デミを定期点検に預けている間、RX−8の試乗車を借り出してちょっと好きに走らせてもらった。決してイイ車を買った上客ではないが、私のわがままをかなり聴いてくれるのでとてもありがたい。
今回の試乗もいつもどおりセールスの同乗なしで、一人で勝手気ままにあちこち走行。
時間は30分ほどだが、それでもいろいろと試せたので楽しかった。
走り出して気づいたのは、エンジン音が意外にうるさいこと。
アクセルを踏むごとに、モーターのようなぶいーんという音がする。
エンジンが吹けあがる音は、気分を盛り上げるのに重要だと思うので、あまりに遮蔽しすぎてはいけないんだろう。
タイヤ剛性が高いせいでロードノイズもかなりするし、居住性で言えばけっして快適とはいえない。
目指しているのが「そういう方向」ではないのは承知していたが、なるほどそういう面があるわけねーと、ちょっと認識を新たにした感じ。
今回乗ったのはスタンダードモデル。
前回乗ったのはハイスペックモデルだったが、インテリアを除けば、主に違うのはタイヤのホイールサイズくらいなもの。
しかしこのホイールサイズの違いが、思ったよりも普段の走行というレベルでの違いを感じさせてくれた。
前回はオプションの18インチ、今回は標準の16インチ。
タイヤの幅は225で同じだったんだが、乗り心地がぜんぜん違ったように感じた。
クイクイとシャープだった18インチに比べて、微妙にダルさがある16インチ。
このダルさが私には好ましく思えて、路面からの突き上げ感やアスファルトのうねりによる直進安定性への影響も、16インチのほうが少なくて落ち着いている。
もちろん路面からのより多くの情報量を欲する人は18インチを好むだろうが、今の私にはもうそんな大量の情報を処理しながら走る元気はない。
適度に流して走りながらも、十分なパワーと反応が気持ちいいハンドリングを楽しめればいいって感じで。
カタログ上で210馬力というのはすでに十分なパワーで、普通に走っている分にはアクセルONですっと加速してくれるし、そのままいい勢いで追い越し加速をかけてくれる。
だが日常の運転程度の加速をした場合に、ゼロキロ発進したときの2速と3速の加速の加速がややもたつく感じがした。
シフトアップ後、んん?という感触のあと、すっと加速が戻ってくれるというか。
慣れの範疇&私の大人しすぎる踏み込みのせいなんだろうけど。
ブレーキングに関しては、デミとの車重の差を感じたところ。
カタログ値で200kgほどの差。
16インチホイールなりの大径ディスクブレーキを備えているので、通常速度から減速するのが遅いとか言うんではないが、極低速からの停止制動がデミに比べると鈍い気がした。
あと気になったのは、バックミラーの位置。
車体の背が低い=室内高が低いおかげで、身長184cmの私が座ると、目線はフロントウィンドウの上端付近になる。
そのまま視線を左に移すと、ちょうど目線の位置にバックミラーがあった。
ということは、左コーナーや交差点の左折時に、あからさまに視界をさえぎられることになる。
シート高さをいろいろ調整してみたが、とりあえずはどうやってもダメ。
背もたれをもっと倒して目線の位置を下げればいいんだろうが、背もたれをかなり立てた姿勢が好きな私は、あれ以上背もたれの角度は倒せない。
不満点ばかり上げているが、実際使い勝手も快適性も、私の好みからは大きく外れていることを再認識したというのが感想。
ただ、だからダメな車かというとそうではなくて、一人で高速道路やゆるいワインディングを流して、時々はちょっとだけ頑張ってみるというような気まぐれな走り方をするには、ツボに近いところにあると思った。
なにしろマツダのロータリー。
それだけでも十分ツボだったりするんで、不満を抱えて文句たれながらも、傍から見たら嬉しそうに走ってんじゃん、って感じになりそう。
持てるものなら持ちたい車だな(笑)
