1960、昭和35年の洋裁誌から紫色とジュニア・少女向けのロマネスクモードの特集です。ロマネスクとかゴシックとか、言葉本来の定義や意味はともかく…レースやリボン、ギャザーにフリル、ふくらんだスカートや袖、とひらひら可愛らしい浪漫的な洋服は、いつの時代も少女に大人気、ということでしょうか?装苑の5月号なんですが、誌面のレイアウトもなかなか素敵で今でいうゴシック風味??紫色の特集とともにロマンチックな春です。
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今月のテーマカラーはむらさき――ちいさいすみれいろのブーケは恋人に送るもの――むらさきは5月に咲くバイオレットやリラの花、夢や甘さ、ロマンチックでエレガントな色。リラ(ライラック)の花って言葉、すごく昔風で憧れます。最右のモデルは入江美樹さんで後の指揮者・小澤征爾夫人…最左(も入江さん)は、ワンダフルプリントの丸増株式会社の広告、正統派な?花柄と思います。どれもふくらんだスカート。
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――モードを身につけるほんの少しの前のおじょうさまは、まだまだ「若草物語」にでてくるべスやジョウのように、夢の中からぬけきれないようです。ですから、たっぷりした袖に、高くつんとした衿のついたドレスがいちばん魅力に思われるころです。美しいレースが、柔らかいフリルがふわふわと……帽子や外巻カールの髪型も、ちょっとおしゃれで可愛い??10代半ばくらいの少女のツインテールはまだあまりない、みたい?ストッキング(パンティイタイプではまだない、ガーターと長靴下)と華奢なハイヒールも特徴的。

この時期の服装や流行はあまり詳しく調べてないので不確かですが、1955(S30)-1957(S32)年くらいに大流行したパニエやペチコートでふくらませた落下傘スタイル・スカート、1958(S33)年には少し下火になるのですが根強い人気で、またこの1960(S35)年に微妙に形は違うのですが…上半身にやや余裕があり以前のフレアーからギャザータイプへ…復活してるような印象があります。