私は近頃マーベル・シネマティックユニバース(MCU)の作品群に病的なハマり方をしております。
  MCUとはアイアンマンマイティ・ソーインクレディブル・ハルクなどのマーベルコミックの本来は別の作品のヒーロー達を同じ世界観で共有している作品群の事です。このMCUの解説はアベンジャーズの映画鑑賞記事に簡単にではありますが記しておりますので、合わせてご確認頂ければ幸いです。

アベンジャーズの記事はこちら↓



  もちろんアイアンマンシリーズもマイティ・ソーシリーズも非常に魅力的なのですが、その中でも特に私の心を鷲掴みにし虜にしたのが、キャプテン・アメリカシリーズでした。
  DVDにてザ・ファースト・アベンジャーウィンター・ソルジャーの2作を鑑賞しましたが、2作とも中身は全く違いますがそれぞれが素晴らしい作品になっており、鑑賞後にはその格好良さに完全に惚れてしまっていました。
  一体何故私はキャプテン・アメリカの魅力にとりつかれてしまったのか。そんな所をツラツラと書き連ねていきたいと思います。

※私はコミックや過去の作品を見ている訳ではないので、この記事は直近のキャプテン・アメリカシリーズ2作とアベンジャーズ2作の内容のみで構成されております。何卒ご了承くださいませ。


太平洋戦争の英雄、現代に蘇る

  キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースは1918年にアメリカ・ブルックリンの地に生まれます。ソーのように生まれ持ってスーパーパワーを持っている訳でも、トニー・スタークのように莫大な資産や優れた頭脳を持っている訳でもありません。それどころか背は低くあばらが見えるくらいのガリガリ、さらには喘息持ちとスーパーヒーローとは縁遠い存在でした。


  そんな彼が唯一生まれ持ったものが愛国心と正義感でした。1943年の太平洋戦争の真っ只中に彼は志願兵に名乗り出ますが、その虚弱な体質ゆえ5度も検査に引っかかり米軍に入隊する事が出来ずにいました。
  しかしそのスティーブの愛国心と正義感を見出したアースキン博士により、スーパーソルジャー被験体第一号に選ばれます。これによりスティーブの人生は一変する事になりました。



  超人血清の実験は成功。スティーブは高身長・鍛え抜かれたボディ・常人を遥かに凌ぐ身体能力と反射神経・驚異的な自己治癒力という完璧超人になったのでした。
  しかし本来スーパーソルジャー計画は超人の軍隊を結成する事が目的だったのですが、実験直後に超人血清を唯一作れるアースキン博士が殺害された為、スーパーソルジャーを量産する事は叶わず計画は頓挫。その煽りを受けスティーブも軍隊には入ったものの、兵士ではなく米軍のマスコットキャラクター "キャプテン・アメリカ" として国民の戦意高揚に駆り出される事になってしまいます。



  この計画は成功するものの、スティーブ自身は自分の存在価値に疑問を抱くようになり、実際に戦場で戦う兵士には嘲笑されてしまいます。
  その公演の最中、オーストリアで米兵が捕虜にされている事とその中にスティーブの親友バッキーがいる事、そして捕虜の救出は行わない事を知ります。友人や仲間の米兵を救出する為スティーブは単身オーストリアに出陣し、たった一人で捕虜400人を救出してしまいます。


  この功績が認められ、スティーブは特殊部隊の一員としてナチスドイツの秘密組織・ヒドラの壊滅という重要な任務を命じられます。"キャプテン・アメリカ"の活躍でヒドラの秘密基地は次々に破壊され、ついにヒドラのリーダー "レッドスカル" ことヨハン・シュミットを倒します。しかしアメリカ本土を襲撃するはずだった飛行機を自分の命を顧みず北極に墜落させ消息不明に。キャプテン・アメリカは命を犠牲にアメリカを救ったのでした。
  
  と思いきや、北極の氷の中で70年後に当時のままの状態で発見され現代に復活したのです。


  復活したロジャースは、S.H.I.E.L.Dの長官ニック・フューリーの手引きによりアベンジャーズとして新たな戦いの地に赴く事になります。


  以上が "キャプテン・アメリカ" ことスティーブ・ロジャースの大まかな経歴です。と言うよりスティーブの経歴は全て第1作のザ・ファースト・アベンジャーで大体説明されているので、この作品をチェックすればキャプテン・アメリカの大体の設定を把握する事が出来ます。
  無論経歴だけでそのキャラクターの良さなどわかるわけがありません。次はその格好良さについてひたすら語っていきます。



・残酷な運命に決して屈しない生粋のスーパーヒーロー


  スティーブはアメリカの為に戦場で戦いたい。しかしその虚弱体質の為に軍隊に入る事が出来ない。親友のバッキーでさえスティーブに入隊を諦めるよう諭していましたが、そんな彼の気持ちを唯一理解してくれたのがアースキン博士でした。しかしアースキン博士は実験直後にヒドラの工作員によって射殺されてしまいます。自分を変えてくれた恩人に恩を返す前に故人になってしまった訳です。


  スティーブはキャプテン・アメリカとなってから多くの大切なものを失います。
  まず親友のバッキー・バーンズ。バッキーを救出してからは特殊部隊において良き相棒として共に戦います。しかし作戦の最中に列車から谷底に落下し死亡。(実は死んではないのですがそれは後ほど)
  劇中ではほとんど悩んだり落ち込んだりしないスティーブですが、親友の死にはかなりのショックを受け自棄酒をするほど。しかし超人血清による驚異的な自己治癒力によりいくら酒を飲んでもホロ酔いにすらなりません。手に入れた強大な力の為に酒の力を受け付けないとは皮肉な話です。


  バッキーを失いながら祖国の為にヒドラと戦い続けるスティーブ。ついにヒドラの総統レッドスカルを倒すことに成功しますが、乗っていたヒドラの飛行機は兵器を積んでアメリカに突っ込もうとしています。ルートの変更は不可能。スティーブは自分の命を捨てて北極に不時着する事を決めます。憧れの女性・ペギーとダンスの約束をしながら彼を乗せた飛行機は無情にも凍てつく氷の地に墜落。スティーブはペギーと永遠の別れを迎える事になる…はずでした。



  70年という長い年月を経て、スティーブは北極の氷の中から発見されます。しかも生きた状態で。目覚めたスティーブは自分の生きてきた世界と全く違う世界に降り立ってしまったのです。
  そこには生まれ育った街の面影も、愛する友人も、何もありません。私ならこんな状況はとても耐えられる気がしません。



  スティーブの苦悩はこれだけに留まりません。なんと死んだはずの友人バッキーが彼の目の前に現れるのです。しかし彼はスティーブの友人ではありません。彼はヒドラによる洗脳と改造を受けて誕生した暗殺マシーン "ウィンター・ソルジャー" だったのです。しかもバッキーはスティーブの事が完全に記憶から抹消され、キャプテン・アメリカを抹殺する為に襲ってくるのです。スティーブの葛藤は計り知れません。


  これだけ数多くの苦難に直面したら、落ち込んでウジウジして、「もう闘いたくない!」となっても何も不思議はありません。しかし劇中でスティーブが落ち込んだりウジウジしたりする場面などほとんどありません。私なら確実に部屋に閉じこもって現実逃避をしているであろう状況下におかれても彼が決して挫けないのは、彼の根底に悪に決して屈しない強い正義感絶対に諦めない鋼の精神力があるからです。


  元々スティーブは戦場で祖国の為に戦いたいという強い愛国心を持っていました。それは悪党は嫌いだという正義感に起因します。そしてこれは超人血清を打つ前から既に備わっていたヒーローの素質なのです。ヒーローは皆が強い正義感や強い精神力を持っているかと言うとそうでもありません。多くのヒーローが悩み苦しみ、時には耐え難い挫折を経験するのです。しかしスティーブは違います。彼はどんな苦境にも決して屈せずそれを真正面からブチ破る強さを持った男なのです。
  これこそが、多くの人から尊敬を受け "キャプテン"と呼ばれている所以なのです。




・感じた既視感。そしてその正体 

  私はキャプテン・アメリカを鑑賞しながらある事に気付きました。

「あれ?こういうヒーローどこかで見た事ある気がする。」

  決してキャプテン・アメリカが何かのパクリですとか、何かがキャプテン・アメリカをパクったという事ではありません。様々な苦しみや悲しみに耐え、時には孤独を抱えながらも自分の守りたいものの為に戦う悲哀のヒーロー。それは…







  そう、それは仮面ライダーです。ご存知日本が世界に誇る大人気ヒーローです。
  もちろん全てが似ている訳ではありませんが、よく見てみると共通点がかなりあるのです。

・身体を強化され人外の力を手に入れる
・恩人が力を手に入れた直後に敵に殺される
   キャプテン・アメリカ→アースキン博
   士
   仮面ライダー→緑川博士
・敵が同族
   キャプテン・アメリカ→超人血清の被      
    験者
   仮面ライダー→改造人間
・親友が敵として現れる
   キャプテン・アメリカ→バッキー・バ
   ーンズ(ウィンターソルジャー)
   仮面ライダー→早瀬五郎(さそり男)
・戦いの中で多くの仲間と出会う
   キャプテン・アメリカ→アベンジャー     
   ズのメンバー、S.H.I.E.L.Dの残党など
   仮面ライダー→一文字隼人、立花藤兵
   衛など



  私は幼い頃から仮面ライダーを見続け気付けば今でも仮面ライダーを視聴しています。そんな私がキャプテン・アメリカの虜になったのは言わば必然だったのかも知れません。キャプテンも仮面ライダーもそれぞれが大きな悲しみや苦しみを抱えながらも、決して悪に屈する事なく自分の守りたいものの為に命をかけて戦い続ける生粋のヒーローなのです。



・キャプテンの今後に目が離せない


  MCUは次作アントマンをもってフェイズ2が終了。そしていよいよクライマックスに入るフェイズ3に突入します。もちろんキャプテン・アメリカシリーズもフェイズ3にて新作が上映されます。それがシビル・ウォーです。シビル・ウォーではスーパーヒューマン登録法という法律を巡りヒーロー達が両派に別れ、お互いの正義を賭けて戦う事になります。
  私はコミック等を読んでいないためどんな展開になるかは全く把握していません。なので純粋に楽しみで仕方ないのです。これからもキャプテン・アメリカ、そしてマーベルの世界から目が離せません。