総評 ■■■■□□□ 4
ナリオ ■■■■□□□ 4
ヒロイン ■■■■■□□ 5
CG   ■■■□□□□ 3
音楽 ■■■■■□□ 5
声優 ■■■■■□□ 5
演出 ■■■□□□□ 3

2020-03-02 (2)
速星あくるちゃんのちょっと風変わりな性格が見ていて癒される作品だった。ある時はホテルの受付にてTHE仕事に生きる女性と言わんばかりの理知的な対応をし、またある時はソーシャルゲームの廃課金者として“推し”への溢れんばかりの愛を叫び、そして最後にレズビアンである古館恋ちゃんの一世一代の告白を受けて「女性とどうやって付き合えばいいのか?」と慣れない恋にドギマギしてしまう様子を見せたりと、想像以上に多種多様な側面を見せてくれました。「推しへのラブより恋のラブ」というタイトルに関わらず最後まで恋ちゃんよりも“推し”が描かれたお気に入りのマグカップを気にしていたのはやや複雑な気持ちだったが、“ちょっとエッチな百合18禁アペンド”が存外にエッチで多分こうやってどんどん女の子同士の恋愛に抵抗感とかを無くしていくんだろうなぁ…と感じました。

ちなみのこの『いや、このかわいさはやばい……』の言い方すんごい限界オタクで超好き。



2020-03-02
本作品には“恋の追いかけっこin百合”“美麗グラフフィックof百合”“ちょっとエッチな百合18禁アペンド”という三大コンセプトが存在するがこれがきっちり守られている点で作りの丁寧さを感じさせた。例えば“恋の追いかけっこin百合”について語ろう。速星あくるちゃんはオタク根性が強いから一度狙った獲物は逃がさないというか、本人は自覚しないままに恋ちゃんにもその行動力を発揮していくのが知らず知らずのうちの恋ちゃんに染まってるみたいで感慨深かったです。わざわざ失踪した恋ちゃんを追うために学校の見張りに出たり、彼女の母親に舞踏のけいこをつけてもらったりと『そこまで踏み込むか?』と思う程に付きまとう様子は尊敬に値しました。

2020-03-02 (3)
恋ちゃんは恋ちゃんで当時は顔すら見たことのない見ず知らずの人であった、あぐるの求婚(後に勘違いだと発覚する)を受けて、『運命の人!』と付きまとう様に彼女と同棲生活にまで発展させようとするから、恋愛を成し遂げようとする覚悟の方が伝わった。初期のあぐるちゃんは彼女に対して大きな興味は持ち合わせていなかったので、恋と一緒に訪れたカラオケボックスでも自らの“推し”のことばかり考えていたりと、恋ちゃんにとっては見ていて辛い時期が続いていたが一度も諦めようとする素振りなんて見せずに一途に彼女のことばかりを考えていたので精神力の強さみたいなのを感じ取りました。

2020-03-02 (4)
そして“ちょっとエッチな百合18禁アペンド”なのだが発売前の個人的な予想では『どうせお風呂に入って体洗ってる間に互いの身体見て違和知れぬ感情を抱くぐらいだろ…』と思っていた。けれども蓋を開ければやや尺は短いとは感じました中身はめっちゃエッチ。めっちゃエッチ!すんごい女性同士のエッチしてる!!!股を弄られてふいに漏れちゃう声エッチすぎ!あくるちゃんも最初は恋ちゃんのボディランゲージに忌避感を示していたのに、このエクストラでは嫌々ではなく心から受け入れてるようにも見えて彼女がどんどん恋ちゃんになびいていく様子が強く伝わってきましたね。

2020-03-02 (5)
ただほんのりと残念なことがあって本作品のパッケージ・起動画面には『結婚式と思われる風景の写真』が描かれていたのに関わらず結婚に関係する描写は一切なかったのがやや拍子抜けしました。仮にも“百合”という誰からも全幅の祝福を受けるとは限らないデリケートなところがあるジャンルですから、最終的にはこんな笑顔の結婚式を挙げることが出来たのかな…?と不安には思ってしまったのでやはり見たかったなぁ…と思わされてしまいます。