総評 ■■■□□□□ 3
シナリオ ■■■■■□□ 5
主人公       ■■■□□□□ 3
ヒロイン ■■□□□□□ 2
CG   ■■□□□□□ 2
音楽 ■■■□□□□ 3
声優 ■■□□□□□ 2
演出 ■■■■□□□ 4

2019-08-07 (17)
前作同様に主人公の『妹の性格を利用し犯しつくそうとする』胸糞悪い性格は相も変わらず引き継がれており共感性等は一部シーンを除いてほとんど持てない。また今作の場合は刹那の感情『いらだち』に身を任せ発作的に犯しつくそうとする短絡的な部分も垣間見えてしまった。しかしTRUEでのその『いらだち』の感情を抑えることが出来た場合に美容師として髪を労わることが出来た主人公がヒロインを粗末に扱わないように大切に扱えることも実現可能だと実感し、本作の感想としては物語の趣旨とはやや反するかもしれないが『衝動的感情は身を亡ぼす。因果応報となる。』ということを理解した作品となった。

主人公の妹である斐川有希が本作のメインヒロインといって差し支えは無いのだが、やはりこの娘の特徴を挙げるなら①相手を見ないで済むように伸ばした長い前髪②他人の会話をすぐに終わらせるために覚えた『へへへ…』という愛想笑いの二つが彼女を彼女たらしめてると思う。
2019-08-07 (11)
まず前髪関連の話ではあるのだがこの作品には序盤の選択肢では『髪型を変えてやる』『★変えてやらない(エンド後解放)』という選択の余地があり、後者の消極的行動を選択したほうがTRUEらしきENDになるのだ。これはどういうものかと幾分悩んだ結果、やはり彼女の『髪型』に対して真摯に向き合うことこそが彼ら彼女らにとっての幸せになる為の条件であるような気がした。髪はその人の過去を反映するわけだからそれを弄繰り回すことは『人生を変えること』にもつながりかねない危険性も伴うのではないか?と思わされる。
2019-08-07 (8)
次に彼女の愛想笑いは主人公に否応なく『いらだち』の感情を引き起こさせる。それは単純にコミュニケーションが取れず下手に取り繕った笑いをする有希にも原因の一端はあるのだろうが、幼いころ彼女の『世話係』として十分な役目を果たせなかった自分への不甲斐なさも混ざっていると考えられる。しかしながら本作ではその『いらだち』という感情をどう解消するかで未来が変わっていくのである。
2019-08-07 (12)
クリスマスの夜に有希が寝ている間に胸を触ってしまったことで、彼女の年月を経て成長を果たした肉体的な性の部分が強く意識させられてしまった主人公。彼女の幼い精神性もありこの時の衝撃はひしひしと伝わってくる。

いらだち、憤り、驚きと不安、そして……欲望。あらゆる『劣情』が、あの時覚えたひとつの感情を俺の中に湧き上がらせていく。『こいつを、虐めて、辱めてやりたい』──という感情を。
2019-08-07 (15)
これが主人公の言い分であり、その先の行動は見るに堪えない。お兄ちゃんに心酔している有希ちゃんをいいことに不良のような言葉遣いを意図的に使いながら『オナホ』『肉便器』と言う言葉はこういうことをいうのかと思わされる待遇を有希に受けさせる。そして有希ちゃんも自分が必要にされているからという理由で、そして『お兄ちゃんが性的に大好きだから』という理由で、ハードな性行為を受け入れていくのだ。

で改心した後も『ダメだ、俺がヤリたいときだけヤる。飯んとき以外はずっとベッドの上だと思え』というセリフを平然と発するからなぁ。有希ちゃんが幸せならいいやぁ…ぐらいの感情しかエピローグも思えなかった。
2019-08-07 (13)
主人公の醜さは先述した通りだが有希ちゃんに関しても釈然としないところはある。有希ちゃんは『過去エピソード』で主人公が好きになった理由はよく理解は出来たが裏を返せば『現在』の主人公が好きと思える理由があまり見つからず、若干過去に引っ張られてるだけではないかという疑問もわいてしまったのだ。だがやはり有希ちゃんが幸せそうに微笑んでるのを見るとそういう『好きになった理由』なんて本人の問題だし、あんな笑みが出来るならもう何もいうまいという気持ちにもさせてくれる。
2019-08-07 (16)
紗英√のほうに関しては『妹への思いを断ち切れなった主人公が紗英を妹の代用物として扱う』という終わり方が中々衝撃的。やはりこのお話でも紗英が人の心の中に裸足でズバズバと入り込んでいく言葉を口走り『いらだち』を覚えたことから彼女の『オナホ』同然の扱いは始まっていく。この『オナホ化』を回避する未来もあるし、主人公が反省し『愛する人』として真摯に接していくお話もある。しかしながらこのエンドの残虐性を見たときに『こんなことするやつがいくら別の世界線で良いことをしたとしても罪は償われない』と思われてしまうくらいに吐き気を催すお話だった。
2019-08-07 (9)
大まかな流れとしては妹への気持ちを断ち切れない→断ち切るために有希にとことん嫌われに行く→紗英との性行為を妹に見せつけ酷い言葉を投げかける→閉じこもった有希に部屋越しに性行為の音を聞かせる→有希実家に帰る→有希の置手紙には主人公の『わざと嫌われに行った』気持ちを全て理解し大切に思う一連の言葉がかかれていた→有希の存在が心の中に呪縛のように重くのしかかる→紗英を『有希』として扱うようになる~FIN~
2019-08-07 (10)
これ以外のエンドが比較的快楽に身を任せたものや単純に幸せになったものや比較的生ぬるいものが大半を占めていたためこういう搦め手で心の折ってくるお話が見られただけでも収穫はありました。『有希』の純白な主人公を労わる置手紙のせいで、それが主人公をかえって苦しめる羽目になったのはなんとも皮肉なものを感じます。また紗英ちゃんの髪型も『有希』のものに据え変わっていましたし、かつて紗英ちゃんの髪の毛を女の子らしくさせようと努力した主人公はどこにもいないんだなと思うともの悲しさも相応に感じてしまいました。また性行為中の呼び名も本人の名前ですら全て『ユキ』に変化してしまったことからもその主人公の狂いっぷりを思い知る結果となりました。