Karen Warren - Houston Chronicle - 8
Photo : Karen Warren - Houston Chronicle


プレシーズン第2週の試合は昨年度のチャンピオンチームであるNew England Patriotsとの試合でした。
まず試合結果から申し上げると、なんと27-23でTexansの勝利。
今季初となるホーム戦を白星で飾り、チームは1勝1敗でプレシーズン後半戦を迎えます。

試合内容としては、第1Qから第2Q中盤にかけて両チームの先発メンバーが相見えるも互いに1TDを奪い合う互角の展開に。
両チームが先発メンバーを下げた後はバックアップ候補の選手やルーキーたちを中心に試合を運びましたが、総合的に見て大きな戦力差は見られなかったものの複数回に及ぶターンオーバー奪取、そしてオフェンスのビッグプレイにより見事Texansが勝利を手繰り寄せました。

しかし王者相手に勝利できたことは素直に喜ぶべきだと思いますが、あくまでこれはプレシーズンですのでこの結果は参考程度に考えた方が良いでしょう。
特に今季はレギュラーシーズン第3週に再び顔を合わせることから互いに手の内を晒しておらず、また運が味方に付いただけでドライブの質そのものはPatriotsの方が上手 ( うわて ) であったということにも留意しなければなりません。

というわけで少し日が空いてしまいましたが、各ポジションごとにこの試合を詳しく振り返って行きましょう。
まずはQB陣のパフォーマンスについて振り返ってみます。




- Quarterback -


Karen Warren - Houston Chronicle - Savage
Photo : Karen Warren - Houston Chronicle
加工 : Bulls on Parade / Masateru

#3 Tom Savage

Att Comp Yds Pct Avg TD INT Sck SckY Rate Run R-Yds R-Avg R-TD Fum Lost
9 8 98 88.9 10.9 1 0 1 7 149.1 0 0 0 0 0 0


先週に引き続き高いパスの成功率とミスの少なさでオフェンスを牽引したTom Savage。
まだまだ判断スピードには難があるものの、OLのパスプロテクションさえ持てば正確にフィールドを読みボールをデリバリーする能力があるところを十分見せたと思います。
またポケットが崩れた際もある程度は自分の足で何とか時間を稼ごうという意識が見られ、先週の試合で課題となった点を改善しようと努めている姿勢が感じられたのは良かったと思います。
特に先発レシーバー4人 ( DeAndre Hopkins、Will Fuller V、Braxton Miller、C.J. Fiedorowicz ) を欠いた中で結果を残したことは評価すべきです。

ただこの試合ではパスで1TDを奪うのみでしたが、最初のドライブで敵陣内深くまで攻め込むも4thダウン残り6ヤードのギャンブルでチームがまさかのランをコール。
結果ギャンブルは失敗しターンオーバーとなりましたが、もしここを素直に蹴っていればSavageが担当した2ドライブで10点を挙げていたこととなり、1stチーム同士の対決では10-7でリードできていたかもしれません。

もちろんそれは"タラレバ"の話でしかなく真剣に訴えているわけではないですが、少なくともその2ドライブを見るにチームはSavageで戦う準備ができたと言って良いだろうと思います。
まだプレシーズンを2試合残しているため断言はできませんが、Savageであれば今季いっぱいを先発として全うできるだけのポテンシャルもあるのではないでしょうか。




temp_2MP1648--nfl_mezz_1280_1024 - Watson
Photo : Official Site of the Houston Texans
加工 : Bulls on Parade / Masateru

#4 Deshaun Watson

Att Comp Yds Pct Avg TD INT Sck SckY Rate Run R-Yds R-Avg R-TD Fum Lost
10 3 102 30.0 10.2 0 0 0 0 69.6 4 10 2.5 1 0 0


ポケット内での落ち着いた判断とマネジメント能力で高い評価を得た先週の試合と打って変わり、この試合で成功したパスはなんと10回中たった3回のみ。
もちろんDeshaun Watsonと共にプレイしたレシーバーの多くが練習生に残るのも難しいようなキャンプバディグループであったこと、そしてOT Julien Davenportをはじめパスプロテクションがあまりにもずさんだったということは考慮しなければいけません。
しかしそれにしても言い訳が苦しいほどパスの精度が安定しておらず、この試合ではスラントやフラット以外のパスは全てアンキャッチャブルなものばかりでした。
この分ですとSavageには当分敵わないだけでなく、開幕を先発QB候補として迎えられるだけの準備すらも整わないかもしれません。

しかし悪いことばかりではなく、先週に続きまだインターセプトを許していないという点は評価しても良いと思います。
また持ち前のスクランブル能力で1stダウンの更新を1回、ゴールライン前のプレイアクションからそのまま自らボールを持ってランで1TDを挙げるなど機動力を活かし相手の虚を上手く突いています。
こればかりは他のQBが真似できないWatsonだけの特権と言えるでしょう。
そして何だかんだと言っても味方のビッグプレイに助けられながら、約2Qの出場で10点を稼いだのはWatsonならではの運の強さもあるかもしれません。

次週の試合を迎える前にQB論争には一旦終止符が打たれそうですが、当面の課題は引き続きパスのコントロールの一点のみです。
特にミドルレンジ以上のパスをまだ1回も成功させていないことから、そろそろ結果を出さないと外野が騒ぎ立てる頃合いでしょう。
戦術的にもロングパスを効率的に決めることがかなり重要になるため、これからの2週間で少しでも改善が見られないようであれば緊急時のバックアップとして起用することも難しくなってしまいます。




Karen Warren - Houston Chronicle - Weeden
Photo : Karen Warren - Houston Chronicle
加工 : Bulls on Parade / Masateru

#5 Brandon Weeden

Att Comp Yds Pct Avg TD INT Sck SckY Rate Run R-Yds R-Avg R-TD Fum Lost
8 5 6 62.5 0.8 0 0 0 0 66.7 1 -1 -1 0 0 0


スタッツを見ても分かる通りBrandon Weedenのパスは戦力となっておらず、良くて"ランを出すためのパス"として機能するかどうかといったところでしょう。
チームに在籍して3シーズン目となるにも関わらず明らかにターゲットのチョイスが悪く、せっかくレシーバーがオープンになっていてもパスが来ないのであれば何の意味もありません。
先週の試合のように荒れた球を投げたことによってレシーバーが怪我をしなかっただけ良かったと思いますが、昨季のプレシーズンと比べるとむしろパフォーマンスが落ちたのではないでしょうか。
なんだったら開幕ロスターカット時に他チームから放出された若手QBをウェーバークレームによって獲得し、Weedenと入れ替えてしまっても良いくらいかもしれません。

しかし不思議なことに運には恵まれているようで、ディフェンス陣のターンオーバーとRB陣の奮闘により3Qから4Q終了までで計10点を叩き出し、チームの逆転勝利に一役買いました。
試合はスタッツが全てではないとは言え、これはある意味で逆に凄いと言えるかもしれません。

ただ戦力にならなくとも実際にはWeedenの放出はないでしょう。
上述したようにもしWatsonがバックアップとしての準備にも不安が残るようであれば、一通りプレイブックを理解しているWeedenを保険として残したいと判断するのが普通の流れです。
とりあえず今季はクリップボードを片手にサイドラインで貢献してもらえれば御の字でしょう。




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Photo : Official Site of the Houston Texans
- Offence -


ではここからはQB以外のオフェンス陣について振り返って行きます。

まず怪我による人材不足が深刻なWRですが、思わぬヒーローが現れました。
チームに加わってまだ1週間足らずのWR/KR Bruce Ellingtonが最長37ヤードのレシーブを含むレシーブ4回93ヤード ( 1キャッチ平均23.3ヤード ) をマークし、数々のビッグプレイでチームの勝利に大きく貢献しました。

Ellingtonは昨季に脹脛を断裂し先日San Francisco 49ersから解雇されていたのですが、この段階ではチームがクレームを試みるもウェーバー優先順位の高いNew York Jetsに獲られてしまいます。
しかしJetsではフィジカルテストに落ち、再び放出となりました。
ただどうやらチームは目を付けていたのかすかさずEllingtonと接触し、即契約に至ります。
試合まで僅かな準備期間しかなかったにも関わらず、この試合ではいきなりスロットレシーバーとして先発起用されていたことからもチームからの期待値の大きさが伺え、もしかしたら本当に欲しかった選手なのかもしれません。

それはさておき、Ellingtonが俊敏性に優れ走力があることは予め理解していたのですが、思った以上にプレイスピードが速く視野もかなり広いように見えます。
更にタックルをされてもその場で堪え再び走り出せる体幹の強さとボディバランスを持っており、およそチームがB.Millerに求めていたことを全てやってのけたと思います。
またチーム戦術との相性の良さだけでなくリターナーとしても光るモノがあり、たった1試合ながら早くもスロットレシーバーとして先発の可能性が見えてきました。

そして共に先発ユニットを務めたWR Jaelen Strongもレシーブ2回11ヤード ( 1キャッチ平均5.5ヤード ) ながら1TDレシーブを挙げましたが、何よりの収穫はルートランニングの大幅な改善が見られたことでしょう。
全てのプレイで過去2年では見られなかったキレのあるカットを見せましたが、特にマッチアップしていたCB Malcolm Butlerを簡単に引き離しTDを奪ったプレイは素晴らしいとしか表現のしようがありません。
もしこのレベルのプレイを常時できるようになれば、Fullerが怪我から復帰したときには恐ろしいレシーバーユニットが完成しているかもしれません。

ただ残念だったのは、上記2人と共に先発ユニットを務めたWR Dres Andersonがノーインパクトで終わったことでしょうか。
その他のレシーバーたちも到底チームの助けになるとは思えず、注目度の高いWR/KR Riley McCarronとAndersonが辛うじて練習生として残れるレベルかもしれません。
これ以上レシーバーに怪我人が出ないことを祈りつつ、残りのプレシーズンを消化していくほかないでしょう。


またレシーバーと同じく懸念されているOLですが、先発ユニットはパスラッシャーの人材が不足しているPatriots相手とだけあって概ね納得できる出来だったと思います。
もちろん良かったと言えるようなレベルではなかったですが、まだまだアップダウンはあるもののC Nick MartinやOG Jeff Allenらは比較的安定していたように見え、先発RTを務めたOT Breno Giacominiもまずまずのプレイでした。
またOG Xavier Su'a-Filoもたまにコケるのが痛いですが、ことランブロックに関しては非常に良かったと思います。

先発LTを務めたOT Kendall Lammは期待よりも圧倒的に不安が上回りますが、それでも少しづつ成長は見受けられネガティブになるほどではなかったと思います。
とにかく経験の浅い選手なので、むしろまだ伸び代があることを思えば今は成長痛だと思って見守るくらいで良いでしょう。
もちろんOT Duane Brownが返ってくれば話は全く変わりますが、最悪Brownは今季いっぱいホールドアウトする可能性、更にはトレードに出される可能性も全くのゼロではないので、どちらにしろ当面はLammしか頼みの綱がありません。


不安を抱えるポジションの話ばかりになってしまいましたが、他のユニットと比べ最もタレントが豊富なのはやはりRBのようです。
この試合では怪我で練習を欠席していたRB Akeem Huntが欠場しましたが、RB Tyler ErvinはHunt不在の影響を全く感じさせないプレイでレシービングバックのポジションをほぼモノにしつつあります。
またリターナーとしても良いプレイを見せていたことから、ErvinとHuntの間には差が付いたのではないでしょうか。
もともとErvinは昨年のドラフト4巡指名の選手ですので、もしUDFA入団のHuntがここから巻き返すには少なくとも倍以上の働きを見せなければ厳しいだろうと見ます。

そして今季チーム最大の破壊砲として期待できそうなのがRB D'Onta Foremanで、63ヤードのレシーブを含むレシーブ2回66ヤード ( 1キャッチ平均33ヤード ) 、ラン7回17ヤード ( 1キャリー平均2.4ヤード ) 1TDをマークしました。
ショートヤードのシチュエーションやゴールライン前での起用が主な活躍の場であることに違いありませんが、思いの外ルートランニングも悪くなくレシーバーとしてもそれなりに期待できることが分かりました。
また体幹の強いランナーでもありますので、ショートパスを受けてからのランアフターキャッチでマッチアップするCBやSを吹き飛ばしてヤードを稼げるのも魅力です。
加えてこの試合では実際にリターンする機会はなかったものの、キックオフの際にKRとしても起用されていたりと、チームがForemanをかなりのマルチプレイヤーとして認識していることが伺えました。
恐らくこれからのプレシーズンでも様々なシチュエーションでForemanを試すことになると思われますが、もしかしたら今年のドラフトで一番チームを変え得る存在がこのForemanになるかもしれません。


ちなみにTEについても一応触れておくと、正直ロスターに入るメンバーがキャンプに入る前から決まっているのであまり書くこともないのですが、この試合でファンブル未遂のミスキャッチを犯したTE RaShaun Allenはカットする方向で固まったでしょう。
インラインのTEとしてそれなりに期待できるものがあったのですが、チームの戦術上TEには多くを求めるため起用の幅が狭いAllenはもともと不利、更に不安定なプレイを連発したとあっては生き残るのも難しいです。
恐らくTE Evan Baylisが練習生としてチームに帯同することになるでしょう。




Karen Warren - Houston Chronicle - 9
Photo : Karen Warren - Houston Chronicle
- Defence -


まずは安心と信頼のフロントセブンから。
この試合ではDE J.J. Wattが3シリーズほどプレイに参加しましたが、いまだサックの記録はないものの必要十分なプレッシャーを相手QBに与えるなどすこぶる調子は良いようです。
更に早速スナップとほぼ同時にRBへタックルフォーロスをかますなど怪我の心配はもう要らないようで、あとはレギュラーシーズンに向けて最終調整をするだけです。

そしてDE/OLB Jadeveon Clowneyは試合を欠場するも全体的に仕上がりは良く、バックアップとしてロスター入りを争うDE/OLB Ufomba Kamaluが試合を決定付けるファンブルフォースを誘発するなど層の厚さを感じさせました。
またカットが濃厚そうなOLB Tony Washington Jr.もアンブロックではあったものの、QB Jimmy Garoppoloにサックからのファンブルを誘いターンオーバーを奪うなど意地を見せました。

ちなみに試合中盤頃からはよくインサイドのランが出されてしまいましたが、基本的にDLは4メンで広くセットしパスに備えていたコールだったので、そこはある程度仕方ないでしょう。
相手のランを止めるためにDLのギャップを詰めてセットしていた時は許容範囲のゲインに収まっていたため、シーズンが始まればあまり気にしなくて良い部分ではないかと思います。

ただ新人ILBコンビにとってはアップダウンの激しい試合となりました。
ドラフト2巡指名のILB Zack CunninghamはRBへのパスから2TDを許すなど、期待されていたパスカバーで失態を繰り返してしまいました。
試合が終盤に近付くにつれややプレイにムラが見られたのも頂けません。
しかしあくまでもCunninghamはドラフト時にいわゆる"素材型"と見られていたプロジェクトプレイヤーですので、むしろ先週の試合が上手く行きすぎていたのだと思います。
今のうちにこうして失敗を経験するのは決して悪いことではないでしょう。
またランに対しては終始素晴らしい反応を見せ、特にギャップの潰し方は良かったと思います。
少なくとも今やチームの支柱の1人であるILB Benardrick McKinneyのデビュー当時よりも遥かにハイレベルでプレイしていますので、将来性について心配するようなことは何もないでしょう。

同じく注目ルーキーであるILB Dylon Coleはこの試合でトップとなる10タックルを挙げるもの、特にパントカバーではミスタックルが多くビッグリターンの原因を作ってしまっています。
腕が短いのか性格なのか分かりませんが、タックルの際にボールキャリアーを腕でパッキングしないため"仕留め損ない"が起きているようです。
勢いよくぶつかりに行くのは良いことですが、身体を投げ捨てすれ違うくらいなら走路に蓋をするよう動いて貰った方が余程チームは助かります。
スピードを活かしたビッグプレイも確かに多く魅力ではありますが、チームの長期プランに加わるためには今のうちから基礎技術の改善に努めた方が良いでしょう。


そして安心も信頼もないセカンダリーですが、やはりSは一長一短あるもののユニット全体としてはそれなりにまとまりがあり、シチュエーションによって選手を使い分けることで何とかやり繰りできるのではないでしょうか。
ボールホーカーとして期待の掛かるFS Andre HalとSS Kurtis Drummond、ボックスSとしてSS Eddie Pleasant、総合力のSF Corey Mooreとユニットのバランスは良いです。
またベテランのSS Marcus Gilchlistもこの試合からデビューしましたが、特にランに対する意識が非常に高くランサポートへ入る判断の早さと的確さはユニット内でもトップだと思います。
もう少しプレシーズンで肩を慣らせば、レギュラーシーズンが始まる頃には主戦力として十分計算できるようになっているでしょう。


CBは先発トリオがまずまずの出来で想定内という印象でしたが、この試合で最も大きな収穫となったのはドラフト5巡指名のCB Treston Decoudが早くも戦力として期待できそうなプレイを見せたことです。
純粋な徒競走ではむしろ遅い部類のためある程度限界はあるでしょうが、それでも狭いエリア内での縦の動きは非常に素早く、この試合では低く鋭いタックルでファンブルフォースの誘発にも成功しました。
また参加したスナップ数が計61回 ( D# 51回 / ST 10回 ) とディフェンス内トップであったことからも期待が大きいことが伺えます。
セカンドチームのオフェンスが相手とはいえ、幸先の良いスタートを切ったと言えるのではないでしょうか。
大概チームの将来を担う選手というのはルーキーイヤーから何かしら印象に残るプレイを見せるもので、もしかしたらDecoudは5巡指名がお買い得だったと思わせるくらいには活躍するかもしれません。

ただ足の怪我により試合を欠場したCB Robert Nelson Jr.は、DecoudだけでなくUDFAのルーキーCB Dee Virginがバックアップとして十分なプレイを見せているだけにそろそろ立場が怪しいです。
一刻も早く先週の汚名返上をしなければならないNelsonだけに次週も欠場するようであれば、残されたチャンスは第4週の試合だけとなります。
さすがにほぼバックアップの選手しか出場しない第4週の試合で精彩を欠くとは思いませんが、サプライズカットが段々と現実味を帯びてきているのは確かです。




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Photo : Official Site of the Houston Texans
- Specialist -


まずKの先発争いですが、フィールドゴールはK Ka'imi Fairbairnが全て担当し、エクストラポイントキックをK Nick Novakが全て担当するという極端な起用がなされました。
Fairbairnは最長35ヤードを含む2回のフィールドゴールを成功させ、Novakもまた全てのキックを成功させています。
ただNovakが短い距離の"チップショット"を得意としているのは周知の通りですが、実はキック力ばかりが目立っているFairbairnもまたカレッジでは短い距離のキック成功率が高いことで知られるKでした。
それだけにお互いがミスなく試合を消化するのであれば、自ずと差が付くのがキックオフになります。
となると俄然不利なのはNovakの方で、この試合だけでもボールの飛距離や滞空時間に明らかな差がありました。
ロングヤードシチュエーションでの蹴り合いが無い限り、やはりコーチ陣はFairbairnを取るのではないでしょうか。

またリターンゲームに関してはErvinやEllingtonのおかげで改善されたように見えますが、実際は個人技でヤードを稼いでいるだけでブロックは非常に不安定極まりないままです。
カバーチームも無論酷い有様でユニットとして機能しておらず、開幕までにユニットの完成形がLarry Izzo STコーチの頭の中に出来上がるようには思えません。
恐らく今季もまたリターンゲームでは苦労することでしょう。




ということで大変長くなりましたが、プレシーズン第2週New England Patriotsの総括は以上としたいと思います。

次週はNew Orleans Saintsのホームゲームとなりますが、今季もまた合同練習を行った上での試合となります。
そして第3週の試合は今まで行ってきた"実験"をもとに、"勝つための模索"を行う場へと少し趣旨が変わってきます。
それだけに今まで見えてこなかったものが色々と見えてくるだろうと思いますが、特に今季のオフェンスが機能するかを占う上で重要な一戦になるでしょう。
なおプレビューは試合の前日には掲載したいと考えています。


2017.8.22

Preseason Week2 NE @ HOU - Preview -
2017 Preseason Schedule

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