
マンセル表色系では上図のように色を表記します。
「5BG」は色相、
「4」は明度、
「6」は彩度を表します。
読み方は、「5ビージー、4の6」です。
マンセル表色系による色表示は、色の三属性つまり
①色相、②明度、③彩度
をもちいて表わすということです。
上記の色は等色相断面では(↓)になります。

抜き出して色表示してみると、こんな感じです。

また、無彩色の場合は明度のみを表記して、

のように書きます。
読みかたは「エヌ6.5」です。
Nはニュートラル(neutral)=無彩色を意味します。
【色相】
ところで色相の「BG」はブルーグリーン=青緑を表しているのですが、
その前の「5」という数字は何?と思われる方もいると思います。
これは下図のように各色相をさらに細かく表すときに使う数字です。

(↓)この部分を拡大したものです。

マンセル表色系の色相環では、
R(赤)→YR(黄赤)→Y(黄)→GY(黄緑)→G(緑)
→BG(青緑)→B(青)→PB(青紫)→P(紫)→RP(赤紫)→繰り返し
のように循環しますから、
数字が小さいときは前の色相に、大きいときは次の色相に近い
ということになります。
【明度】
また明度は(0~10)で表示します。
数字が大きいほど明るく、小さいほど暗くなります。
この場合、
最も明るい色(理想的な白)、最も暗い色(理想的な黒)は
現実には存在しないため、実際に表記されることはありません。
またマンセル明度は一般的に
100等分に分割したスケールが用いられることが多いようです。
また、
明度10~8.75を「白」
明度2.25~0を「黒」
とされています。
【彩度】
マンセル彩度は、現在0~14までで表記されます。
0は無彩色を意味するので、実際には書かれません。
また、これはあくまで現在の彩度であり、
今後もっと鮮やかな顔料でも見つかれば、この数値は
伸びる可能性があるようです。