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小仏岩の『松子の涙』5.10aをTRで必死のパッチで攀じ登る2号~(ビレイヤーは好人さん)


この前までは、我々が行くルートの実践向け練習になるので比較的緩斜面が多くマルチピッチの練習にもなる蔵岩で練習して、今回は岩壁により慣れてもらう事が第一目的の練習として28日に槇尾山の仏岩に好人さんと3人で練習に行って来た! 

一番の目的は垂直に近い岩壁に慣れる事。

課題として数点挙げてみた・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先日、だい&KKとロカさんペアの岩トレのレポ ⇒ こちらこちら
を2号が読んで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
自己脱出、、、、、、、、、、、、、、、、、読んでてもよぉわからん(@_@;)
ってな事もあって(^_^)

◎ビレーと懸垂下降の反復練習
◎ビレーヤーの自己脱出
◎TRの掛け替え
◎岩壁での体重移動と岩慣れ
◎フルテンション体験

朝一番は緩斜面の蔵岩下部で身体慣らしのウォーミングアップ!
蔵岩基部の支点を終了点と見立てて『TR掛け替え』を先に実践した。

手順としては・・・・・・・・・・・・・・・・・
1)セルフを取る
2)ビレイヤー側のロープを二重にしてアンカーに通す
3)アンカーに通してからエイトノットでハーネス(自分)と連結
4)テンションを掛けメインロープでビレイ出来るか確認
5)元のアンザイレンを解除
6)再度テンション確認してからロワーダウン
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蔵岩下部をちょこっと登ってから~
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僕が支点回収して降りてくる時に懸垂下降時のバックアップの復習。
バックアップはビレイデバイスよりも下側(身体寄り)の方が良い!
詳しくは ⇒ こちらこちらで丁寧に書かれてるので要参照
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続いて仏岩の方へ移動。
ここ槇尾山にはマルチピッチの練習に良い蔵岩と、リードやTRでムーブの練習に良い仏岩がある。
仏岩は4つの岩峰群で、上仏岩・下仏岩・小仏岩・奥仏岩からなっていてグレードは5.10中心に5.7から5.11で我々のような初心者の練習にはバッチリな岩場だ!

凄く綺麗に整備されているし写真のようなトポがゲレンデ脇の樹に掛けられている。
支点は古くボロボロのリングボルトもあるが真新しいペツルさんが要所要所あるので安心感もある!
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最初上仏から行こうと思ったが、小仏の方が我々初心者には良さげだったので小仏岩に移動。
TRのセットをしようと巻き路から岩のトップに出たんだけど、この岩の支点はほとんどが岩の途中にあるみたいで行けなかったから仕方なく僕がリードでTRの支点を作りに行く事にした。

下から見たら大丈夫だろう!
って最初に取付いたのが『鬼子母神』5.10c
なんとか1P目クリップした後2P目が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
うぅ~っ取れそうで取れない(*_*)

やはり僕のクライミングレベルではルートによっては5.10bやcでも登れる事はあるが、やっぱりアベレージは5.9ないし5.10aだわ囧rz
時間かかるだけなので横のルート『はばたけチョウゲンボウ』5.10bに移動してTRの支点を作って、いざ好人さん&2号の練習開始!
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横着せずセオリー通りに掛け替え終了して念の為メインロープにバックアップも取ってからロワーダウンしたよぉ!
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※メインロープと自己ハーネスの連結部は架け替えたロープをセットした後、半分解いた状態での撮影です。念の為!
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好人さん
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2号は、最初・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここ登るの(@_@;)
持つとこ無いんだけど~
って少々引き気味(*_*)
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大丈夫!
大丈夫!
トップロープでちゃんとつながってるし、ちょいきつめにロープ引いててあげるから(^_^)
って事で、泣く泣くスタート(^_-)
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ちゃんと岩つかめてるから大丈夫やぁ~
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フルテンションは少し抵抗があるようで、ロワーダウンの途中
「岩に立つような感じで飛んでみろ!」
って声掛けてロープに全体重を掛ける感覚を練習!
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僕は支点回収で登るのがほとんど!
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2号もちゃんと僕をビレイする事が出来るようになってくれてる!
ビレイしてる時にクライマー(僕)が落ちたらどの位の衝撃が来るかを、僕がフルテンション掛けてみて2号に体験してもらった!
僕と2号との体重差は15Kg程あるが問題無く止めれるようなので、ちょっと安心した(^_^.)
予想以上の力で引張られるからね!
って事前に伝えていたので、セルフビレイを取ってる場所と自分の立ち位置と上に伸びてるロープとの関係も考えて、テンションのコールがあった時は身構える事で僕よりだいぶん体重の軽い2号でも問題無い事がわかって一安心!
あとは不意にテンションが掛かった時に俊敏に対処出来るかどうかが問題だなぁ~
でも、何時テンションが掛かっても大丈夫なようにビレイデバイスの特徴も教えてあるので大丈夫だと思う(^_^)v
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軽くランチして昼からは隣の
『無いんですが何か』5.9
『ワタリ』5.10b
にTRを掛け替えて、ちょっと短いルートで練習!
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好人さん、2号共7本づつ登って練習は終了。
下山前にビレイヤーの自己脱出の練習をするの忘れてて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
急遽、下山路の下岩の裏面にロープを設置しに登って自己脱出の練習(^_-)

これはクライマーが登攀中もしくはロワーダウン中等に何らかのアクシデントで意識を失ってしまったりした場合にビレイヤーはセカンドレスキューしなくてはいけないんだが・・・・・・・・・・・・・・・・・
レスキューは非常に難しい技術なので我々の場合、救助を求めに行くのが得策な事が多いと思う。
その際、ビレイしてる状況から身体を自由にしなといけない!
それが『ビレイヤーの自己脱出』

手順としては
1)タイインループもしくはレッグループに掛けたビナにビレイヤー側のロープを掛ける
2)ビナに掛けたロープをビレイデバイスの上でミュールノットでビナを使い止める(グルグル巻きでもOK)
3)フリクションノットでバックアップ(これでミュールノットとビレイ解除してもロープは流れない)
4)念の為メインロープで更にバックアップを取る

ビレイヤー側のロープをビナに通す
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ビナに通したロープをビレイデバイスの上側でミュールノットかグルグル巻き
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ビナを掛けタイインループ等に掛ける
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これで両手が自由になった!
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フリクションノットをビレイデバイスの上方で作りロックさせる
これでミュールノットとビレイ解除してもロープは流れず固定してくれる。
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念の為、メインロープでもバックアップを取り固定しておく。
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可哀相だが上ではクライマーがこんな風にダラァ~んとしてるが、ビレイヤーは急いで救助に走る!
という訳だ~
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好人さんも練習してみる!
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2号も頑張って練習!
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なかなか一発で完全には覚えるのは難しいかもしれないけど、絶対に覚えておかないといけない事なので岩練に来た時に必ず反復練習する事で自然に身に付くだろう(^_-)
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好人さんは気絶したクライマーの役専属決定(^_^)v
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固定箇所は色々あるけど、今回の場合はこんな感じ!
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今回は好人さんも2号しっかりとした登攀の練習になったんではないかなぁ~
また、練習に行くぞぉ~