総評 ■■■■□□□ 4
シナリオ ■■■■■□□ 5
主人公 ■■□□□□□ 2
ヒロイン ■■■■■□□ 5
CG ■■■■■□□ 5
音楽 ■■■■■□□ 5
声優 ■■■■■□□ 5
演出 ■■■■□□□ 4

ヒロインのあれやこれやのやり取りよりも、学歴至上主義の母親の顔色を窺いながらおびえながら生活している描写のほうが記憶に残りがちなゲームだった。内申点のため欠席が母親から許されなくて、一度犯してしまった欠席を隠すため修正液やコピー機を使って誤魔化そうとして慌てながら行動するシーンは見てられなかった。思わず早送りしてしまった。この辺の生々しい描写は絵柄のキャッチーさと不釣り合いだからこそ凄く映える。(小生の学生時代を想起しても、通知表を3回は改竄したから気持ちはすごくわかる。)ほんのちょっと気晴らしでデートしてただけなのに、たった一度の母親のメッセージで気分をどん底に落とされていって、ジェットコースターのように気分が急落していくこの辺の心理描写は凄く心に残りやすかった。
ただ物理的(角材で身体を叩かれる)にも精神的(自作小説に心無い批評レビューを送られる)にも可哀そうなことが沢山あったから同情の余地はあるものの、やはり基本的には歪んでいるというか、空気を読めない陰キャって感じの主人公であまり好きになれなかった。この手のゲームによくあると思うが、主人公がヒロインに愛される理由の殆どが、幼いころの思い出、昔にあるような感じがして、現在のどの部分において主人公に好感を抱いたかがいまいち判然としなかった。
次にタイトル回収について。主人公は心の奥では小説家になりたいけど、数々の心理的負荷が相まって、いつの間にか最初の一文が書けないようになってしまいスランプに陥っており、この話を読み進めるたびに、主人公が新たに書き始めようとする小説の最初の一文がこの『Dreamin‘ Her』の物語の伝えたいことなんだなと自ずと予想される。そしてその最初の一文がTRUE ENDで明かされる。しかしタイトルそのままで『僕は、彼女の夢を見る。』っていうのが最初の一文で、解説も一切なくて投げやりな終わり方で少しがっかりした。これだけだと、なんというか自分の昔の思い出・経験を語っているだけじゃんって気持ちになる。この小説を公表することで、大人になっても架子(紡凪)のこと忘れていないし、おかげで小説書けるようになったんだよってことを伝えたいとは思うが。ここは物語の主題でもあるとは思うし、読者の想像力に任せたような含ませた終わり方じゃなくて、どうしてこんな一文から始めたのか懇切丁寧に教えてほしかったと感じました。
主人公が自分の小説を『────65点』って感想をつけられて、どうして感想に点数をつけるのかってぶつくさ文句言うシーンがあったから、厳しめの感想つけるのがちょっと憚れたけど
シナリオ ■■■■■□□ 5
主人公 ■■□□□□□ 2
ヒロイン ■■■■■□□ 5
CG ■■■■■□□ 5
音楽 ■■■■■□□ 5
声優 ■■■■■□□ 5
演出 ■■■■□□□ 4

ヒロインのあれやこれやのやり取りよりも、学歴至上主義の母親の顔色を窺いながらおびえながら生活している描写のほうが記憶に残りがちなゲームだった。内申点のため欠席が母親から許されなくて、一度犯してしまった欠席を隠すため修正液やコピー機を使って誤魔化そうとして慌てながら行動するシーンは見てられなかった。思わず早送りしてしまった。この辺の生々しい描写は絵柄のキャッチーさと不釣り合いだからこそ凄く映える。(小生の学生時代を想起しても、通知表を3回は改竄したから気持ちはすごくわかる。)ほんのちょっと気晴らしでデートしてただけなのに、たった一度の母親のメッセージで気分をどん底に落とされていって、ジェットコースターのように気分が急落していくこの辺の心理描写は凄く心に残りやすかった。
ただ物理的(角材で身体を叩かれる)にも精神的(自作小説に心無い批評レビューを送られる)にも可哀そうなことが沢山あったから同情の余地はあるものの、やはり基本的には歪んでいるというか、空気を読めない陰キャって感じの主人公であまり好きになれなかった。この手のゲームによくあると思うが、主人公がヒロインに愛される理由の殆どが、幼いころの思い出、昔にあるような感じがして、現在のどの部分において主人公に好感を抱いたかがいまいち判然としなかった。
次にタイトル回収について。主人公は心の奥では小説家になりたいけど、数々の心理的負荷が相まって、いつの間にか最初の一文が書けないようになってしまいスランプに陥っており、この話を読み進めるたびに、主人公が新たに書き始めようとする小説の最初の一文がこの『Dreamin‘ Her』の物語の伝えたいことなんだなと自ずと予想される。そしてその最初の一文がTRUE ENDで明かされる。しかしタイトルそのままで『僕は、彼女の夢を見る。』っていうのが最初の一文で、解説も一切なくて投げやりな終わり方で少しがっかりした。これだけだと、なんというか自分の昔の思い出・経験を語っているだけじゃんって気持ちになる。この小説を公表することで、大人になっても架子(紡凪)のこと忘れていないし、おかげで小説書けるようになったんだよってことを伝えたいとは思うが。ここは物語の主題でもあるとは思うし、読者の想像力に任せたような含ませた終わり方じゃなくて、どうしてこんな一文から始めたのか懇切丁寧に教えてほしかったと感じました。
主人公が自分の小説を『────65点』って感想をつけられて、どうして感想に点数をつけるのかってぶつくさ文句言うシーンがあったから、厳しめの感想つけるのがちょっと憚れたけど