2007年02月10日

おススメ本 「人生と財産」明治の蓄財家 本多静六の著書

以前、「1冊限定! 好きな本 紹介したい本」というスレがあって、そこで株の本として唯一名が挙がっていた本だ。

株系の人が「他人に勧める1冊」というのに興味を引かれて購入してみた。

ミルミル、不勉強にして本多静六という人物を知らなかった。彼は明治以前に生まれ! 地道な貯蓄と投資によって巨万の富を築いたその世界では大変著名な人物だった。

しかも彼は生涯学府の人で、財界とは一線を画し、なおかつ当時の政財界の重鎮と厚い親交を持っていた。

太平洋戦争終戦時、すでに80歳すぎ、この本は86歳の時に出版されたものである。

それなのに、彼の「蓄財の勧め」「投資の心構え」は一向に古くない。



本多氏は若い頃、倹約を心がけて投資の種銭を作った。

明治の貧乏は、今の貧乏が笑えるほどの貧乏だ。勉強するのに、「米をつきながら糸の上に本を開いて読みながらついた」(当時精米は機械ではなく、人間が足ふみ作業で行った。非常に単調で重労働だった)というわずかな描写から、当時がしのばれる。

氏は「貯蓄と倹約で種銭を作り、そのお金を雪だるまの芯にして大きくせよ」と極めて当たり前の道理を説く。

「何事も最善の途は平凡にあるのであって、平凡こそもっとも確かであり、効果的であり、間違いのない方法である」

「だから私は理財投資の途においても、常に平凡人の平凡道しか説かない。しかもこれが一番の正攻法でもあるのだ」

明治時代。投資、という概念どころか、貯蓄という行為も大切な行いとは認識されていなかった。

貯蓄に励み、財を増やす氏に「学徒が蓄財をし、金を持つとはケシカラヌ」と辞職を迫る人々。

親交のあった安田翁が借金を断った若者に逆ギレされて刺殺された事件。

お金を取り巻く状況は実は現代と少しも変わらない。

投資の情報など何もなかった時代に、自らの心構えで巨財をなした本多氏の生き方は学ぶものが多い。

とはいえ、この本はとても高い。そもそも3冊に書かれたものを1冊にまとめたそうなので、蓄財に関する部分を読みたい方は最初の1冊「私の財産告白」を読めば充分ではないか。

その上で心を打たれた方は他も読んでみても遅くはない。

あたりまえの言葉ばかりなのに、自分の中に重く響く。



mujinakko_2009 at 06:02│TrackBack(1)本の紹介 

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