総評 ■■■□□□□ 3
シナリオ ■■□□□□□ 2
主人公       ■■□□□□□ 2
ヒロイン ■■□□□□□ 2
CG   ■■□□□□□ 2
音楽 ■■■■□□□ 4
声優 ■■■■□□□ 4
演出 ■■■□□□□ 3

2019-08-31 (21)
『お嫁さんになりたい義姉との、甘い日常が始まる』と謳っているように最近のトレンドの一つである年上に甘やかされる日常をありありと描いた作品ではあった。しかしながら久城アリスそのものに対して『主人公に最初から惚れているお姉ちゃん』以上の感情が抱けず没個性と言うべきが他作品と差別化された部分が見受けられない出来レースな日常が淡々と描かれてしまったため退屈であった。声優が花澤さくらさんであり同声優がメインヒロインのロープライスゲームでかつ同じジャンル系統である『ああっママになる!』と比較した時にヒロインの魅力・エッチシーン・甘やかされ具合等あらゆる面で見劣りしてしまった印象でした。
2019-08-31 (25)
追記するのであればCampus作品のメインライターの一人で『恋音セ・ピア―チェ』『その花が咲いたら、また僕は君に出逢う』等含め数々の作品を世に出している恒石涼平さんのシナリオが今回はもう一つだったように思いました。持ち味として『ヒロインが一つの目標に向かい邁進する際に自分の弱い部分が少しだけ顔を出して不安な感情に支配される様子』がとても巧みな印象でしたが、今回の場合はそういう要素を強めてしまった結果主人公、ヒロインのこういう性格を治すにはこうすべきだ~という『小言』というか『説教クサい』展開が大幅に占められてしまったのが原因かなぁ…と考えています。

悪かったところ
いつもの自己犠牲主人公

2019-08-31 (22)
主人公は幼き頃の影響で『絶対に提案された仕事を断らない』という難儀な信条を持ち合わせており引き受けては過労状態になり学園で倒れてしまうことはしばしばであった。また海外から主人公を愛するが故に飛んできた久城アリスがたまたま主人公が過労で倒れた現場を目撃してしまい…という流れがシナリオ上の一つの山場ではあった。この手の『真面目に働き過ぎた主人公をヒロインが甘やかすことで矯正していく』展開は比較的ありふれたものであるので(いささか今作の場合は底の浅さを感じるものの)特に異論はない。しかし解決方法が『ヒロインがただ一度止めて欲しい旨を伝えただけ』というのが個人的には気に食わなさを感じてしまったのだ。
2019-08-31 (20)
久城アリスと主人公は三年ぶりの再会でその三年間の間主人公は一人で暮らしていたこともあり無茶を平気で行う人間状態であったのだが、『三年間』というのは決して短い月日ではないと思うのだ。『三年間』という長い月日で染みつき常習化されてしまった修正が愛する言葉の一言のみで止まる、というのは美しくもあるが理想論過ぎていると個人的には思ってしまった。『え、そんなあっさり改善されるの…?』というあっけなさが胸中を占めてしまったのだ。こんな一言で治るのであれば主人公のお眼付役の深谷ねねちゃんも浮かばれない。長年の蓄積はそう簡単に変わるはずが無いのだから、主人公がアリスから甘やかされ徐々に変わっていく様子というのを個人的に言えばもっと見たく思いました。

良かったところ
1.SD絵(九条だんぼさん)

2019-08-31 (24)
実家のような安心感のようなSD絵でした。今作ではご存知の通りCampus作品は現在発売元『AKABEiSOFT2』から発売されておりその影響からか『Backlog Jumpの消失』『SKIPの仕様変更』といったわずかながらシステム面で改変がありました。また心持ち塗りもいつもとは少し違った一風変わったものとなっており、この『毎回同じ絵師を用いた癒しを与えてくれるSD絵』はやっぱりなんだかんだあってもCampus作品だなと実感させてくれます。ねねちゃん可愛い。

2.子作りについて考える

2019-08-31 (19)
恒石涼平さんのシナリオの特徴の一つとして『日常でも意識できる簡単な雑学を盛り込む』(恋音セ・ピアーチェではコンセプトの一つであった)という方針がある。本作品では『妊娠・出産』のことまで考えて主人公とお付き合いするという久城アリスちゃんの心意気が描かれており『主人公のお嫁さんになる』という言葉が口だけでないことを真摯に感じ取れました。『35歳が一つの分岐点』という言葉を用いて高年齢であれば流産率が増す現状が訴えられ、自分も早く結婚しなきゃな、と思いました。まる。