2020年01月

2020年01月12日

自分は、ホラーやスプラッタが苦手です。
 
(TVドラマの手術シーンですら目を背けるタイプです。)
 
なのにミステリーは読む(しかも結構好き)のですが…
 
そんな自分が新作を見かけるたびに「買おうかどうしようか」本気で迷う作家が乙一さんです。
 
ミステリーとしての構成伏線の張り方は恐ろしく好みなのです。
 
特に、何げない描写の中に伏線を仕込んでくるあたりがゾクゾクします。
 
ただ…内容に結構ホラーな感じのものが多く、そこが苦手なのです。
 
デビュー作からして「夏と花火と私の死体」で終始死体が出っ放しですし…。
 


 
しかし、時にはそんなホラー要素の一切無い「ほのぼの」だったり「ハートウォーミング」だったり、時に「切ない」作品があったりするのです。
 


 
 

 
殺人事件やサスペンス要素が無い分、そういうミステリーが好きな方には物足りないかも分かりませんが、自分はどちらかと言うと、そういう「怖い場面無し」の小説の方が好きです。
 
内容が「ほのぼの」でも伏線の回収が見事な点は変わりませんし。
 
それと、この作家さん、他のミステリー作家さんと比べて全体的な文章ボリュームが少ないあたり「よくこんな短い小説にまとめられるなぁ」と驚嘆します。
 
自分が乙一さんの作品を読み始めた頃は、自身の創作活動長編癖に悩まされていたので余計に…。
 
実は、そういうテクニック(伏線の張り方や短い小説にまとめる技術)、結構、自分の創作にも参考にさせていただいていたりします。
 
かなり勉強になって、ありがたいです。
 
(乙一さんに限らず、様々な作家さんの作品からテクニックを学ばせていただいていますが、伏線の張り巡らし方では特に。)





    このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年01月04日

去年の10月に十二国記の新刊が出て話題になりましたが、この機に十二国記シリーズを知り「シリーズ通して読みたいけど順番が分からない」という方が結構いらっしゃるようです。
 
なので、今回はそのあたりの情報をまとめていきたいと思います。
 
十二国記は最初に講談社X文庫ホワイトハートから刊行され、その後別レーベルに移行していますし、そもそもエピソード0とも言える「前日譚」的な物語もありますので、そのあたりも少しややこしくなっているかと思います。
 
…で、まずはその「前日譚」にあたる物語がこちら

魔性の子 十二国記 0 (新潮文庫)
小野 不由美
新潮社
2012-06-27


十二国記は基本的にいわゆる「異世界」が舞台なのですが、こちらの物語は現代日本が舞台で、ファンタジーというより、どちらかと言うとホラーな内容になっています。
 
エピソード0とは言え、物語の時系列的に見れば以下に掲載した「黄昏の岸 暁の天」と同時期の物語になっています。
 
で、十二国記シリーズ本編ですが、元々の(ホワイトハート版の)刊行順を元にして追っていくと、こんな感じになっています。
(ここでは入手のしやすさを考えて新潮文庫版で掲載しています。)
   ↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
シリーズは必ずしも物語世界の時系列順に並んでいるわけではなく、途中で過去に飛んだり、舞台となる国が変わったり、独立した「外伝」のような構成になっているものもあります。
 
また、「華胥の幽夢 (かしょのゆめ)」と「丕緒の鳥 (ひしょのとり)」は短編集となっています。
 
「十二国記」の物語世界には、その名の通り12の国があるわけですが、上記のうち「月の影 影の海」「風の万里 黎明の空」は主な舞台が「慶(けい)」国、「風の海 迷宮の岸」「白銀の墟 玄の月」は主な舞台が「戴(たい)」国、「東の海神 西の滄海」は主な舞台が「雁(えん)」国、「図南の翼」は主な舞台が「恭(きょう)」国となっています。
 
(ちょこちょこ別の国が出て来たり、別の国の王が出て来たりはしますが…。)
 
「黄昏の岸 暁の天」は「慶」「戴」2国の他、様々な国や、十二国記世界自体の複雑な事情が絡まり合っている感じですね。
 
「東の海神 西の滄海」と「図南の翼」や短編集は、ある意味スピンオフや外伝と言った感じなので、それぞれ単独で読んでいただいても、大丈夫と言えば大丈夫な作品です(ただし他作品で登場するキャラクターの正体や人柄について重大なネタバレがありますので、できることなら順番で読んだ方が良いとは思います)が…
 
他の作品には、それぞれ“繋がり”がありますので、通して読んでいただいた方が良いと思います。
 
(短編集でも「華胥の幽夢」の中の「冬栄」は、「黄昏の岸 暁の天」で語られる“ある時点”の“裏側”を描いたものですし、「白銀の墟 玄の月」に登場するキャラクターの人柄がより詳細に描かれたりしていますので、一緒に(と言うより少なくとも「白銀の墟 玄の月」を読むより先に)読んでいただくことをオススメします。)
 
短編はこの他にCDブックに付いていた短編もあるのですが、自分が入手した当時でさえ手に入れるのに苦労したので、現在はどうなのか分かりません…。


東の海神 西の滄海 (X文庫CDブック)
小野 不由美
講談社
1997-06-12

 
ちなみにこのシリーズは「講談社X文庫 ホワイトハート」→「講談社文庫」→「新潮文庫」という変遷をたどっています。
 
(途中、「黄昏の岸 暁の天」のあたりは「ホワイトハート版」と「講談社文庫版」をそれぞれ両方出しています(講談社文庫の方で先行発売してから、少し遅れてホワイトハート版が刊行される、という感じで)。)
 
それぞれの違いを言うなら、ホワイトハートは元々ラノベ寄りのレーベルですので、表紙絵も挿絵もありますし、文字も大きめです。
 
(その代わりにページ数が増え、本が厚くなり、上下巻に分かれてしまう作品もありました。)
 
講談社文庫版は文字が小さくなり本の厚みが減り、表紙絵や挿絵も無いシンプルなものになりました。
 
…で、現在の新潮文庫版は、イラストはホワイトハート版と変わらず山田章博さんが担当されていますが、表紙絵と挿絵が一新されている他、ホワイトハート版にはあった作者ご本人の「あとがき」がなくなり、代わりに「解説」が付いています。
 
(元々その「あとがき」も載っているものと載っていないものがありましたが…。)
 
ホワイトハート版では「ひらがな」だったものが「漢字」になっていたりと、細かな修正もあったりします。
 
それと、ホワイトハート版が上下巻に分かれていたものが1冊にまとまっていたりと、多少コンパクトになっている感はあります。
 
(新潮文庫版で使われている紙が薄いせいもあるかも知れません。紙の質で言うならホワイトハート版の方が上質な気がします。)
 
挿絵は、ホワイトハート版の頃が大胆でダイナミックなかわりに多少荒く見えてしまうこともあったのに対し、新潮文庫版は繊細な印象を受けます。
 
その分、勢いがなくなってしまった印象を持つものもありますし、挿入されている場面が変わっていることもありますので「どちらの方が良い」とは一概に言えません。
 
あと、「十二国記」はメディアミックスもされていて、NHKでアニメになったりしていました。
 

十二国記 Blu-ray BOX
久川綾
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
2015-11-26

 
アニメでは小説とは異なるオリジナル展開があったりもしました。
 

 

 

 

 

 続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年01月03日

働き方改革」や「時短」が叫ばれ出してもう久しいのに、未だにそれが実現できていない会社が多々あるのはなぜなのか…?
 
それは「働き方」を決める権限のある人間が「具体的に何をどうすれば時短になるか」を分かっていないからなのではないか――常日頃からそんなことを思っていました。
 
具体的な方法を示しもせず、業務の見直しもなく、ただ個々の社員に「残業をしない」「仕事を早く終わらせる」という“努力目標”を押しつけたところで効果など期待できません。
 
なら、その“具体的な方法”とは何なのか……
 
実はそのヒントとなり得るノウハウは、既にある程度、世に出されていたりするのです。



 
もちろん「仕事」「ビジネス」と言っても業界によってその在り方は全く違うでしょうし、全ての業界、全ての業務に通じる“ノウハウ”は存在しないのかも知れません。
 
ただし、時短をするための“考え方”としては、全ての仕事に通ずるものがあるのではないかと思います。
 
要は、仕事上での「ムダ」をなくしていくということ、そして「ミス」をなくすことで余計なタイムロスを生まないようにすることです。
 
中には権限のある人間が“業務の在り方”自体を見直さなければ排除できない「ムダ」もあると思います(会議や報告書の数を減らすなど…)。
 
ただ、そんな権限のある人間にそんな能力や知恵があるか、そもそもやる気があるかは分かりません。
 
そんな時にはせめて自分でできる範囲で、自分の仕事の時短だけでも図っていくしかありません。
 
そしてそんな時短のノウハウも、ある程度は既にヒントが示されていたりするのです。
 

 
自分自身で時短・業務改善の知恵が浮かばなかったとしても、他人の示してくれている知恵を“活用”“応用”することはできるはずです。
 
…まぁ、あまりにも忙し過ぎて、そんな他人の知恵を収集する暇さえ無い、というのが実情なのかも知れませんが…。
 
(最近のビジネス書は1章1章の文章量が少なめに設定されているので、わりと電車に乗っている間などのスキマ時間に読みやすいとは思うのですが…。)
 
あるいは収集したノウハウを具体的に自社の業務に落とし込むのが難しい、ということがあるのかも分からないですけど…。



    このエントリーをはてなブックマークに追加
記事検索
プロフィール

mtsugomori

管理人サイト紹介
オリジナル・ファンタジー小説サイト「言ノ葉ノ森」
banner
カテゴリー
記事検索
アクセスカウンター
  • 累計:

  • ライブドアブログ