アニメ「聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)」全12回 感想と評価です。
予告したように、「聖剣の刀鍛冶」全12回の感想と評価をお送りします。
最終回で、今期上位と書きました。
その作品の評価はいかに?
*以下コピペ*
フォーマットは各項目10点満点です。
シナリオ:話が面白かったか。各話の盛り上がりはどうだったか。全体的に整合性が取れていたか等。
声優:メインキャストの演技。各キャストのキャスティングが合っていたか等。
作画:絵が綺麗だったか。原作付なら、その再現度はどうだったか。各話で作画が安定していたか(作画が崩壊しなかったか)等。
演出:シナリオと被る部分もありますが、違和感なく作品に引き込まれたか。シーンの繋ぎや間の取り方等。
音楽:主にOP/EDの曲が作品に合っていたか。楽曲そのものが良かったか。劇中の音楽は合っていたか等。
総合:総合的にみて面白かったか。、楽しめたか。
総評:全体の感想。
尚、演出に関しては判断に自信があまりありませんので参考程度にお願いします。
*コピペ終了*
では「聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)全12回」の採点です。
シナリオ:8点
声優:10点
作画:8点
演出:7点
音楽:8点
総合:8点
総評:続いて8点の並ぶ、各項目の詳細です。
シナリオ:8点
不自然な部分や突っ込みたい部分、練りきてれて無い部分等もありましたが、セシリーの成長物語として面白かったと思います。
また、セシリー・アリア・ルーク・リサが友情を超えた絆を獲得していく友情物語としても面白かったです。
世界観や情勢の説明が、やけにゆっくりで把握できないまま話しが進んで、多少おいてけぼりの感はありましたけどね(;・∀・)
一番気になったのは、帝国戦士団団長で作品の黒幕的な存在のように描かれた黒衣の男ことシーグフリードが、実は度量が小さく卑怯で自己中な小物にしか見えなかった事ですかね?シーグフリードの行動が帝国皇帝からお墨付きで行われているのか?それともシーグフリード自身が行っているのか?皇帝からのお墨付きで行っている行動なら、ヴァルバニル会議の帝国代表であるオーガスタスが何も知らないのも変ですし、シーグフリード本人の行為だとしても、あれほどの大事を企て指揮する人物としては人間が小さすぎます。
それより何より、あの程度の人物が“戦士団団長”って・・・戦士団の規模は分かりませんが、帝国はそんなに人材不足なんですか?それとも上級貴族で、実力に関係なく家柄で団長になったか?
まぁ、どちらにしてもシーグフリードの不自然さが消えないんですよね。
他の不自然な部分は、演出っぽい部分もありましたのでそちらに回します。
という不満点はありましたが、成長・友情物語として面白かったので8点です。
声優:10点
少し甘めではありますが、最高点の10点を付けました。
やはり、主演・セシリー役の藤村歩の好演が光りましたね。
父親の教育からか、何となく気品があり芯もある。しかしまだ少女の幼さと危うさも残したセシリーを見事に演じていたと思います。
アリア役の豊口めぐみの、普段の陽気なアリアとシリアス時アリアのメリハリの利いた演技も流石です。
ルーク役の岡本信彦の、リサの死を切っ掛けに人を遠ざけていた為に他人との接し方が下手なのを、クールを装って隠している、実は不器用なルークを良く表現できていたと思いました。
リサ役の豊崎愛生は、自身が得意とする不幸臭が漂いながらも健気に頑張る少女役だったのでバッチリ!
リサの不幸さも健気さも、画との組み合わせて何倍にも増幅されていたと思いましたよ。
準レギュラー陣も、団長の秋元羊介に市長ハウスマンの井上和彦を筆頭に、芸達者なベテランを配し磐石。
重要ゲストのシャーロット一味はアイドル声優臭がありましたが、シャーロットが意外とハマっていたし、沢城みゆきの超安定なボーイッシュ少女の演技もあり良かったです。
それと、健気気弱少女の魔剣エルザを新谷良子が好演していたのもポイントでした。
作画:8点
終始高レベルで安定していましたが、驚異的な美しさと思える程ではありませんでした。
もしかすると作品の雰囲気に合わせる為に、意図的にあの作画にしてあったのかもしれませんが、私の印象としては作画の美しさを感じる画作りではありませんでした。
全体的に地味で暗い印象もあり、もう少し派手なシーンを明るい画作りをしても良かったのではないかと思ったり・・・。
それでも、全編通して作画の破綻も無く安定し、よく動いてもいましたので8点です。
演出:7点
これは演出に問題があるのか、脚本での問題なのかは分からない部分もあるのですが、スーパーロボットの合体や、特撮ヒーロー変身シーンのように、ルークの鍛錬術の間等に敵が何もせずに待っていてくれる部分が気になりすぎました。
後は、ハンニバル団長とレジナルド以外の騎士団員が弱すぎるところですね。
最終回の人外と悪魔の総攻撃は、画面だけからの情報では“絶対に”撃退は不可能な戦況にしか見えませんでした。
これは、宇宙世紀ガンダムで味方のGM系MSが画面上では敵雑魚より弱く見えるのと同じと言えば同じなんですけどね(;´Д`)
それでもガンダムの場合、連邦はとにかく数で圧倒している表現があるから説得力は無いことは無いんですけど、こちらの場合は騎士団員の数が、あの数の悪魔と人外を撃退できる数がいたとも思えませんでしたし・・・。
平均よりは少し上の演出だったとは思うのですが、上記の点が気になり−3点としています。
音楽:8点
オープニング「JUSTICE of LIGHT」がセシリーの信念を表す曲として秀逸でした。
最終回の最後に流れた「JUSTICE of LIGHT」は、最初は信念だけが崇高で、技術も精神も信念に追いついていなかったセシリーが、本編12話分の精神的成長で、少しだけでも信念を貫く“力”を手にした事により説得力が増した為、特に良かったと思えるようになりました。
エンディングもリサのテーマ曲としてピッタリ。まぁ、EDがリサの曲である必要性という点では疑問が残りますが・・・(;・∀・)
(人気上昇中の豊崎愛生に歌わせて話題性を狙ったのは確実でしょう)
ファンタジー作品に合わせたクラッシック風でBGMも良かったと思います。
しかし、作品のメインテーマとして印象に残る曲が無かったんですよね。
その点が残念でした。
特にOPテーマが秀逸でしたが、BGMにメインテーマと思える曲が無かった事で−1点、曲の良し悪しはともかく人気の豊崎愛生に歌わせたことに少しあざとさを感じたので−1点で、計8点です。
総合:8点
各点の平均点となる8点が総合評価になりました。
各項目が、結構長くなっているので、まとめは短縮で(;´∀`)
ファンタジー作品としても、友情物語としても、成長物語としても楽しめた作品です。
何度も言うようですが、突っ込み所も多く穴もあったアニメではありましたが、主人公セシリーの成長を描くヒロイックファンタジーとして十分に面白かったですし、作画や音楽面も良かったので、欠点が気になりすぎて作品を壊す事も無かったと思いました。
10年くらい前までなら、この手のヒロイックファンタジーの主人公は男で、セシリーとルークの性別が逆・・・もしくは主人公がルークだったんだろうなと思いますが、これも時代かと思わなくも無いですね〜(;´Д`)
何にせよ、総合で合格点以上の8点を付ける程に面白かったですし、世間(アニメファン)の評判も良いみたいですので、続編に期待したいところです。
その為にも、原作の売り上げが伸びていたり、関連商品の売り上げ・・・特にBD/DVDが売れると良いのですが・・・。
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詳しくは2009年12月17日の記事をご覧下さい
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