2011年07月15日
最悪の中古車マーケットの模様 (2301投稿)
13日付の新聞記事に驚く記事が掲載されていました。
中古車業界の不振な状況の記事です。
まぁ、今更改めて驚くほどでもないかもしれませんが、数字で言われると改めて事態の深刻さが理解できるというもの…。
『中古車登録 上半期初の200万台割れ 〜4.2%減 震災、タマ不足に拍車』
日本自動車販売協会連合会(自販連 天野洋一会長)が12日に発表した2011年上期(1〜6月)の中古車登録台数は、前年同期比4.2%減の195万6364台となり、1978年の統計開始以来、上期として初めて200万台割れを記録した。過去最低の要因としては、年初からの車両(タマ)不足に加え、東日本大震災による新車販売の落ち込みが拍車をかけた格好だ。
というもの。
昨年は史上最悪の市況だったということは以前のワタクシのブログでも書いた通り。
過去記事の一部投稿のまとめはこちら!
最悪の状況下で中古車業者の倒産は続出!
その最悪の状況を今期は軽々と記録更新してしまい、統計史上最低の状況だった…ということ。
”●●%減少”と言えば実感が湧かないと思うので、台数ベースで言えばこんな状況です。
昨期の上半期の登録台数実績が2042133台
今期の上半期の登録台数実績が1956364台
つまり、考えられないほどの最低の状況だった昨年の中古車登録台数さえも超えるような史上最低の85769台減少。
無論、それらがすべて直接小売りに回るわけではないとしても(自社登録とかありますので…)、仮に1台あたりの平均単価を150万円とすれば、1300億円の売り上げ高が吹き飛んでいることになる。
全国の中古車販売店数の2万店舗(矢野経済研究所 2009年)で割れば1店当たり4〜5台の減少となり650万円の売り上げ高の減少が平均的におこっていることになる。この現象の影響は平均的に起きるものではなく、影響レベルにはきっと波がある。特に零細の販売店では死活問題となる状態であろう。
そもそも、このマーケットの縮小傾向は一過性のモノではなく、その根は深い。
上記統計データの内訳を見てみれば、
小型乗用車部門では14期連続の減少。
普通乗用車部門では5期連続の減少。
貨物車部門も5期連続の減少。
別の統計になるが、輸入車中古車は、上半期の前年実績比で1.7%減少。上期としては過去5年連続の減少。
中古車業界には暗雲が立ち込めているのは事実。
ここでビジネス的に考えると、マーケットの縮小スピードと事業者数の縮小スピードを冷静に考えてみれば、そのタイムラグの中に短期的ではあるが縮小マーケットでも伸びる余地がある。
ここは冷静に情勢分析をしていかねばなりません。
今期の動きは上半期で打撃を受けた新車生産が少しずつ復活を遂げ始めているので秋から年明けまでには新車生産が平常時に近い状態に戻ると思われます。
それにより生産減少がボトルネックとなっていた新車販売が復調すれば、その新車販売で生じる”下取り中古車”の流通が始まり、販売不振である中古車業界でのタマ不足が解消されるとおもわれる。
しかしそのタイムラグがどれだけかは新車販売の様子を見てみないと明確にわからないが、概ね2〜3カ月後にその好転の影響は出てくる。
ということは今年の秋口あたりから少しずつタマ不足が解消され平常時のタマの供給状況に戻るかもしれない。
中古車の販売台数は明確に減少を示している。
しかし、この経済の先行きの不透明感と、生活実感での不況感、人口が減少傾向に転じている環境下では購買の絶対数が減っているので、マーケットの縮小は避けられない事実。
それでは…どうするのか???
もう旧態依然とした中古車業界ですが、もはや”勢いや力技”ではなく、緻密な計算と先行きの予測に優れた”頭脳戦”でなければ勝ち抜けない状況にあると思います。
ガソリンからのエネルギーシフトや、所有と使用(リース・レンタカー・カーシェアリング等)の共存、車検制度の国策の将来、世界の自動車メーカーの動き、新興国でのモータリゼーションの動き、テクノロジーの開発とそれに対する国家支援体制の影響、さらには日本や世界の経済や国家戦略のマクロ的な視野でのあるべき形、などなどを冷静に情勢分析すれば中古車業界のあるべき未来像がうっすらと見えてくるもの。
その上でのウチの戦略は…
まさか、ここでは書けませんよね。(笑)
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名古屋市名東区、名古屋市港区、愛知県岡崎市、愛知県北名古屋市の4店舗でサービス全開中です!
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中古車業界の不振な状況の記事です。
まぁ、今更改めて驚くほどでもないかもしれませんが、数字で言われると改めて事態の深刻さが理解できるというもの…。
『中古車登録 上半期初の200万台割れ 〜4.2%減 震災、タマ不足に拍車』
日本自動車販売協会連合会(自販連 天野洋一会長)が12日に発表した2011年上期(1〜6月)の中古車登録台数は、前年同期比4.2%減の195万6364台となり、1978年の統計開始以来、上期として初めて200万台割れを記録した。過去最低の要因としては、年初からの車両(タマ)不足に加え、東日本大震災による新車販売の落ち込みが拍車をかけた格好だ。
というもの。
昨年は史上最悪の市況だったということは以前のワタクシのブログでも書いた通り。
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その最悪の状況を今期は軽々と記録更新してしまい、統計史上最低の状況だった…ということ。
”●●%減少”と言えば実感が湧かないと思うので、台数ベースで言えばこんな状況です。
昨期の上半期の登録台数実績が2042133台
今期の上半期の登録台数実績が1956364台
つまり、考えられないほどの最低の状況だった昨年の中古車登録台数さえも超えるような史上最低の85769台減少。
無論、それらがすべて直接小売りに回るわけではないとしても(自社登録とかありますので…)、仮に1台あたりの平均単価を150万円とすれば、1300億円の売り上げ高が吹き飛んでいることになる。
全国の中古車販売店数の2万店舗(矢野経済研究所 2009年)で割れば1店当たり4〜5台の減少となり650万円の売り上げ高の減少が平均的におこっていることになる。この現象の影響は平均的に起きるものではなく、影響レベルにはきっと波がある。特に零細の販売店では死活問題となる状態であろう。
そもそも、このマーケットの縮小傾向は一過性のモノではなく、その根は深い。
上記統計データの内訳を見てみれば、
小型乗用車部門では14期連続の減少。
普通乗用車部門では5期連続の減少。
貨物車部門も5期連続の減少。
別の統計になるが、輸入車中古車は、上半期の前年実績比で1.7%減少。上期としては過去5年連続の減少。
中古車業界には暗雲が立ち込めているのは事実。
ここでビジネス的に考えると、マーケットの縮小スピードと事業者数の縮小スピードを冷静に考えてみれば、そのタイムラグの中に短期的ではあるが縮小マーケットでも伸びる余地がある。
ここは冷静に情勢分析をしていかねばなりません。
今期の動きは上半期で打撃を受けた新車生産が少しずつ復活を遂げ始めているので秋から年明けまでには新車生産が平常時に近い状態に戻ると思われます。
それにより生産減少がボトルネックとなっていた新車販売が復調すれば、その新車販売で生じる”下取り中古車”の流通が始まり、販売不振である中古車業界でのタマ不足が解消されるとおもわれる。
しかしそのタイムラグがどれだけかは新車販売の様子を見てみないと明確にわからないが、概ね2〜3カ月後にその好転の影響は出てくる。
ということは今年の秋口あたりから少しずつタマ不足が解消され平常時のタマの供給状況に戻るかもしれない。
中古車の販売台数は明確に減少を示している。
しかし、この経済の先行きの不透明感と、生活実感での不況感、人口が減少傾向に転じている環境下では購買の絶対数が減っているので、マーケットの縮小は避けられない事実。
それでは…どうするのか???
もう旧態依然とした中古車業界ですが、もはや”勢いや力技”ではなく、緻密な計算と先行きの予測に優れた”頭脳戦”でなければ勝ち抜けない状況にあると思います。
ガソリンからのエネルギーシフトや、所有と使用(リース・レンタカー・カーシェアリング等)の共存、車検制度の国策の将来、世界の自動車メーカーの動き、新興国でのモータリゼーションの動き、テクノロジーの開発とそれに対する国家支援体制の影響、さらには日本や世界の経済や国家戦略のマクロ的な視野でのあるべき形、などなどを冷静に情勢分析すれば中古車業界のあるべき未来像がうっすらと見えてくるもの。
その上でのウチの戦略は…
まさか、ここでは書けませんよね。(笑)
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