かれこれ狩場を駆け回って長い年月が経つ。
しかしこのような奇怪な、殺伐とした…いや悲哀すら漂う光景を見たのは
初めてかもしれない。
『とあるハンターの手記』


っといつもと違う書き出しですが、皆様こんばんは。
Sasamingです。
さて↑の手記ですがなんの事なのかと申しますとイビルジョーの光景です。

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いつものようにジョーと戦っていてエリア7にて足引きずり、つまり瀕死状態に
追い込み、ジョーもエリア2へと弱弱しい足取りで逃げていきました。
当然こちらも追跡するのですが、エリア2でその光景が目に飛び込んできました。
驚いたことにジョーは瀕死の状態でありながらポポを捕らえて食べ始めたのです。
疲労が回復したのでしょう、イビルジョーは即座に怒り状態へ移行しました。
しかしこちらには一瞥もせずエリア1へと逃げていったのでした…


基本的にモンスターといえども生物ですから、生命の危機を感じた場合は
その脅威から逃走します。
しかしこのイビルジョーは違いました。
生命を脅かす存在(この場合はハンター)から逃げることよりもポポの捕食を
優先したのです。
この光景には驚きを隠しきれませんでした。
なぜならイビルジョーにとっての優先順位は食>命であったわけですから。

本来「食べる」という行為は命を保つための行動です。
つまりは命>食であって、大元であるところの「生命」に危機が迫っている状況で
食を優先させることはちょっと考えにくいことです。
しかし前述の通り、イビルジョーは「逃げる」ことよりも「食べる」ことを
優先しました。

これって何でなんだろうと自分なりに考えてみたのですが、それはイビルジョーの
生態に理由があるのではないかと思うのです。
どういう進化をたどってきた生物なのかは不明ですが、巨大な体躯に圧倒的なパワー。
そして従来のモンスターには見られなかった龍属性の力をそのまま放出するなど
強大な力をもって獲物を狩ります。
しかしその強大な力を保つためには、それに見合うエネルギーを補給し続けなければ
生きていけない体になってしまったのではないでしょうか。

もしイビルジョーが単純にエネルギーを大量に消費&摂取しないと生きていけない
生物であったならば、恐らくとっくに絶滅していたでしょう。
しかし何の因果か神様から高い生命力と強力な力を与えられてしまったばっかりに
しぶとく生き残らざるを得ない存在になってしまったのです。

いくらイビルジョーが強力な力を持っているとはいえ、他のモンスターを無傷で
狩って餌にすることは不可能です。
食べるために狩り、傷つき、傷ついた体を癒すためにまた狩り、そして傷つき…
そんな修羅といっても過言ではないループを繰り返しているうちに、もしかしたら
自分でも訳が分からないままに狩って傷ついて食ってを繰り返しているのかもしれません。

加工職人がイビルジョーに対して持っているイメージは様々です。
「狂戦士」「邪悪」「混沌」「痛み」…どれもイビルジョーを的確に表現した単語
であると思います。
ただ今回イビルジョーの存在を改めて考えてみると、生まれながらに修羅に生きざるを
得ない業を背負った「悲哀」という言葉が私にはしっくりきます。