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 【品 名】超探偵事件簿 レインコード
 【機 種】Switch
 【発売日】2023.6.30
 【販 売】スパイク・チュンソフト

約2年ぶりの更新となります。
更新は滞っていても、ゲームはしっかり遊んでいましたよ

第18回目のゲームレビューは、
『超探偵事件簿 レインコード』です。

本作品は小高さん率いる『ダンガンロンパ』のスタッフが作った、
新作ミステリーアドベンチャーとなります。


全体の流れとしては、シナリオ毎に章で区切られており、
超探偵たちが派遣されたカナイ区の『探索』から始まり、
事件発生→ピンチ→『謎迷宮』→解決という流れで各章が進んでいきます。

それでは項目に分けてレビューしたいと思います。

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■探索パート

まず『探索』ですが、多少お遣い的な要素になりつつも、
探索中に何かを発見すると「探偵ポイント」が貯まり、
謎迷宮を有利にするスキルを身に着けることができます。

また「死に神ちゃん」の像を見つけると、「探偵達との語らい」という
超探偵たちとのエピソードを見ることが出来るようになります。

色々と単調にならないように工夫されていますね。

事件が結構ショッキングでドキドキするので、
どちらかというと平坦なこの探偵パートは可もなく不可もなくでしょうか。

ただ「カナイ区最大の謎」の伏線が日常にあったりするので、
重要シナリオの外堀を埋める意味では良いプロローグ的要素かと思います。

ちなみに、カナイ区には近未来の信号機が設置されており、
これはもしかしたら現実世界でも導入されるのでは!?と目から鱗でした。

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■謎迷宮

「探偵パート」で発見したこと(解鍵)を駆使して、事件の真相に挑みます。

途中で真相解明を拒む謎怪人と対峙して、
アクション要素のあるバトルやパズルを行います。

まず気になった点を2点。

まず1点目は、謎迷宮でただ前に走るだけのシーンが毎回あるのですが、
それが異様に長くてダルいです

走りながら死に神ちゃんたちと会話して、議論を進める意味合いもあるのですが、
もうずっと走っていなければなりません。

もう少しやり方があったのではないでしょうか。
例えば、障害物があってたまにジャンプしないといけないとか


2点目は、毎回のバイブレーションが強烈です。
「推理デスマッチ」で謎怪人への反論が成功した場合など、
震える音が聞こえるくらい振動します。

振動OFFは可能なのですが、それはそれで味気なくて、
イイ塩梅の振動があれば良かったですね。


良かった点としては、「アクション」の難易度が適度な感じで良かったです。
章が進むにつれて少しずつ難易度は上がっていきますが、受けるダメージが少ないので、
GAME OVERにはならずにクリアできるのではないでしょうか。
(ココの塩梅はいいのに、なぜ振動はMAXとOFFなのか。。)

あと事件の真相がぶっ飛んでいなくて、
推理の途中でプレイヤーも解ってくるところも良かったと思います 

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■シナリオ

ココでネタバレはしませんが、「プレイヤーの裏をかこう」という
小高さんやスタッフの気持ちがヒシヒシと伝わってきます!

そして、パッケージの絵も含めて、
最初から完全に嵌められますね 

ダンガンロンパからプレイしている人たちにとっては当たり前のことが、
実はそこにミスリードが隠れていたり、展開をガラっと変えてきたり、
制作していて楽しかったのではないでしょうか。

先が気になるシナリオで、最後の最後まで、
とても楽しくプレイ出来ました。

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■キャラクター

今作の最大の売り要素は、
この「キャラクター」だと思います 

超探偵たちも個性的でにぎやかなのですが、
「死に神ちゃん」のキャラが抜群に良くて、特に面白いです 

まず、登場人物を全て「あだ名」で呼びます。
「ペタンコ」や「貧血ヴァンパイア」など、特徴をズバリ表していて最高の一言。

そして、「謎迷宮」の中で一緒に挑む超探偵たちと、
死に神ちゃんの会話も面白すぎます。

この会話が見たくて、プレイを進めたといっても過言ではございません。

でも一番のお気に入りは「フブキ クロックフォード」ですね。

クロックフォード家のお嬢様なのですが、
この人、いままでどうやって生きてきたか疑問に思うほど、ぶっ飛んでいます。

天然の度を越していますね 
ぜひぜひプレイして、実感して頂きたいところです。

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■総評

まず絶対遊んで損はないし、
ダンガンロンパが好きな方には特にお勧めできる作品だと思います。

各超探偵たちの活躍どころがちょっと少ないかな、と感じましたが、
DLCで各超探偵たちメインのシナリオが配信されており、
しっかりとフォローされていましたね。


唯一残念な点はロード時間でしょうか。
マップとマップの間や推理デスマッチに入る部分などは少し長く感じました。

ただテンポの良い作品で、テンポ重視の場面ではロードが入らないので、
その分、ロードが入るところは長くなったのかもしれません。

ちなみにアプデでもロード時間は改善されなかったようですね。


トゥーキョーゲームスが満を持して制作した新規IP。

「超高校級」から「超探偵」に代わり、
年齢や学園という枠組みを超えた幅広い舞台設定が可能なので、
次回作は必ず作られると思います。

間違いなく「王道」や「セオリー通り」にはいかない、
ビックリ箱のような唯一無二のシリーズ。

次回作を期待して待ちたいと思います。