2005年12月04日

イーハトーボ

イーハトーボ久しぶりに埼玉にある讃岐うどんの名店『イーハトーボ』に行った。
この店に初めて来たのは4年ほど前だろうか。
当時は1時間待ちの行列ができていたが、今回は先客は1組だけだった。
讃岐うどんブームも去り、都内にも多くの店ができたので、わざわざ埼玉にまで食べに来る人も少なくなったのだろうか。
世間の厳しさを目の当たりにして、なんだか少し寂しくなった。

でも、うどんを食べてみて、ちょっと嬉しかった。
客は少なくなったが、うどんは初めて食べた時と変わらぬ旨さである。
生醤油香川の名店『やまうち』直伝の弾力ある麺。
麺を口に入れ噛み切ろうとすると、一瞬、麺が反発する。
喉越しも最高である。
固いことをコシと勘違いしている店が多い中、首都圏では数少ない本物の讃岐うどんである。

そもそも、讃岐うどんにはまったのは、5年前、村上春樹著『辺境・近境』収録の「讃岐・超ディープうどん紀行」を読んだのが切っ掛けである。
香川には、客が自分で裏の畑からネギを採ってくるうどん屋があると知り、矢も楯もたまらなくなった。
友人を誘って、2泊3日の讃岐うどん旅行を敢行。3日間で23軒を食べ歩いた。

東京に戻って来てから、美味い讃岐うどん屋を探してみたが、なかなか本場に匹敵する店が無い。
そんな折、埼玉の山の中に行列のできる讃岐うどん屋があると聞いた。
早速、出掛けてみたところ、本当に山の中に行列という異様な光景がひろがっていた。
そう言えば、香川の『やまうち』も山の中にあったのを思い出す。
うどんの旨さは前述のとおり。
以来、年に何回か通っている。

ファンにとっては、待つことなく食べられるのは嬉しいけど、ちょっと寂しい。
ブームが去っても本物は残っていって欲しい。



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