御陵(ごりょう,みささぎ)は、天皇お墓を意味する言葉(新明開 国語辞典より)なのですが、佐渡の真野地区にある真野御陵は実際にはお墓では無く、火葬塚である。
火葬されたのは、順徳上皇である。順徳天皇は鎌倉幕府の転覆を謀ったとして佐渡に流された皇族で、佐渡には順徳上皇ゆかりの史跡が数多く残されています。
この真野御陵もその一つで、観光ルートには必ずと言っていいほど入っている所です。



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御陵の駐車場にある真野観光センター、田舎の鉄道駅舎を思い起こさせるような建物だ。シーズンオフなので締まっている。

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観光センターの右にある脇道を入っていくと奥に玉垣で囲われた林が見える。これが真野御陵である。

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御陵の端に案内板が有る。歴史に疎い私なのでこう言う案内板はうれしい存在で有ったりするのです。

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元々、真野御陵がお墓と思われてきたみたいですね。ここに記載されている崩御されたと言う”島の行在所”については後日書きます。ちなみに黒木御所では有りません。(クリックで拡大)

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真野御陵という石柱

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御陵の入口に立つ石碑、漢文っぽいけど、なんて書いてあるんだろう読めればいいのだが・・・御陵を訪れた吉田松陰が読んだ句らしい(クリックで拡大)

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東宮駐〜読めません。すみません。東宮家がお越しになった記念碑だそうです。

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宮内庁の注意書き
勝手に入るなとか・・・恐れ多くてそんなことできませんて

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厳かな雰囲気が漂う御陵、奥の門のさらに奥が火葬された場所なのだろう。

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カメラ(スマホw)のズーム一杯で、鳥居を模した門が見える。あそこまで立ち入れるのは、皇族や宮内庁関係者のような特別な人だけなのだろう。

時折、吹く風の音が帰京を叶わなかった順徳上皇の無念の叫びに聞こえるような気がした。
(2013/12/27訪問)

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