とらのあな通販はメール便が選べるからちょっと便利。
基本的に平日受け取れないので(;´Д`)、
危険はあってもポストに突っ込んどいてくれる方がいいのですよ・・・それと安いし。
さて、第1176回は公式ページの
TOPで鋭意製作中だけど、2週間ぐらい前に完成・頒布している作品レビュー。
non colorさんの Dear World the one の感想です。
Dear World the one
ビジュアルサウンドノベル(
non color)WIN
プレイ時間:16時間くらい
■概要(パッケージ裏より)
「なくなってしまいますね。この世界は」
彼女の言葉に例外はない。
周りの人たちは口々にそう語った。
主人公、皆守和哉はごくごく平凡な学生。
多少、怠惰でだらしない面を除けば
その辺の人となんら変わりない。
同様に彼自身の生活も、ごく普通でありきたりなもの。
そんなある日、事件がおきる。
日常から非日常へと反転した瞬間、すべては始まった。
─世界との戦い─
これはそういう物語。
■感想
その延長・・・・゚・(ノД`)・゚・
Worldという広大な題があり、実際に世界についての問いもありますが、
日常のスケールもきっちりと描かれている作品。
そして、主人公だけではなくサブキャラにもスポットライトが当り、
彼ら、彼女らの背景、それぞれの日常、
そして迎える最期には ああ・・・・゚・(ノД`)・゚・ とその達成感としての涙がこぼれてしまいました。
物語の方は不真面目な主人公:皆守和哉の成長と周りの人間と触れ合い、
そして題名にある『世界』について語られます。
『世界』は主人公が暮らすもの(現代、普通の世界)だけではなく、
別世界もあり、そこは1人の少女がその存在が『世界』を構築しています。
そして、その2つの世界が接近しており、
その影響で少女側の世界では異能の使い手がいるのですが、
主人公側でもその能力が目覚め事件が起こります。
そして、主人公にも変化が起こり、少女側の世界にいる自分と対の存在との入れ替わりが生じて・・・というもの。
日常は、視点主からみる語りで、大げさな修飾がつかず
映画字幕程度のテキスト枠で、テンポよく進んでいきます。
ただ、そこにあるのはある意味シュールな世界で、
『・・・』というシティハンターとかだったらトンボが出てきそうなシーンが、
大きなツッコミもなくバンバンでてきます。
650ははじめの方は同様に『・・・』と大きな突っ込み待ちの3点リーダーの反応でしたが、
徐々に波長を合わせるとその空気自体に笑えるようになりました。
その他、序盤は停滞の雰囲気が漂っているのですが、
HALF(作品バージョン)の辺りから日常の面白み共に、
主人公が前向きになり、温かさがあふれ出して来ます。
そして、the one になると対立軸の明確化の一方、
単純バトルではない、互いにある意志のぶつかり、
そして冒頭で語った生き様、
配置図的対称におさまらない展開、
そしてちゃんとでる結論と面白さが膨らんでいきました。
短文が故の、平らな感じはありましたが、ちゃんと積み重なって山が形成される作品でした。
とはいえ、詳細語られてない人や謎な部分も結構残ってるので、そこらへんが気になります
演出関係では、ツッコミとかで本来聞えない音とか
絵的ディフォルメ変化などがないので、どちらかというと静かな印象。
音楽の方は音数少なめで、その単調さで序盤は飽きがきました。
一方、感動系のときはその飾り気のなさから心の扉をすーっと開くようなのが良かったです。
システム的にはエヌスクリプトスタンダードでメニューなし、
電車内プレイヤーとしてはオート機能、調整ができるのが嬉しかったです。
ですが、効果音が鳴り止むまで次の文章がいかないので、
"風が吹く"の時、かなり待つのがちょい煩わしかったです。