2007年10月27日

Dear World the one 感想

とらのあな通販はメール便が選べるからちょっと便利。
基本的に平日受け取れないので(;´Д`)、
危険はあってもポストに突っ込んどいてくれる方がいいのですよ・・・それと安いし。


さて、第1176回は公式ページのTOPで鋭意製作中だけど、2週間ぐらい前に完成・頒布している作品レビュー。
non colorさんの Dear World  the one の感想です。

親愛なる朱鷺代

Dear World  the one
ビジュアルサウンドノベル(non color)WIN
プレイ時間:16時間くらい

■概要(パッケージ裏より)
「なくなってしまいますね。この世界は」

彼女の言葉に例外はない。
周りの人たちは口々にそう語った。

主人公、皆守和哉はごくごく平凡な学生。
多少、怠惰でだらしない面を除けば
その辺の人となんら変わりない。

同様に彼自身の生活も、ごく普通でありきたりなもの。
そんなある日、事件がおきる。

日常から非日常へと反転した瞬間、すべては始まった。

─世界との戦い─

これはそういう物語。

■感想

その延長・・・・゚・(ノД`)・゚・


Worldという広大な題があり、実際に世界についての問いもありますが、
日常のスケールもきっちりと描かれている作品。
そして、主人公だけではなくサブキャラにもスポットライトが当り、
彼ら、彼女らの背景、それぞれの日常、
そして迎える最期には ああ・・・・゚・(ノД`)・゚・ とその達成感としての涙がこぼれてしまいました。

物語の方は不真面目な主人公:皆守和哉の成長と周りの人間と触れ合い、
そして題名にある『世界』について語られます。
『世界』は主人公が暮らすもの(現代、普通の世界)だけではなく、
別世界もあり、そこは1人の少女がその存在が『世界』を構築しています。
そして、その2つの世界が接近しており、
その影響で少女側の世界では異能の使い手がいるのですが、
主人公側でもその能力が目覚め事件が起こります。
そして、主人公にも変化が起こり、少女側の世界にいる自分と対の存在との入れ替わりが生じて・・・というもの。
日常は、視点主からみる語りで、大げさな修飾がつかず
映画字幕程度のテキスト枠で、テンポよく進んでいきます。
ただ、そこにあるのはある意味シュールな世界で、
『・・・』というシティハンターとかだったらトンボが出てきそうなシーンが、
大きなツッコミもなくバンバンでてきます。
650ははじめの方は同様に『・・・』と大きな突っ込み待ちの3点リーダーの反応でしたが、
徐々に波長を合わせるとその空気自体に笑えるようになりました。
その他、序盤は停滞の雰囲気が漂っているのですが、
HALF(作品バージョン)の辺りから日常の面白み共に、
主人公が前向きになり、温かさがあふれ出して来ます。
そして、the one になると対立軸の明確化の一方、
単純バトルではない、互いにある意志のぶつかり、
そして冒頭で語った生き様、
配置図的対称におさまらない展開、
そしてちゃんとでる結論と面白さが膨らんでいきました。
短文が故の、平らな感じはありましたが、ちゃんと積み重なって山が形成される作品でした。
とはいえ、詳細語られてない人や謎な部分も結構残ってるので、そこらへんが気になります

演出関係では、ツッコミとかで本来聞えない音とか
絵的ディフォルメ変化などがないので、どちらかというと静かな印象。
音楽の方は音数少なめで、その単調さで序盤は飽きがきました。
一方、感動系のときはその飾り気のなさから心の扉をすーっと開くようなのが良かったです。
システム的にはエヌスクリプトスタンダードでメニューなし、
電車内プレイヤーとしてはオート機能、調整ができるのが嬉しかったです。
ですが、効果音が鳴り止むまで次の文章がいかないので、
"風が吹く"の時、かなり待つのがちょい煩わしかったです。
Posted by muko650 at 11:32│Comments(0)TrackBack(0)

この記事へのトラックバックURL