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山中亮輔選手 横浜FMから完全移籍加入のお知らせ
山中亮輔選手 浦和レッズへ完全移籍のお知らせ

  12/22の汰木康也獲得発表以来、公式リリースは全て放出のみだった年末年始の浦和。そんな中寝耳に水な山中亮輔獲得報道が1/10に各紙より出され、その日の内に公式に加入が発表されました。
  日本代表に選ばれるとデビュー戦でゴールを決めるなど、躍進を遂げた1年を経て来季から浦和での挑戦に挑む山中について、今回も簡単な経歴と獲得の意図考察を記述していきたいと思います。では早速。

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  2012年に柏U-18からトップチームに昇格した山中でしたが、出場機会は2年間でリーグ11試合に留まると、2014年にはジェフ千葉へ期限付き移籍。主に左SHとして24試合に出場したものの、先発出場は僅か6試合しかなく、チームも昇格PO決勝で敗れるなど不完全燃焼な形で柏へ復帰。
  復帰2年目の2016年には、J1自己最多の13試合に出場しJ1初ゴールも記録しましたが、先発出場はその1/3にも満たない4試合のみとなり、結局山中が柏でその才能を開花させる事は出来ませんでした。

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  2017年から横浜FMに完全移籍。すると金井貢史や下平匠との熾烈なポジション争いの末、左SBのポジションを奪い取り自己最多を更新する22試合に出場。しかしこの年限りでモンバエルツ監督が退任し、ポジション争いは再びフラットな状態となってしまいました。
  ところが山中の真価が発揮されたのは今季でした。攻撃的な戦術を採用するポステコグルー監督が就任すると、攻撃的左SBとして重宝されシーズンフル稼働の32試合に出場。さらに強烈なミドルシュートでこれまた自己最多の4得点を記録すると、11月に行われた日本代表の親善試合に招集され、デビュー戦となったキルギス戦で僅か2分足らずの内に代表初ゴールを記録。
  その存在感を存分に示した1年となりましたが、2019シーズンからは横浜を離れ浦和での新たな挑戦の道を選びました。

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  高い精度の左足で得点やアシストが出来、スピードもある攻撃的なサイドプレイヤーである山中。柏ではなかなか実力を発揮出来ませんでしたが、マリノスで遂にその才能が開花。特に昨年の攻撃サッカーの中では所謂偽サイドバックと呼ばれ、SBにも関わらず真ん中よりにポジションを取り組み立てに参加。またミドルゾーンから積極的にシュートを放ち、インパクトのあるゴールを何本も決めています。
  もちろんサイドでのプレーも得意としており、昨年は左サイドからのクロス等からこれまた自己最多の7アシストをマーク。左利きの選手が少ない浦和にとって、山中の高精度な左足は大きな武器となりそうです。

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  以前から当ブログで記述していますが、今の浦和はサイドプレイヤーが不足している状態であり、純然たるサイドプレイヤーである山中の獲得はまさに願ったり叶ったり。そしてこの補強により、様々な面で光が差し込む形となりました。
  まず昨年の基本システムだった3バックでは、左WBは宇賀神友弥が不動の地位を確立しており、代役は実質存在していないような状態でした。一応菊池大介が宇賀神欠場時に数試合左WBで出場しましたが、守備に課題があり攻撃面でもあまり良さを発揮出来ないなど、お世辞にも宇賀神の代わりになっていたとは言えない状況でした。ただでさえ宇賀神の代役不在な現状に加え、来季はACLも控えており選手層の薄いサイドは補強が急務でした。
  そんな中やって来たのが、日本代表にも選ばれる程の実力を持つ山中。宇賀神の代役どころか、場合によっては宇賀神からポジションを奪う可能性もあるレベルの選手の獲得に成功。左サイドの補強としては100点満点と言って差し支えないでしょう。

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  またこの補強により、4バックシステムへの移行にも可能性が出てきたと言えるでしょう。山中の本職は左SBですが、4バックシステムであれば左SHでのプレーも可能。左サイドであればどのポジションでも務められる強みを活かし、これまで致命的に不足していた4バックのサイドプレイヤーという部分では、ある意味2人分の補強が出来たと解釈出来るかも知れません。
  ただしマリノスでは「超攻撃的偽サイドバック」と言われていただけあり、守備に一抹の不安がある事も事実。守備能力を重視するオリヴェイラ監督の下では、仮に4バックでも左SHで起用される可能性の方が現状では高いかも知れません。

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  マリノス加入後の山中は水を得た魚の如く躍動しており、特にポステコグルー監督のサッカーは山中のプレースタイルによく合っていた印象があります。そんな自身を高めてくれたクラブからの移籍は、山中にとって苦渋の選択だったと思います。だからこそ浦和でこの選択が正しかった事を証明してもらい、真に日本を代表するサイドプレイヤーに成長して欲しい所ですし、山中であればそれは決して絵空事ではないと私は思います。