総評 ■■■■■□□ 5
シナリオ ■■■■■■□ 6
主人公       ■■■■■■■ 7
ヒロイン ■■■■■■□ 6
CG   ■■■■□□□ 4
音楽 ■■■■■□□ 5
声優 ■■■■■■□ 6
演出 ■■■■■□□ 5
2019-12-05 (32)
『I×SHE Tell-アイシーテル-』『Eスクールライフ』等の過去作を終えた当時から今まで感じていたことではあるがHOOKSOFTは最後のエピローグの締め方で余韻を残させてくるのが本当上手いなと思う。今作に関しては<リードする><リードされる>の分岐選択肢により二択の道が用意されておりエピローグもそれ故従来の二倍の量に膨れ上がっている。こんな自身の強みをフルに生かした作品が面白くないわけがないんだよなぁ!

1.<リードする><リードされる>恋愛
2019-12-05 (22)
<リードする><リードされる>でのヒロインの反応の差異を楽しもうというのが本作品のコンセプトではあるがそれは概ねは達成されたと思う。例えば英摩耶√では主人公と付き合っていることを『周囲に隠す』『公表する』と選択肢以降流れが大別されたことで、恋愛模様がまた違ったものになり彼女の魅力を違う側面で味わえた。

2019-12-05 (21)
<リードする>恋愛では付き合ったことを周知しなかったせいで後に他の女に嫉妬しちゃう摩耶ちゃんがいじらしかった。夏休みの期間が明けて二人の距離感が縮まったことに気づかず主人公に馴れ馴れしく接する他ヒロインにはそれは苛々しちゃうよね。普段はマウント取って会話してくるだけに、嫉妬しちゃう時は外面を忘れてむすっとした表情を浮かべてくるのがずるいねん。

2019-12-05 (24)
<リードされる>恋愛では摩耶ちゃんの誰にも渡さない!って感情が一心不乱に伝わってきて、もう隠さず皆に見せびらかしちゃえっていう押し推しテンションが癖になってもうた。生徒の前で冗談とはいえ主人公にキスを試みて、主人公も他の生徒も不意討ちで赤面させて彼女の独壇場みたいな√だった。思い返してみると本当に全然ヒロインの動向が違うねん。

2.<リードする>主人公
2019-12-05 (25)
とある事件が学園で発生して問題を一つ一つ解決することでヒロインに恩義を感じさせ、それがいつの間にか恋心が変わっていく…というのは二流の主人公が通る道であると思う。独りよがりで自己犠牲に溢れたサプライズに満ちた解決方法だと三流な。この『どっちのiが好きですか?』の主人公の魅力としては面白おかしい会話を挟みながらも、相手を慮る細かい配慮を刻んで刻んで、刻んで刻んで少しずつ少しづつ恋愛を進めていく優しさにあると思う。

2019-12-05 (26)
例えばハンナ√で『家族に恋人が出来たと報告するがワガママと思えてしまって中々出来ない』と深刻では無いのものの、彼女の心の弱さに対して内省する場面での主人公の立ち回りとか好き。まず最初に聞いてきたのが『もう一度整理するけど、それってワガママなのか?』次に言葉を発したのが『でも四谷さんなりに何か考えてみたんだろ?』なんですよ。

2019-12-05 (33)
独りでにヒロインの問題の解決方法を模索するのではなく、彼女の話を聞きながらカウンセリングするかのように隣に寄り添ってあげるというのは中々多くの主人公が出来ていないことだなという印象を受けました。こういう悩みに相槌を打たれながら聞かれるだけできっと幾分重い気持ちも楽になるんだろうなと思いました。

2019-12-05 (23)
そして何と言っても主人公がやっぱりカッコいい!と真摯に感じるのは<リードする>恋愛の告白風景ですよね。芽愛ちゃんと摩耶ちゃんはかなり心が熱くなったもん。この告白風景もどこが良いと言われれば、先ほどと似た理由にはなるけども、ただ自分の心の内を独白したようなものじゃなく、ちゃんと相手側の不安な感情も察してかけるべき言葉を選んでかけてあげられてるところやねんな。

2019-12-05 (18)
『確かに上ノ山の不安はそのとおりだと思う。子供っぽところもあるし、よく俺を頼ってくるところだってそうだ。でも俺は、そんな上ノ山を好きになったんだ。だからお前の不安は、何一つ上ノ山を嫌いになる理由になんてならない』

2019-12-05 (17)
上ノ山芽愛ちゃん√での告白での主人公の台詞。『全部私が弱いせい』と『ポジティブすぎるドMの後輩』と呼ばれるはずの芽愛ちゃんがほんのり漏らした弱音に対して主人公が再度彼女に告白するんだよね。どこがいいかってまず一つに彼女の不安に対して『お前は弱くないよ』と否定するわけではなくて『そのとおり』って頷いてあげるところかな。自分の感じた事をそのまま呟いた取り繕いが無い素直な言葉を謙虚に口に出して伝えてあげられるのかっこよすぎんか?

2019-12-05 (30)
そしてもう一つに彼女の不安を消し去るために文末を『ならない』ってはっきり断定させてるところなんだよね。こんな頼りがいのあるセリフ言われたら芽愛ちゃんもリードされたいって心の底から思っちゃうやろ。そして『嫌いになる理由になんてならない』って言った後も少しおちゃらけるように『むしろそこが上ノ山の最大のチャームポイントだと言ってもいいくらいだ!』って彼女の曇った感情を取り除かせようとするのも主人公なりに芽愛ちゃんに元気でいて欲しいという気持ちの表れをひしひし感じました。

2019-12-05 (19)
んでんで後日談も最高なのよ。芽愛ちゃんは直情型思った事ぽろっと口に出しちゃうから『なんか私、子供っぽくて超めんどくさい彼女みたいじゃないですか……?』って再び不安な気持ちが吐露されちゃうんよ。そこに主人公が『芽愛が“やっぱり私だったんだ”って思える日が来たら、最高だろ?』って返すんよ。この場面悶えすぎて、た、ただおみ~~~~~~~~~~~~~~~!って悶えてたもん。こうマイナス部分を逆転の発想でプラスに変えてあげられるような考え方に憧れちゃうわ。

3.ピロートーク
2019-12-05 (31)
添い寝は強い。赤ちゃんでも知ってます。いやでもこの作品に限ればそれだけでもなくて単純に『アングルが強い』ねんな。皆買ってこの目で見てくれ、頼む。芽愛ちゃんとかエンジェルかよ。