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7日の水曜日は仕事が休みだったので近場の比良山系へ行って来た!
ただ目的は『登山』では無い(^_-)

自宅でも出来るんだけど少しでも状況がリアルな方が良いと思ったので雪山で2号のロープを使った自己確保の実践練習&懸垂下降の復習と先日手を加えたカンジキのテストを兼ねてのもろもろテスト入山だ。

天候的には奈良方面の方が良かったんだけど、帰りにおばあちゃんのところに行ってる4号息子を迎えに行く事もあったので滋賀県の比良にした。
車からアプローチが楽でそこそこ広い斜面があるので坊村から御殿山に向かう途中の斜面地を使い実践してきた。

テストとはいえ、あまりボーボーに吹雪いたりすると厄介なので年末一緒になった『はっちゃん』に滋賀県のタイムリーな情報をもらおうと連絡したが繋がらなかったので、そのままGoした(~_~;) 

登山口は溶けてしまったのか思った程の積雪は無い。
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最近カメラを向けると無意識になのか!?
プチなでしこポーズを取る2号(~_~;)
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さて、じゃあ、ちょっとだけ登るかぁ~
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846Pから積雪が増えてきたので先にカンジキ締め縄のテスト!

先日デフォルトのベルトから和かんじきの縄縛りを流用してクレモナロープを巻き付けたカンジキ。
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こんな感じで固定用のロープをセットする。
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文章で順を追っての説明は面倒なので写真を参照下さい。
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取り敢えず装着完了!
確かにデフォルトのベルトよりは早く且つしっかり固定する事は出来るが・・・・・・・・・・・・・
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ブーツのソールの土踏まずの幅がカンジキ本体に巻き付けてるロープの幅と合っていないからか・・・・・・・・・・・・・・・
はたまた爪先側のロックが弱いからなのか・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
ほんの少し歩くと踵側にずれて爪先側が外れてしまった(@_@;)
自宅に帰ってから再度、もっときっちりと固定出来る方法を考えないと~
こりゃ改良加えないとフィールド実践には使えないわぁ・・・・・・・・・・・・・・・・(~_~;)

これは宿題として持ち帰りする事にして! 


で、次はエムシェルターのフィールド再テスト!
このシェルターは内部の広さはツェルト程では無いが、出してポンと被るだけなのでやはり万一装備としては便利だと思う。
中に大人二人が向き合って入った状態でゆとりがあるとは言えないが真ん中に湯を沸かしてカップ麺やスープを作るスペース位は取り敢えず確保できる(^_^)v
中はこんな感じ!
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1人の場合は反対側にザックを置いて中からストックを立てると天井の空間もある程度は確保出来る。
このパターンだと余裕で調理スペースが確保できる。
この時はストックを使ってないが、写真の右側(ザックを重石に置いてる側)にストックを中から立てれば空間確保出来る。 
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緊急用だしやっぱり一人用かなぁ~ 
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次は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
少し登った斜面地で基本的な自己確保とパートナーのサポートの練習。
やった練習内容は凄く簡単な事だけど、自己確保&同行者をサポートする為のGearを遂行してると、万一自分自身もだけど同行してるメンバーがなんらかの武器(残置ロープや補助の鎖等)が無いと登り難い箇所や降り難い箇所等に遭遇した時も十分な補助になるので自身の安心感と同行者もまた安心感向上に役立ち結果的に大きな違いが出るのではないだろうか!
また、方法をしっかり解っていれば、同行者で無くても恐くて動けなくなった人のサポートにもなる(^_^)v 

最低限必要な物としては・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◎補助ロープ(僕達は新しく買換えた8.3mm×30mを持って行ったが一番汎用性の高い20mで十分、個所によっては10mでも無いよりはあった方が良い)
ロープはワンパーティー(2~5人まで)に1本ないしサブリーダー的な人と合せて2本あればより良い。 
以降3点は各自の個人装備。
◎スリング120cm1本(簡易ハーネスを作る為)
◎ブルージック1本(60cm程度のスリングでも可)
実際、僕は今までずっとダイニーマスリングでブルージックを作ってたが、年末の八ヶ岳でだいちゃんが確保用に切売りのブルージックで短いスリングを作ってて、使ってみるとダイニーマのスリングより使い勝手が良かったので、早速自宅にあった切売りのブルージックでマルチ用に作った120cmの方を半分に切って確保用を2つ作ったのを持って来たが、フィールドテストでも今までのダイニーマスリングよりも、こっちの方がより滑り難いので万一装備として遂行するならこっちの方が良いと改めて思った。
ここ数年、だい&KK達はクライミングも真剣に取り組んでる。
逆に僕の方は、2号をまず山慣れさせるファーストステージの段階を2年掛かったけど漸くクリアしたかな!?
って段階で、2号のセカンドステージと思ってるクライミングの基本技術の会得はこれから本腰入れて一緒に習得して行こうと思ってる段階なのでクライミング自体から遠ざかってるが故にクライミング関係で登山にも流用出来る技術やGearもろもろは専らタイムリーにガシガシ動いてる彼らに教えを乞うようにしてる!
 他愛ない事でも山での安全対策につながる事についてお互いの得意分野のスキルや情報を教え合う事で今まで以上に高いレベルで共存共栄して行ける!
ってのは凄く良いなぁと思う。 
◎ビナ1枚(環付きの方が好ましいが、無しでも大きな問題は無し)

登下山の補助として使うだけなら、これだけでOK!

嵩にしたらこの写真位のもんだし、ソロでもパーティーでも役立つGearなので是非遂行して欲しいGearの一つ。
但し、持ってるだけじゃ飾りになるだけで意味の無い無駄な荷物になるから必ず練習して正しい使用方法を習得して下さいね!
(写真のセットは上記記載とは少し違います。実際に我々が入山する時の基本装備としては上記にプラス環付ビナ1枚、ビナ1枚、60cmスリング2本 を追加しています)
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では実践練習に行きましょうか(^_^)v
このレポ内では内容UPしないが懸垂下降の復習もあったのでクライミングハーネスを装着してるんだけど120cmのスリングを使って簡易ハーネスを作って利用しました。
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両肩から回しても襷掛けでもどちらでも良いんだけど120cmのスリングを使って写真のように簡易ハーネスを作って装着!
この先にビナを引掛けたら完了(^_^)v
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多少面倒なところはあるけど、ちょっとした岩稜帯の通過やトラバースが出て来るルートや事前情報で危険個所通過有ってわかってる時は、そんなに邪魔になる物でもないから事前に装着しておいたら、きっと役立つと思うよ!
例えば既存で鎖やロープが設置されてるルートでも、怖いと思う人も大勢居る訳だから(-_-)
そんな時に、既存の鎖やロープを素手で掴むだけじゃなく、しっかりと身体と連結出来ればそれだけで安心感が増すと思うなぁ~


【最初の練習は万一スリップして滑落したら危険な降りを想定】
周囲に自然物で支点に出来る物が無いか探す。
ロープをぐるっと回せるピナクルもしくはしっかり根付いてる樹木が安全。
確保に使用するので、ほぼ静荷重しかからないが、それでも万一スリップした際は荷重がかかるので支点は注意してチョイスする事は大切。

今回は樹木を使用。

先に装着した簡易ハーネスと樹木に回して下に落としたロープにブルージックを作りビナに掛けるだけ!
めっちゃ簡単でしょ(^o^)
※ブルージックは結び目を固定して反対側を巻き付けるか、その逆もあるがその差は各々調べて下さい。今回は結び目を固定して反対側を巻き付けました。
※下に落としたロープの末端は必ずダブルエイトノット等で留めておく事。 
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ぐっと荷重を掛けてみてちゃんと止まるかテスト。
荷重がかかるとストップするが、荷重が解けると簡単に上下させる事が出来るのが
ブルージックの利点。
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荷重を掛けて止まるかテスト!
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2号も練習!
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ロープは無い物と思って、慎重に降っていくイメージトレーニングを繰り返し時折スリップを想定して両手を離して全体重を掛けても、ちゃんと止まってくれる事をテストする事で最悪でもそのまま落ちてしまう事は無いという事を身体に覚え込ませる事で安心感が出て怖さを半減さす事が出来る!
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簡単な事だけど何度もグローブを付けたままでロープのセット、末端の処理、ブルージックとハーネス確認を繰り返し練習!
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登りの時でも人によって冷や冷やするような場合は、この自己確保をしてから登ると少し
でも余裕が出てニアミスが逆に防げると思う。

今回は今までの60cmのダイニーマスリングが7mmの切売りブルージックに変わっただけなんだけど、ダイニーマスリングだとよく滑ってちゃんとストップする感覚が鈍いのでブルージックロープの方が遂行するにはやっぱりお勧めだね!

練習も終わったし、ちょっと吹雪いてきたのでサクサクっと下山して神社の屋根がある駐車場
の下でランチタイム(^_-)
お気に入りのSVEA123で湯を沸かし・・・・・・・・・・・・・・・・
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今日は簡単カップ麺(~_~;)
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恰好悪い事でもなんでもないので、色んな場所で実際にロープを出して練習してみて下さいね!
本文でも書いてるけど持ってるだけで使わないと何の意味も無いからね!
ソロの時でも使えるから・・・・・・・・・・・・・・・・・・(^_^)/