雲の墓標 (新潮文庫)
阿川 弘之
新潮社
1958-07-22


以前から読みたかったのだが、ようやく読破できた。
太平洋戦争末期、南方諸島の日本軍が次々に玉砕し、本土決戦が叫ばれていた頃、海軍予備学生たちは特攻隊員として、空や海の果てに消えていった……。一特攻学徒兵吉野次郎の日記の形をとり、大空に散った彼ら若人たちの、生への執着と死の恐怖に身をもだえる真実の姿を描く。観念的イデオロギー的な従来の戦争小説にはのぞむことのできなかったリアリティを持つ問題作。


「雲の墓標より 空ゆかば」として主演 田村高廣 で1957年に映画化されている。


海軍予備学生の特攻隊映画では「雲ながるる果てに」が最も秀作と思うが、本作も素晴らしい。


これらに比べると「永遠の0」はあまりにも「ヌルい」。
戦前、戦中派と戦争を知らないどころか、親世代さえ戦後生まれになっている俳優の限界か?