写真集

2018年11月18日

今回ご紹介するのはこの本です。
 

空の名前
高橋 健司
角川書店
1999-12-10

 
これは美しい写真と共に季節や気候、空や雲や雨や雪に関する言葉を識ることができる、“写真集と辞書が一体になった”ような本です。
 
(ちなみに本の中では「歳時記風天気図鑑」という言い方が使われています。)
 
そもそも自分は当初この本を図書館で見つけて知ったのですが、その写真の美しさと、季節を表す言葉の雅さ、雲や雨や雪や夕暮れを表す言葉の豊かなバリエーションにすっかり夢中になり、借りるだけでは満足できず、とうとう書店で購入して手元に置くことにしてしまいました。
 
ただ日本語に関する知識を増やすために読むというより、心の疲れた時にふっと眺めると癒される本です。
 
この本を読んでいると、日本人がどれだけ季節の移ろい雨雪の変化に敏感で、それらをつぶさに観察してきたかが分かるような気がしてきます。
 
ひとつとっても季節や降り方によって名前が変わったりひとつとっても「三つの花」「さわひこめ」などの美しい異称があったりします。
 
季節により表情を変える空や雨や雪のひとつひとつに心を寄せ美しい名前を付け、それを愛でながら生きてきた……今に比べれば便利とはほど遠い時代であったでしょうが、そんな昔の暮らしには、忙しさに季節の移ろいに目を留める余裕さえない現代人には持ち得ない“豊かさ”があるように思えるのです。
 
ちなみにこのシリーズ、他にこんな本も出ています。
   ↓

宙の名前 新訂版
林 完次
角川書店(角川グループパブリッシング)
2010-07-01



「宙の名前」は星や星座の名前や異称月に関する様々な言葉が、美しい夜空の写真とともに紹介されています。
 
全てが「夜」の写真ですので、「空の名前」とはまた違ったロマンティックさがあります。
 

色の名前
ネイチャープロ編集室
角川書店
2000-04-01

 
「色の名前」は日本と外国の様々な色の名前が、その元となった動植物などの写真とともに紹介されています。
 
こちらは「色の名前」だけあってとてもカラフルで、眺めていると色の持つエネルギーのようなものに心が元気づけられるような気がしてきます。
 
それと、こちら。
   ↓

水の名前
内山 りゅう
平凡社
2007-02-01


(上記3冊と出版社が違うので“シリーズ”と言うと何か違う気もするのですが…。)
 
「空の名前」と若干似ている部分はありますが、こちらは「水」にクローズ・アップして、様々な季節の言葉を水自体や水辺の写真とともに紹介しています。
 
実は管理人が自サイト(言ノ葉ノ森)で公開している和風ファンタジー小説「花咲く夜に君の名を呼ぶ」でも大分この本に載っている水の知識に助けられました。
 
(「花咲く…」は日本神話ベースの古代日本ファンタジーで、後半に水の女神が出て来るため、水に関する古い言葉大和言葉の知識が豊富に必要だったのです。)
 



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mtsugomori at 13:18
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