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Photo : Official Site of the Houston Texans


前回の開幕ロスター予想Vol.1から早くも3ヵ月近くが経とうとしていますが、日本時間8月15日 ( 月 ) にはいよいよ49ersとのプレシーズンマッチが行われます。
試合を通しコーチ陣はより本格的な選手の査定に入るわけですが、キャンプ期間中には怪我による選手の離脱や新たな戦力の補強もありました。
ある意味区切りの良いこの試合前のタイミングで、改めてシーズン開幕時のロスター予想をしてみたいと思います。




< Offence 25 >


QB 3

1.Brock Osweiler / 2.Tom Savage / 3.Brandon Weeden


前回の記事と序列は変わりませんが、変化があるとすればSavageが2番手の座をほぼほぼ確実のものとしたことくらいでしょうか。
Osweilerは予想通りキャンプ開始時はかなりの苦戦を強いられたようですが、キャンプの6日目辺りからだいぶパフォーマンスが安定するようになったそうです。
泣いても笑っても今年はこの3人の肩にチームの命運が託されることとなります。


RB 4

1,Lamar Miller / 2.Alfred Blue / 3.Tyler Ervin / 4.Akeem Hunt

DARK HORSE : Jonathan Grimes / Kenny Hilliard


個人的にはGrimesのユーティリティの高さは軽視できないと考えていますが、あくまでもここまでのキャンプ内容だけを見るとHuntに分があるように思います。
キャンプ開始時こそGrimesがロスターに残るであろうと見ていましたが、先日発表された非公式のデプスチャートでは数多くのリターナー候補がいるにも関わらずHuntがKRとして2番手に位置していること、そして単純にRBとしてのポテンシャルがHuntの方が高いことからGrimesを押しのけてロスターに入ってくるのではないかと予想しました。
また今までGrimesが重宝されてきた最大の理由はブリッツピックの上手さではないかと考えていますが、これはRB陣の誰かしらがGrimesと同等以上のものを身に付けた瞬間に、相対的にGrimesの価値が下がることを意味します。
いずれにせよまだ絶対的な差があるわけではないので少しのことで話は二転三転するかと思いますが、他のポジションとの兼ね合いも考えるとこの形に落ち着くことが一番望ましいように思います。


FB 1

1.Jay Prosch

DARK HORSE : Soma Vainuku / Kenny Hilliard


Proschはこのままチームに残れるのか危ぶまれてはいますが、今のところ調子は良いようです。
またゴールライン前の練習ではProschがボールを持って走ることも度々あったようで、RB陣の構成上パワーバックとしての期待も掛かります。
しかし今季は若手レシーバーを大量に抱え4WRないしスプレッド隊形が増えそうな中、果たしてFBが本当に必要なのかという疑問も残ります。
O'BraienはFBは重要なピースと考えているコーチなのでFBをなくすということ自体は考え難いですが、やはり最後の決め手になるのはブロッカーとしてだけでなくスペシャルチームでもどのくらい貢献できるかになるでしょう。
その点で考えるとVainukuにもまだまだチャンスはあると見ています。


WR 5

1.DeAndre Hopkins / 2.Jaelen Strong / 3.Will Fuller V / 4.Braxton Miller / 5.Kieth Mumphery

DARK HORSE : Cecil Shorts III / Josh Lenz / Wendall Williams


先日発表のデプスチャートではStrongが2番手のWRとして登録されていましたが、Fuller VとBraxton Millerも合わせ"全員が先発"という感覚で見た方が正しいかもしれません。
あくまでエースはHopkinsですが、上記3人にはそれぞれに役割とプランがあります。
また5番手にはワイドアウト・スロット・リターナーの全てをこなせるMumpheryが入ると予想します。
Mumpheryはバックアップ以上の存在にはなれないかもしれませんが、キャンプの内容では昨年よりも多くの進歩が見られ、なんとか放出は免れそうです。
ちなみにレシービングスキルの高いRBが揃っているためWRは5人で十分と考えていますが、もしOT Duane Brownがこのまま10試合の出場停止処分を受けるのであれば、Brownは出場停止期間中は非アクティブ扱いとなります。
そうなるとBrownが戻るまでの間は1人分のロスター枠が空くことになるのですが、その場合に限りWRかDBにロスター枠を割くことになると予想します。


TE 3

1.Ryan Griffin / 2.C.J. Fiedorowicz / 3.Stephen Anderson

DARK HORSE : Eric Tomlinson


バーサタイルタイプのGriffin、Y-TEとして期待の掛かるFeidorowicz、そしてハイブリッドなF-TEのAndersonととりあえず形だけは整いつつあります。
中でもAndersonは1stチームでスナップを受ける機会が非常に多く、すでにチームは今季のメインプランにAndersonを織り込んでいることでしょう。
どうやってもTEはこの3人しかありえませんが、懸念は怪我がちなGriffinくらいでしょうか。


OT 5

1.Duane Brown / 2.Derek Newton / 3.Chris Clark / 4.Kendall Lamm / 5.Jeff Adams

DARK HORSE : Andrew McDonald


Brownはリーグから10試合の出場停止処分を受け抗議中ですが、もし処分が不当なものとして認められる、或いは審議が長引き処分の決定が来季に持ち越されるようであれば、今季は開幕週から試合に出ることが可能となります。
ただしBrownはそもそも咋季に負った怪我からの回復途上にあり、いまだPUPリストに名を連ねたままです。
そのためチームとしてはとりあえずOT5人の編成を頭に入れているのではないかと予想します。
もちろんOTが5人と言ってもAdamsはOGとの兼任であり、またNewtonを除いて唯一のRT向きのOTとなるので、今季序盤は特にAdamsの存在が大きなアドバンテージになるでしょう。
また他の控えのOTはLammがコーチ陣からすでに一定の信頼を得ており、Clarkも今オフに契約を延長したことから他の選手がつけ入る隙はないかもしれません。


C/OG 4

1.Jeff Allen / 2.Nick Martin / 3.Xavier Su'a-Filo / 4.Tony Bergstrom

DARK HORSE : Oday Aboushi


ルーキーながらこの時期に先発Cに抜擢されたMartinには期待が高まりますが、万が一怪我人が出てもAllen以外はCもOGも全てこなせます。
またOTにAdamsが登録されるのであれば、インテリアラインマンはこの4人で十分でしょう。
昨年はロスターに残ったC Greg Manczは練習生には残れても、今季はロスターには入らないと見ています。
唯一ロスターに入ってくるとすればOTもできるAboushiがAdamsより評価を高めた場合に限ると思いますが、それはプレシーズンで実際に試合を観るまではコーチ陣も甲乙つけ難いかもしれません。




< Defence 25 >


NT 2

1.Vince Wilfork / 2.D.J. Reader

DARK HORSE : Ra'Zahn Howard


今季はより身体を引き締めてキャンプに臨んだWilforkは今のところ調子が良いようです。
加えてルーキーのReaderとHowardもまずまずのようで、特にReaderはランディフェンスだけでなく印象的なパスラッシュも披露しているようです。
Howardはチームに加入した時期が他の選手より遅いため今年は練習生として1年を過ごすはずですが、今後Wilforkがチームから退団しても見通しは明るいと言えるでしょう。


DE 4

1.J.J. Watt / 2.Christian Covington / 3.Devon Still / 4.Brandon Dunn

DARK HORSE : Jeoffrey Pagan


Covingtonは脳震盪によりキャンプの数日間を棒に降りましたが、それでも今季に先発のチャンスを得たことには変わりはないようです。
またキャンプでは苦戦気味のStillですが、今のところはチーム内3番手として期待されており、DunnはやはりNTと兼任のようでスペースイーターとして重用されることが伺えます。
そうなるとロスター争いとして見所になるのは、キャンプで大きな成長が見られるPaganがStillを喰えるかどうかの一点になるかもしれません。
ちなみに他の選手はキャンプ中あまり話題にも上がらないので、余程ビッグプレイを試合中に決め続けない限りは練習生の枠を争うに留まるでしょう。


ILB 5

1.Brian Cushing / 2.Benardrick Mckinney / 3.Max Bullough / 4.Brian Peters / 5.Reshard Cliett

DARK HORSE : Akeem Dent


今年のキャンプではCushingとMcKinneyのコンビネーションが特別光っているそうで、2人に怪我さえなければとりあえずは安心して良いと思います。
Cushingはスピードの低下が度々指摘されるもMcKinneyとの相性の良さは証明済みで、2人をセットとして考えるならばCushingのプレイスピードの問題はそこまで大きな弱点とはならなそうです。
しかし年齢が間もなく30代に突入するのも事実で、Cushingのバックアップを担うMike LBのポジションを今年もBulloghとDentで競い合うことになります。
万が一Cushingに著しいパフォーマンスの低下が見え始めるようであれば、このポジション争いを制したどちらかが先発のチャンスに恵まれるかもしれません。
現状のデプスチャートではDentが上位に登録されていますが、咋季の起用の仕方を踏まえると最終的にはやはりBulloghがロスターに残るだろうと見ています。

そんな中台風の目となりそうなのがPetersで、カレッジ時代ではSでプレイしていただけあってLB内では一番カバーリングが上手いそうです。
もしPetersがWill LBとして将来的に先発を担えるようであれば、McKinneyをMike LBへスライドすることも可能となります。
いずれにせよMcKinneyはMikeもWillもこなせるため上記3人のうち誰かがブレイクすればそれだけでILBの問題は解決しますが、個人的にはMcKinneyをMikeとして起用しフィールド中央部の主役に据えることが望ましいと思います。
ちなみにCliettは怪我でキャンプを休み休み参加しているようですが、コーチ陣はCliettのポテンシャルに惚れ込んでいるため放出の可能性はないでしょう。
CliettもまたWill LBとして期待されている選手の1人であり、Petersとどちらがよりスナップ機会を多く得るのかがプレシーズン全体を通しての見所となりそうです。


OLB 4

1.Whitney Mercilus / 2.Jadeveon Clowney / 3.John Simon / 4.Tony Washington Jr.

DARK HORSE : Eric Lee


今年の注目選手として度々名を挙げてきたLeeはパスラッシャーとしては問題ありませんが、カレッジ時代はDEの経験しかなくカバーを一度としてやったことがないそうです。
それでもポテンシャルの高さで4番手に落ち着くのではと見てきましたが、ここへきてWashington Jr.に成長が見え始めたとのことです。
Washington Jr.はカレッジ時代でもOLBだったためスペシャルチームでも最低限の計算が立つことから、今季開幕直後はWashington Jr.がロスターに入ってくるかもしれません。
ただし咋季のプレシーズンを観る限り大きなサプライズとなる可能性は低く、シーズン半ばのバイウィークがWashington Jr.にとって鬼門となるでしょう。


CB 5

1.Jonathan Joseph / 2.Kareem Jackson / 3.Kevin Johnson / 4.A.J. Bouye / 5.Charles James II

DARK HORSE : Terrance Mitchell / Robert Nelson


やはりキャンプ開始以降もこの5人をロスターから引きずり下ろせる選手はいなそうで、コーチとしても5人もの計算の立つCBがいれば練習生には誰が残っても構わないくらいに思っているでしょう。
UDFAのCB Duke Thomasは個人的には練習生でも構わないので残って欲しい選手ですが、MitchellもNelsonもプロ歴が浅いため残りの契約年数がThomasのアドバンテージにはならないかもしれません。
MitchellはニッケルSもこなせるバーサタイルな選手でこの中では一歩リードしているように感じますが、Nelsonもチームで数少ない俊足のCBで、コーチ陣がどちらを取るかはプレシーズン最終週までもつれると予想します。
尚Thomasもつけ入る隙がないわけではないのですが、タイプとしてはニッケルCBのため、同じ畑のMitchellに実力で勝らない限り残留は厳しいように思います。


S 5

1.Andre Hal / 2.Quintin Demps / 3.Eddie Pleasant / 4.Kurtis Drummond / 5.K.J. Dillon

DARK HORSE : Antonio Allen

HUP : Lonnie Ballentine


Hal以外は誰がチームに残るかも分からない混沌とした状況ですが、なんだかんだと5巡でドラフト指名したDillonが新しく加わるだけで大きな変更はないかもしれません。
キャンプではかろうじてDrummondの活躍が耳に届いたくらいですが、デプスチャート上ではAllenがFSとして2番手に登録されるなど、"とりあえず試合を見てから判断する"という方針がなんとなく見え隠れしているようにすら感じます。
Dempsが年齢的な問題を抱えているのは周知の通りですが、昨年大きくジャンプアップしたPleasantも実はすでに28歳を迎えているということもあり、チームとしてはDrummondかDillonがシーズン半ばのバイウィークまでに台頭してくることが一番の願いでしょう。
またチームフロント陣お気に入りのBallentineはいまだキャンプの練習に参加できておらず、8月中にキャンプに復帰できないようであれば今年もIRに登録し回復に時間を与える可能性があります。
もしシーズン途中からでも起用できそうな気配が少しでもあれば復帰可能型のIRに登録するでしょうが、今のところはあまり期待しない方が良さそうです。




< Specialist 3 >


K 1

1.Ka'imi Fairbairn

DARK HORSE : Nick Novak


はっきり言って"どっちもどっち"なロスター争いを繰り広げている両者ですが、肝心なのは実戦でキックを決められるかどうか、ただそれだけです。
練習は練習であって、いかに信じ難いやらかしをNovakが犯そうと ( 笑 ) 試合で点を決めた方がロスターに残ります。
ただし実力が拮抗している場合、キックオフの飛距離と伸び代の多さから当然若いFairbairnが選ばれることになると思います。
かつてチームに在籍したK Chris Boswellは現Jets所属のなんとかBullockさん ( 名前も思い出したくない… ) にロスター争いで敗れチームを去りましたが、今現在はSteelersで元気に頑張っています。
そうした過去を踏まえると大事を取りすぎるのも裏目に出かねないので、ここは思い切って若手にチャンスを与えるべきでしょう。
いや、そうしてください。


P 1

1.Shane Lechler


今年はLechler以外にPはいないのでロスターを争いようがないですが、Lechlerが怪我なくシーズンを過ごすためにはオフェンスがパントで終わらないよう努力するのみです。
飛距離やハングタイムは相当落ちたように思いますがコントロールそのものはまだまだ信頼できるので、パントを蹴るにしても良いフィールドポジションから蹴らせることがオフェンスの責任と言えるでしょう。


LS 1

1.John Weeks


WeeksがPro Bowlに出ないとすれば、それはチームがSuper Bowlに進出したときかもしれません ( Super Bowl出場のチームに所属する選手はPro Bowlに出られない ) 。
今年はLarry Izzo STコーチのもと更なる活躍を期待します。




< Practice Squad ( 練習生 ) 10 >


1.RB Kenney Hilliard

2.WR Wendall Williams

3.WR Josh Lenz

4.TE Eric Tomlinson

5.C/OG Greg Mancz

6.NT/DT Ra'Zahn Howard

7.DE Joel Heath

8.ILB Shakeel Rashad

9.OLB Eric Lee

10.CB Terrance Mitchell

DARK HORSE : WR Tevin Jones / OT Oday Aboushi / OT Andrew McDonald / ILB Ryan Langford / CB Duke Tomas / CB Robert Nelson / S Corey Moore


RBやOLは誰を残すのかが難しくなりそうですが、まずFBはロスター争いに敗れた方がそのままチームを去ることになると見ており、RB陣の編成上パワーバックのHilliardが練習生として残るのではないかと予想します。
ただしHilliardの出来が余程悪ければ、Hilliardの代わりにパワーバック兼任としてFBのどちらかが残る可能性もあるでしょう。
またOLは上記のようにOTを多くロスターに残すつもりなら、練習生は基本的にCかOGを優先するはずです。
そしてWRのWilliamsやLenz、TEのTomlinsonは人材の面からも練習生候補から外すのが難しいように思います。
フロントセブンは上記4人以外に残すべき選手もあまり思い当たらず、DBを何人残すかで誰を削るか検討する程度でしょう。




ということでだいぶ私の中での答えは絞られてきましたが、実際のところ試合を観ないと完全に断言するのは難しいところです。
誰が評価を上げ誰が評価を下げるのかは分かりませんが、まずは誰も怪我なくレギュラーシーズンを迎えられることを願うばかりです。
またかなり直前になってしまうかもしれませんが、プレシーズンから試合前のプレビューと試合後のリキャップも書いていきたいと思います。


2016.8.12

開幕ロスター予想Vol.1

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