3.5連休終了オリコ

2017年01月09日

フロロー感の勝手な妄想解釈

孤児であるフロロー自身、一種のマザーコンプレックスだったんじゃないだろうか
「ファーザー」の教えに一途に真面目に従う余り、母性的な愛に浴する機会には恵まれなかっただろうし
だからこそ、自分では「ジェアンを愛してる」と信じていたし、実際にそうだったんだろうけど、それを伝えきれなかったのが一連の遠因かつ根本だったのかとも

エスメラルダに最初に感じたのは肉欲というよりは、その母性への憧憬だったように思えた
欲望もその奥にはあっただろうけど、自身がそれを意識したのは皮肉にもエスメラルダ本人にそれを指摘され拒絶された時そのものだったんじゃ?
言われて初めて、人生初の情欲にウォーターしちゃって、そこから加速度的に自分の欲望、また「欲望を持つ自分」に囚われていってしまったように見える

エスメラルダも本心では本当に助けたい、救いたいと思ってるのを、助祭としての立場やタテマエ上の自分との折り合いをつけるために取引をもちかけてるだけ

カジモドがガーゴイルに投じて自問自答してるのと同じく、フロローもまたカジモドに教え伝える体裁で自分に言い聞かせて平和を保っていたように見える
「エスメラルダのことを考えてはいけない」って唐突にカジモドに命じるところなんか、確実にあれは自分に対して戒めてたぞ
フロローにとって、カジモドは悔やみきれない弟の悔恨の象徴だし、彼を導くのは即ち自身の良心を保つことだったんだと思う

エスメラルダの死後、ジェアンを思い返して「奴は弱かった、邪悪だった」っていうのも、結局《愛した》弟を不幸にした自分への正当化しきれない後悔自戒の世界
「カジモド=自身の良心」という解釈からすると、カジモドに殺されるのも、実質的には自我崩壊の自殺だったんじゃないかとすら

カジモドは子供だ、いやそうじゃないっていうやり取りも、無意識に自身こそ子供だっていうのを剥ぎ取られ気付かされて、大人に「されてしまった」のかも知れない


あー、順序も内容もまとまらない





mt_prometheus at 16:10│Comments(0)TrackBack(0)

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