2007年07月13日

【グリーンシード21】韓国の地方議会

1f57f0e1.JPGグリーンシード21の例会が札幌KKRホテルがあり
夕方から日帰りで札幌に行ってきました。
(最近このパターンが多いです)

今回は、韓国の全北大学法学部の鄭在吉(チョンチェキル)教授の講演会。
鄭先生は、韓国と日本の地方自治が専門で
日本の大学でも今まで何度も教鞭を執っている方です。

今までにも何度も北海道に足を運んでいる先生で
今回は、夏休みに北海道(下川町)で論文執筆活動をしており
2ヶ月間北海道にステイしているみたいです。
その間道内講演行脚をしているようです。


韓国では、地方自治法が出来てまだ10年余りと
地方自治、地方議会制度など大きく変化しているようです。
そこで、韓国の学生、自治体職員、議員、研究者が
日本の地方自治制度等を研究しているようです。

◇韓国の議員
・韓国では、市、郡、区の地方議員が2888人、道の議員で733人
・選挙では、買収、賄賂等の不正が横行。7年前の選挙では、候補の20%が違反
・選挙違反が多いので、選挙管理委員長は、裁判官
・韓国は、徴兵制度(陸軍24ヶ月、海軍26ヶ月、空軍28ヶ月)があり、立候補する際、学歴(職歴)の他に徴兵歴も示される。資産も公開される。
・韓国の議員は、2006年7月までは議員報酬が支給されなかったが、それ以降は支給されるようになった。議員報酬は、平均16万円くらい。日本とは、物価が違うので一概に高いか安いかは言えない。
・地方議員は名誉職の色が強かった(現在進行形?)
・地方議会の定例会は年2回、任期は4年。
・選挙の投票率は70-80%と高い。

◇韓国の行政制度
・韓国の大統領は、外交及び内治の両面に権限を持ち、要職については大統領が任免するので、権限が大きい。
・交付税制度、年金制度は日本と同じ
・介護保険制度はない。日本と比べ高齢化率が低いのが背景。


議会、選挙制度などは若干日本の方が先行しているように感じました。
地方自治制度については、日本で言う市町村、都道府県の括りは異なるものの
ほとんど同じような制度だと感じました。

私もこれから長い議員生活が続くと思います。
近隣国の背景、情勢をしっかりと捉えておくことが必要です。
今回の講演から日韓比較・日韓交流を深めるきっかけになればと思っています。

懇親会の席で8月上旬に鄭先生は室蘭にも足を運びたいとのことでした。
機会があれば、皆さんにもご案内します。


冒頭に鄭先生が示した言葉
「出会いは歴史の始まり
 別れは再会の約束
 再会は最快」

Posted by mt_blue4262 at 23:58│Comments(0)TrackBack(0) 講演会・セミナーほか | 今日の出来事

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