでいるし、それで二人とも仕事ができる」

と選択の余地はないらしい。

上海のような豊かな沿岸部や北京のような都会ではよくある話とのこと。

で、ちょっとググってみました。

すると、この「寄宿型保育園」誕生の背景がわかりました。

現在の中国が成立したとき長い日本との戦争や抗争の結果、多くの遺児
が生まれ、また中国共産党女性幹部のこどもを保護するためにこの形の
保育施設が生まれたとのこと。

そののちも建国期の女性労働者をサポートし、学習を支援する役割を
はたすため、浸透した、とのことです。

このような「寄宿型保育園」に預けることは中国で全託と呼ばれ一般的で
すが、高価なこのような施設に入れることができない家庭ではジジババの
出番というわけです。

このあたりは中国人らしい合理的判断というのか。。
働けるものは女といわず、母親といわず総動員。
その問題となる子育ては私設保育施設に預ける、という感覚ですかね。

しかし、やっぱり、なかなか日本人のモモノリには馴染めそうにない社会的
システムです。

そりゃ、楽でしょうけれどね。
まあ、だから中国にGNPでも抜かれるのかもしれませんが。

というわけで、家事外注型の2つの国の例をみました。

次回のエントリでは、もうひとつの形、夫婦分担型をご紹介してみましょう。

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2014年09月24日

*一昨日のエントリが中途半端な形でアップされてしまいました。
申し訳ありません。今回完成版を再アップします。
_______________________________

前回のエントリで、日本という国が本当に「女性の活躍を推進させたい」「女性の
力の活用」というのだったら絶対解決すべき問題、として

「家事問題」

をあげました。

なぜならば、日本の共稼ぎ(パートタイマーを含む)家庭において家事負担が
女性に偏っていることでトータルでみた女性の稼働時間が長くなり、それでいて
男性と同じように成果をだして登用されるように頑張れといわれてもそりゃ無理だわ、
と思うからです。

そりゃ、いますよ。
できちゃう、スーパーキャリアウーマンが。
だれよりも遅くまで仕事して、それでいて朝5時に起きて家族の朝食と子供の
お弁当を作り、夕食の下ごしらえをして洗濯物まで干して出勤する、なんて
ストーリーが美談として語られるひとつまみの女性。

でも、それじゃあ、今の政権が言っているような2020年に3割の女性管理職
なんて、無理無理。

つまり、スーパーでない、普通の女性たちが幹部候補となれる母数の拡大が
大切だから、です。

では、ほかの国はどうやってこの問題に対応してきているのでしょうか。
海外の例をあげてみましょう。


誰がそれを担うのか


さて、女性進出の進んだ国々を眺めると大きく2つのトレンドがあることに
気づきます。

それは家事を誰が担うのか、という点で

①外注型
②夫婦分担型

のふたつなのです。

ひとつずつ見ていきましょう。

外国人に頼めば良い、という単純な問題じゃない



家事や育児を外国人労働者など、自らの家庭外の力で解決しようというもの
です。

代表的なところはアジアの国々、たとえばシンガポールや香港、ほかに、高学歴
高キャリア層の女性たちに限定すれば、マレーシアやインドネシア、フィリピンも
ベビーシッターやメイドを雇用するのは常識となっています。

純粋な「家庭外」とは言えないが、この分類に入れられるのが中国、だと思います。

モモノリ自身の経験上、海外で仕事をすると、交渉相手や相手窓口が女性がある
ことがとても多かったですね。

弊社のビジネスがランゲージサービスや海外イベントのサポートといった国際
サービス業であるせいもありますが、特にアジア各国での打ち合わせの席で
全員が女性ばかり、というケースがとても多かった。

で、あるときのこと。
ところはシンガポールでした。

某クライアントの大きなイベントにお手伝いいただいた現地会社のトップたちと
打ち合わせが終わった後、「ちょっとランチでも」ということになりました。

日本語対応可能なスタッフをそろえるために、お助けいただいたそのふたつの会社
の社長(ケイさん・仮称)マネージャー(ミヨさん・仮称)はそろって日本人女性。


その席で、モモノリ、現地での働く女性のリアルな両立の苦労を垣間見ました。

彼女たちはシンガポールの働く妻の必需品、アマ(メイド)を家においている共通点
をもった長い友人でした。

ケイさん「ところで、お宅のアマ(メイドのこと)もずいぶん長いでしょう?」

ミヨさん「そうなのよ。このところ耳も遠くなったし、もうなにをするのも遅くなってねえ」

ケイさん「あらあ、代えないの?若いメイドに」

ミヨさん 「それがね、うちのメイドは多少仕事がとろくても、夫を寝取られる心配
       がないから。安心して出張もいけるでしょ?」

ケイさん 「ああ、それは大事ね。ほら、●●さんのところも、ちょっと目を離した隙に
       若いアマと旦那が出来ちゃったって。それで大変だったらしいわよ」


当時まだ若かったモモノリはホントにびっくり !で。
小説かドラマのような話だと思ったので。

で、その後、何度もシンガポールへ渡航するたび、この手の話はずいぶん耳にしま
した。よくある話のようでした。

できるか?ニッポン、シンガポールのような管理が。


その後、女性の登用とか活躍の話となって、アジアの他国の例としてよくシンガ
ポールの話題がでることがありました。(いまでも)

そのときに「必ず」言及されたのが、このアマ(メイド)の存在でした。
それゆえ、このアマの話はずっと関心を持って調べたことがあります。

たしかに、シンガポールでは5件に1件、高学歴(といっても普通に大学程度)
夫婦の家ではほとんどどこでも、アマの雇用が見られます。

モモノリだって、たまにオットも息子もいない日とか、ホントに仕事が進むこと、
進むこと。「ああ、家事をしない日って楽だなあ」としみじみですもん。
うちだってアマが欲しい・・。

が、ちょこっと調べてみたらそんな楽なもんじゃない、とわかりました。

シンガポールではなんとメイドが20万人。人口500万の国で。
そもそも全人口の1/3が移民というお国柄ですから。
あ、メイドは移民じゃありませんが。

厳格なシンガポールのメイド雇用

シンガポールではメイドを雇用する/メイドとして働くにはとても厳しい法律
があります。

見つけるのはそんなに難しくなく、あっせん業者が多くいるそうで、さまざま
な手続きも彼らの規定通りすればよいようですが、

びっくりしたのは

半年に1度ずつ

妊娠検査と性病検査(一応表向き定期健康診断)

が義務づけられている、ということでした。

なぜ、そんな人権侵害のようなことが義務付けられているのか、とモモノリ
驚いてシンガポールの人たちに尋ねたことがありました。

というのも、法律上、彼女たちは妊娠したら即本国へ帰らなければいけない
ことになっているからです。

すると、なんということもなく、

「だって、当たり前でしょ?彼らは働きに来たんだから。楽しい良い思いを
して子供を産みに来たわけじゃないもの」

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いろいろとその後国の政策等々を読み込むと、要するにこの国ではよそから
お手伝いに来てくれる人は歓迎。

でも、こんな単純労働しかできないアマたちがシンガポールに住み着き、人口
を増やしていくのはお断り、ということらしい。

日本でも中華料理店とか、この頃はコンビニなどの店員さんの名札に「キム」
とか「ワン」とか違うお国の名前の女性を多くみるけれど、妊娠したら即帰国
しろ、とか言わないわな、この国じゃ。

ちなみに、住み込みのアマたちは契約の労働時間があるが、休日などは
門限がもうけられ、それも雇用主が管理するとか。

いやはや。

うちなんか息子ひとりだって躾けるのが大変だったのに。
もうひとり、門限の管理なんてできないわん。

なお、もし妊娠が発覚して(アマの多くが若いフィリピン女性で、その大らかな
国民性もあって、未婚の妊娠は多いらしい)、本国へ帰国させるときの費用
は雇用主の責任。

ここまで徹底しないと、あれよあれよ、と移民が増えて欧州のような移民問題が
社会の不安定化になってしまうのか・・

では、もう少し形の違う「外注型」の例として次回エントリで中国の状況を
ご紹介いたしましょう。

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2014年09月19日

前回のエントリではモモノリ家での家事分担問題をどのように対処して
いるかをちょこっとばかり序論としてご紹介しました。

今回からが本論でして(序論長いぞ!と言われそう・・)

偏った家事負担は体にも負担だぞ



さて、まずはこちらの調査の結果をご覧いただきたい。

世界で最も寝ていない日本の働く女性


以前から日本の男性の家事時間の少なさがしばしば報道されていましたね。

日本の既婚女性の家事時間、平均がおおよそ3時間半以上であるのに対し、
男性はなんと38分とか。

それも酷いですが、それより寝る時間が削られるのが大きくない?
体への影響というインパクトで考えると。

というか、上掲のグラフより、まさに第一線で働く母たちはもっと少ないように
思うのはモモノリだけではあるまい。

フルタイムで働くとなると、定時でかえって8時間。日本の遠距離通勤を考える
とドアツードアで片道1時間ずつ、で都合2時間。

それに家事が3時間半ということは、、、

8時間+2時間+3.5時間=13.5時間!

一日にこんなに長時間働きづくめ(通勤時間含む)なんて、まるでブラック企業
なみじゃないか。

う~ん、そりゃ、家庭と両立させてキャリアに邁進します!
って女性が少なくなるはずだわ。

特に、管理職となる頃の30代後半から40代後半は女性の場合、更年期の
始まる人もいるでしょうし、この不死身と思っていたモモノリだって、さすがに
疲れがとれない日が増えたころだった。

それでも、家事負担だけは変わらず、では、なお一層「そんなにまでして
上を目指したくないわ」という女性が増えるのは火を見るより明らかです。

実際、モモノリも朝から社外での打ち合わせや講演、研修などがっちり
エネルギーを使い果たして家に帰ってキッチンに立ち、食後の洗い物を
していると足先などが「ジンジン」としてだるかったりすることが増え、
これは何だ?と思う日が増えました。

よく考えたらこれは疲労物質が排出されず、体の末端に残ったままでいるよう
で、結局休まなきゃいけないシグナルだとあとでわかりました。

そんなときに、自分たちだけ夕食後ただちに席をたち、テレビの前に座るオトコ
どもに何度切れたことか。。。

2020年までに指導的な役割を果たす女性の割合を30%に!と謳われていま
すが、こんな調子では、そもそもその母数の両立させている女性たちの数
が頭打ちになるのではないか、と懸念しています。


家事をめぐる政権のスタンスは・・



一方で、家事などの単純労働(と呼ぶのか?)を担う労働者を外国移民で
賄おう、という意見が政権内で出てきています。

家事が単純かどうか、はちょっと「カチン」と来るところですが。。

それはともかく、このごろ急に話題にならなくなったTPPの項目のなかに
単純労働者受け入れ推進というのがあり、これが外国人メイドなどにあたる
わけです。

以前、自民党が政権に返り咲いた直後、当時の石破幹事長が情報番組
に出演し、

「これからの日本の経済を良くする鍵のひとつは女性の活躍だ。
そのために、女性たちの進出を阻む家事問題をなんとかすべきだ」

と発言し、大変驚いたことをよく覚えております。

だって、これ、問題の本質をついてるから、です。

それなのに、それなのに、結局今論じられているのは「待機児童問題」
「保育園増設」「扶養控除の見直し」って。

家事問題から遠い話じゃないか!

と、思っていたらやっと外国人メイドの話がぼつぼつ出てきたわけです。


海外の働く母たちの姿もさんざん見てきたモモノリとしては、

「ほかの国はどうしてるの?家事問題」と紹介していくべきですよね。

そのあたりを次回エントリでご紹介してみましょう。


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2014年09月17日

夜遅く帰宅した大学2年の息子。

「帰りラーメン食べてきた。食費、ちょうだい」

請求金額680円。

こんな感じで毎日帰宅の遅い息子は夕食を家べることがなく外食が殆どです。

大学入学以来、ずっとその都度請求されてそのまま右から左へ文房具代だ、
交通費だ、と言われるがまま渡していたダメ母のモモノリです。
息子は毎月のお小遣いを父親からもらってるんですから。

で、ある日、気が付きました。

ちょっと待てよ、こんなに毎日忙しく結果を求められる仕事をしているからこそ、
父親からの小遣いに加えていろいろお金を渡せてる。

それでいて、家族が母親に期待するものは「ふつうの=仕事をフルでしていない」
主婦なみのパフォーマンスじゃないか!
と。

たとえば、ある朝のできごと。

朝起きた息子。そのままリビングのソファにどかっと座り、朝の情報番組「Zip!」を
つけて、ひとこと。

「ねえ、飯作って」

一方母親のモモノリはこのところのハードワーク続きで、2日に1日は徹夜か半徹夜。
ふらふらになりながら、キッチンに立つが、冷蔵庫の残りをレンジでチンするのが
精一杯。

7時半に息子が家を出ると、意識朦朧のまま、仕事の用意を始めるまでさっきまで
息子のいたソファに倒れ込む。。。。

こりゃ、おかしいだろう???

で、昨晩遅く帰宅した息子と交渉をすることにしました。

1. すでに小遣いをもらっていて、そのうえ食費云々の名目で毎日請求→支払
  うというのはお金を求められるがまま渡すようで問題じゃないか

2. 一方、毎日学校のゼミなどで遅いため、外食はやむをえないし、遠距離通学
  もあってバイトで稼ぐのは難しい

という前提のうえ、

息子が脱いだものを脱ぎっぱなしにしない、簡単な朝ごはんくらい自分で解決する
食べたものは自分の責任で片づけて出かける、朝のごみは出してでかける等々

モモノリの家事負担を軽減することにより、モモノリの仕事の時間や体を休める
時間を増やすことが可能となる

よって、その分を食費名目で定額で払おうじゃないか、という結果となりました。

人並み以上に体力はあるほうだ、と思うモモノリですら、このシンドさですから、
ふつ~の女性が、たとえば管理職とかになって、その職責ゆえ、仕事が追い込み
などに入ったとき、どうやって家庭生活をマネジメントしていくんだろうか、と思い
至りました。

モモノリ家では、オットへは強引な家事押し付け「今日はあなた一日家にいたでしょ、
キッチンの後片付け大臣よ!」で対応し、

息子には上記のような「働く母を持つメリットとその相応の負担」をかざして家事
分担を命じているわけです。(よく考えたら勉強優先させて家事を真剣にしこんで
こなかったモモノリが悪かったわけですが)

しかし、、、

こんな家ばかりじゃあありません。
いや、むしろ、モモノリ家は少数派だと思います。

いまや安倍政権の主要政策となった「女性の活用」

あがってきた政策と言えば待機児童対策や職場における女性登用義務の話とか
はたまた扶養控除の廃止などのハードな政策に集約しがち。

ホントにそうか?
待機児童ゼロになって、どの会社も役員の3割がばっちり女性となったら期待どおり
女性が輝いて、結果として輝く日本社会なのか。

いやあ、ちがうんじゃない?

だって、だれも女性活用を妨げる大きな原因に真剣に向き合おうとしないし、
道筋だって見えてないもん。

それが、、、

「家事問題」です。

女性の社会進出を裏から強烈にひっぱる問題「家事問題」を次回からもう少し
論じてみたい、と思います。



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