「なんで産んじゃダメなの?」軽度知的障害の女性が妊娠、そして…
ある時、ネットサーフィンをしていたらたまたまこのサイトに辿り着きました。
そう言えばキンコン西野さんが作った絵本が無料化されたことで炎上してたりしますが、最近は1話だけ無料とか1巻だけ無料って多いですよね。
で、このだいすき!!~ゆずの子育て日記~と言う漫画もなんとなく無料公開された第1話を読んでみた所・・・
見事にはまってしまった(笑)
止まらなくなって、全巻キンドル版を即買い、続編のひまわり!! それからのだいすき!!まで一気読みしてしまいました。
なるほど、電子書籍化で人気が再燃したと言われてるだけあって確かに面白い。
これは2005年から2012年まで連載され、続編のひまわり!!は最近完結したばかりです。
ドラマ化もされてるそうです。まったく知らなかった・・・
ストーリーは、軽度の知的障害者が妊娠してしまい、しかも父親が出産前に死んでしまう。
周囲は出産に反対するが、主人公ゆずはどうしても産みたいと言い張る。
そして周囲の助けを得て子供を育てていく・・・と言うお話。
ゆずは、知的障害がありながらも出産・子育て・就職・実家を出て娘と2人暮らし、など周囲の助けを得ながら着実にステップアップしていく。
続編のひまわり!!では、成長した娘が社会に出て母親の障害と向き合う話。
ざっと30年くらいの期間が経過しています。
この話に出てくる障害者施設や自立支援センターの人達など私がまったく知らなかった世界がたくさん出てきていました。
自分は今まで生きてきて障害者と接する機会はほとんどありませんでした。
ただ私が通った小学校にもなかよし学級があったのは覚えています。
幼稚園で同じクラスだった子が小学校ではなかよし学級に入ったこと。
そして小学校の低学年の頃休み時間にそのなかよし学級に友達と遊びに行ったこと。
なぜなかよし学級へ行ったかと言うと、そこには他の教室にはないおもちゃや、絵本があったからです。
それが不思議で楽しそうで、一時期なかよし学級に行っていたことがありました。
まだ詳しい事情は全くわかってなかったですけどね。
なぜこのブログにこの話を書いたのかと言うと、この漫画を読んでいて、擬態の
と言う歌詞が何度も頭を過ぎったからです。
障害があるからって不自由ではない、障害があることはかわいそうなことではない。
作中に何度も何度もここを問われる場面が出てきます。
ひょっとして桜井さんはこの漫画を読んでいたのか?とも思ったりしました。
さて、この作品は物語としては非常に面白いし、感動もします。
ただ、かなり実態よりも綺麗に描いているのだろうなとも思いました。
まずゆずの周りには、ゆずを理解して助けてくれる家族がたくさんいます。
特に弟は良い子過ぎる・・・読んでてよくグレないなと思いました。
安西さんと言う非常に優秀で熱心な支援スタッフもいます。
野村さんと言う友人も出来ます。
後実家を出て2人暮らしをはじめた時のアパートの同居人がすごく親切です。
漫画なのだからそれで良いと思うのですが、現実はもっと孤立してしまっている人がたくさんいるのだろうなと。
昔、桜井さんもカバーしている中島みゆきの「糸」が主題歌だった聖者の行進と言う知的障害をテーマにしたドラマがあったのですが、これがもう直視出来ないくらい過激で残酷なドラマでした。
まだ子供だった私は、見ていて相当ブルーな気持ちになりました。
いくら何でもここまでえげつない、救いのない話にする必要があったのか?苦情とかなかったのか?と思っていました。
しかし、だいぶ経ってから実はあれは実在した事件をモデルにした話だったことを知って驚愕しました。
(水戸事件を参照)
それから、さらに経って私は綺麗ごと一切なしの、障害者のあまりにも酷い現場を告発した本と出会います。
累犯障害者と言う本です。
刑務所に戻りたいがために、下関駅に放火した当時74歳の知的障害者。
世間を一時大騒ぎさせた、レッサーパンダ帽男による刺殺事件の真相。
去年聲の形と言う映画が話題になりましたが、とある聴覚障害者が別の聴覚障害者と不倫の末、殺害してしまった事件・・・
戦後経済成長を達成して、日本は平和で豊かな国になりました、なんていう話が根底から覆される、この国の影を描いたドキュメンタリー。
この本を読むと、この世に救いはないのかと思ってしまいます。
ゆずさんにも実はモデルがおり、たくさんの人の協力を得て幸せを掴んだ方もいらっしゃるのです。
その一方で家族や福祉の支援からこぼれ落ちた人は、刑務所に流れ着く・・・
漫画を読んでいても凄く思いましたが、とにかくもっと福祉に予算と人員を!と叫びたいです。
漫画に出てくる支援センターもボランティアに相当依存している状態です。
漫画ではそこら辺はあまり言及されていませんでしたが、大事な所です。
なんだかとっちらかってしまいましたが、漫画は本当に面白いので一度読んでみて頂きたいです。
ある時、ネットサーフィンをしていたらたまたまこのサイトに辿り着きました。
そう言えばキンコン西野さんが作った絵本が無料化されたことで炎上してたりしますが、最近は1話だけ無料とか1巻だけ無料って多いですよね。
で、このだいすき!!~ゆずの子育て日記~と言う漫画もなんとなく無料公開された第1話を読んでみた所・・・
見事にはまってしまった(笑)
止まらなくなって、全巻キンドル版を即買い、続編のひまわり!! それからのだいすき!!まで一気読みしてしまいました。
なるほど、電子書籍化で人気が再燃したと言われてるだけあって確かに面白い。
これは2005年から2012年まで連載され、続編のひまわり!!は最近完結したばかりです。
ドラマ化もされてるそうです。まったく知らなかった・・・
ストーリーは、軽度の知的障害者が妊娠してしまい、しかも父親が出産前に死んでしまう。
周囲は出産に反対するが、主人公ゆずはどうしても産みたいと言い張る。
そして周囲の助けを得て子供を育てていく・・・と言うお話。
ゆずは、知的障害がありながらも出産・子育て・就職・実家を出て娘と2人暮らし、など周囲の助けを得ながら着実にステップアップしていく。
続編のひまわり!!では、成長した娘が社会に出て母親の障害と向き合う話。
ざっと30年くらいの期間が経過しています。
この話に出てくる障害者施設や自立支援センターの人達など私がまったく知らなかった世界がたくさん出てきていました。
自分は今まで生きてきて障害者と接する機会はほとんどありませんでした。
ただ私が通った小学校にもなかよし学級があったのは覚えています。
幼稚園で同じクラスだった子が小学校ではなかよし学級に入ったこと。
そして小学校の低学年の頃休み時間にそのなかよし学級に友達と遊びに行ったこと。
なぜなかよし学級へ行ったかと言うと、そこには他の教室にはないおもちゃや、絵本があったからです。
それが不思議で楽しそうで、一時期なかよし学級に行っていたことがありました。
まだ詳しい事情は全くわかってなかったですけどね。
なぜこのブログにこの話を書いたのかと言うと、この漫画を読んでいて、擬態の
障害を持つ者はそうでない者より不自由だって誰が決めんの!?
と言う歌詞が何度も頭を過ぎったからです。
障害があるからって不自由ではない、障害があることはかわいそうなことではない。
作中に何度も何度もここを問われる場面が出てきます。
ひょっとして桜井さんはこの漫画を読んでいたのか?とも思ったりしました。
さて、この作品は物語としては非常に面白いし、感動もします。
ただ、かなり実態よりも綺麗に描いているのだろうなとも思いました。
まずゆずの周りには、ゆずを理解して助けてくれる家族がたくさんいます。
特に弟は良い子過ぎる・・・読んでてよくグレないなと思いました。
安西さんと言う非常に優秀で熱心な支援スタッフもいます。
野村さんと言う友人も出来ます。
後実家を出て2人暮らしをはじめた時のアパートの同居人がすごく親切です。
漫画なのだからそれで良いと思うのですが、現実はもっと孤立してしまっている人がたくさんいるのだろうなと。
昔、桜井さんもカバーしている中島みゆきの「糸」が主題歌だった聖者の行進と言う知的障害をテーマにしたドラマがあったのですが、これがもう直視出来ないくらい過激で残酷なドラマでした。
まだ子供だった私は、見ていて相当ブルーな気持ちになりました。
いくら何でもここまでえげつない、救いのない話にする必要があったのか?苦情とかなかったのか?と思っていました。
しかし、だいぶ経ってから実はあれは実在した事件をモデルにした話だったことを知って驚愕しました。
(水戸事件を参照)
それから、さらに経って私は綺麗ごと一切なしの、障害者のあまりにも酷い現場を告発した本と出会います。
累犯障害者と言う本です。
刑務所に戻りたいがために、下関駅に放火した当時74歳の知的障害者。
世間を一時大騒ぎさせた、レッサーパンダ帽男による刺殺事件の真相。
去年聲の形と言う映画が話題になりましたが、とある聴覚障害者が別の聴覚障害者と不倫の末、殺害してしまった事件・・・
戦後経済成長を達成して、日本は平和で豊かな国になりました、なんていう話が根底から覆される、この国の影を描いたドキュメンタリー。
この本を読むと、この世に救いはないのかと思ってしまいます。
ゆずさんにも実はモデルがおり、たくさんの人の協力を得て幸せを掴んだ方もいらっしゃるのです。
その一方で家族や福祉の支援からこぼれ落ちた人は、刑務所に流れ着く・・・
漫画を読んでいても凄く思いましたが、とにかくもっと福祉に予算と人員を!と叫びたいです。
漫画に出てくる支援センターもボランティアに相当依存している状態です。
漫画ではそこら辺はあまり言及されていませんでしたが、大事な所です。
なんだかとっちらかってしまいましたが、漫画は本当に面白いので一度読んでみて頂きたいです。
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