2006年05月30日

平成17酒造年度 全国新酒鑑評会が5月10日行われました
独立行政法人 酒類研究所主催(日本で唯一のお酒に関する国の研究機関)です
全国の酒蔵がこの鑑評会で栄えある金賞を受賞するために努力に努力を重ねて
最高のお酒を造り、出品します この鑑評会で金賞を受賞することは
酒蔵にとっても杜氏や蔵人にとっても大変名誉なことです

しかし こうして折り紙つきの銘醸蔵と国の機関から評価されたからと言って
その酒蔵のお酒が全て美味しいかと言えば一概にそうとも言えません

この鑑評会に出品されるお酒はその場(鑑評会)限りのお酒だからです
ひとつの酒蔵で造られる何十本のタンクの中の一本のタンクのその中の
特別に搾ったほんの少し(一升瓶で百本前後)のお酒です
普通に販売されることはめったにありません

金賞を取っても取らなくても 手ごろな価格で個性的な美味しいお酒を
造っている酒蔵はたくさんあります
たとえば 宮城の酒蔵の中では「伯楽星」の新澤醸造店などが代表的です

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それにしても東北の酒蔵の金賞受賞蔵の数の多いのには驚きです
全体の金賞受賞蔵の半分くらいは東北の酒蔵です
これは鑑評会の審査の基準が香り重視から味と香りの
バランスに重点が移ったためのようです
東北の酒は全般的にバランスが良く 造り手の技術レベルも高いことが
証明されたわけです


(12:44)

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