田切須鉱山は佐渡の西側旧真野町田切須地区に有った鉱山で、明治から大正にかけて採掘されていた鉱山だそうです。主に銀を産出してたようですが、いつものように詳しくは分かりません。(調べる気が無いだけとか?言わないで・・・)


その田切須鉱山の関連施設として「ミズノキ」と呼ばれる地下トンネルと隧道が有った様です。

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田切須崎から、北方面入道岩を望む。「ミズノキ」は立っている田切須崎、隧道はあの入道岩の岬に有ったようだ。
この入江は口浦と呼ばれている
私の影の辺りから、海岸に下りて行く踏み跡のようなものが有る。旧版地図には徒歩道の線が書かれているので、その道跡なのだろう。
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上の写真に後ろ側にチェーンで塞がれてはいるが海岸に下りれる道が有る。
その下った先の浜には船小屋が並んでいる。
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鉱山が稼働していた当時には、ここに鉱石の積み出し桟橋が設けられていたらしい。
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写真左が下りてくる道、右の沢は「ひぐち沢」と呼ばれているらしい。
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海岸には石英混じりのズリと思われる岩石が落ちている。
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田切須崎先端
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田切須崎の先端を回ると、岩場になる。
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おっ!怪しい地形発見!これか?
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うーん、これは・・・怪しいけども何とも言えない感じ、トンネル跡と言われればそう見えるし、自然の地形と言われれば無くは無さそうだ。
明治から大正時代の鉱山関連のトンネル跡だとすると、そんなに大規模なトンネルではないだろうと思うが・・・
はたして、これが通称「ミズノキ」と呼ばれる地下トンネル跡なのかは確信が持てない。
ところで、ミズノキってもしかして、水抜き(みずぬき)がなまった物だったりして。
沢の水を地下トンネルで田切須崎のこちら側に迂回させていたとも考えられんでもないが。
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上から下りてくる線が、徒歩道跡
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道跡を進もうとしても、カヤの藪と化していてとても歩ける状況ではない。
おまけに、このカヤの藪の中には棘々をまとったハマナスが隠れているので進めない。

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海岸にはズリと思われる石英の塊が落ちている。
田切須崎から入道岩までの斜面では何箇所か試掘が行われたそうで、こう言った石英混じりの岩石が何箇所かに固まって落ちていた。
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海岸から一段上がっている所が道跡のようだ。植物が繁茂しているので波浪で打ち上げられた地形でないだろう。
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私の探索はかなり気まぐれで行き当たりばったりなので、現地での情報不足資料不足はいつものことだ。
隧道が有ると言う事は、岬の鞍部を目指さばいいのか?という曖昧な考えで前の写真真ん中の松の木に向かって激藪に突入!
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違ったか・・・
写真右下は石垣?
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進んでいくと斜面伝いに並行して石垣があった。
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これは、明らかに人工物だろう。何かしらの建物が有ったのか。
記事を書きつつ調べていると、この辺りには口浦貯鉱場が有ったそうだ、この石垣はその跡だろう。
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一旦、藪から出て見渡す。
トンネルのようなは見受けられず、斜面がなだらかになっているように見え完全崩壊したかと思っていた。
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振り返ると口浦と呼ばれる入江を挟んで田切須崎が良く見える。その奥には小木半島の神子岩も見える。
夕方になり探索時間も残り少ない。
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改めて、斜面を見ると、写真では分かりづらいのだが真ん中の木の左に怪しい石垣が見える。
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灌木の中に石垣が見えている。この正体は?
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灌木の中に頭を突っ込むと、両脇に石垣を従えた構造物が有った。
この両脇の石垣は隧道の翼壁では!?
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埋没したのか、埋めもどされたのか石で埋まっている。
幅としては1mくらいだろうか、高さは埋められて分からないが人が通れるぐらは有ったのではないだろうか?人道隧道?
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隧道出口から田切須方面
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海岸より隧道音を望む、この向かい側も気になるのだが日没になってしまいそうなので撤退することにした。
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帰り道、田切須崎より伸びる道跡?らしき筋が見えるのが分かる。
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試掘跡は分からないな。
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某DASHの漂流物でおなじみマネキンの頭、マネキンの頭が海に落ちるというシチュエーションが思いつかない。
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戻ってきた。
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改めて、入道岩を望む
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ズーム一杯で、写真中央に隧道跡と思わしき所が有った。
あの向こう側が気になるところだ。また機会を見て探索しようと思う。

(2016年10月探索)