2008年02月08日

C73作品レビュー40 いつか夢見た風景で In the Beautiful chaos

【論説】「頑張れば夢はかなう」は幻想、成功者の傲慢だ。そんなにうまくいかないのが普通。「可能性のよき断念」こそ必要ではないか…脚本家・山田太一氏(痛いニュース(ノ∀`))

同意。
まず、『夢』に対する個々人の意味がバラバラなのに、
叶う叶わないの法則を付随することが間違いだと思います。
自分的には"頑張れば"という仮定がでた瞬間に、
それは『夢』という程の"実現したい願望"なのかと疑問です。
同様に『頑張る』も退かぬ心が『目的』じゃなく、
人によっては『方法』そのものになってる様に見受けられます。


さて、第1257回はイベント前に風邪をひくという
理不尽な状況にばたんきゅーしつつC73作品レビュー。
Arbitrageさんの いつか夢見た風景で In the Beautiful chaos の感想です。

いつか3

いつか夢見た風景で in the Beautiful chaos
"壊れた"ビジュアルノベル(Arbitrage)WIN
注*18以上

プレイ時間:8〜9時間(3,4章文)
1,2章の感想はコチラ

■概要(パッケージ裏より)
壊れた日常に引きずり回される登場人物達。
全く新しい局面を迎え、待ち受ける『美しき混沌』
誰がために引き起こされたものなのか?
贖うこと、諦めないこと、或いは幸せを願う行為そのものが壊れてしまっているのか?
目的も手段も。
全てが混濁し、行き交う人々の交錯する想い。
その交わる旋律の先に待ち受けるドラマとは・・・・・・

■感想

(;゚ Д゚)・・・twice more


まただ・・・また、理不尽だ・・・。
ハッピーエンド?それっておいしい食べ物ですか?と思うぐらいの不遇。
繰り返される悲劇を経て、成長していく主人公ですが、
あまりのままならさに、じゃ〜どうしたらいいんじゃい (ノ-_-)ノ ~┻━┻
次回作の初期状態は鬱でしょうかw

夏コミを逃したので、今回は
 第三章 「死神はコッペンで唄う」
 第四章 「In the Beautiful chaos」
の感想です。
第二章の理不尽バッド?エンドを経て、
一章後の主人公:進士潔人の妹:未来の葬式の日からスタート。
物語は全く別の展開で、いきなり家出、そして
二章では怪しい行動をみせた女生徒:雪村さんの側にたった世界が見えます。
あまりの結末に"理不尽"、"不条理"の印象が強いのですが、
その道中、潔人が立ち直る過程、自身で考える姿勢、
そして温かい人達と、結構イイ話しだな・゚・(ノД`)・゚・と思える内容。
 
 強さが欲しい。殴り合いに勝つ強さじゃない。
 生まれてきたことを後悔しない強さが欲しいんだ

とかの自立心が垣間見える心境描写は熱かったです。
また、個人的には機械系の学部だったので、
鉄工所のマシンとの勝負的なところには共感と燃えがありました。
それをガラリと変えるのが、二章でも嫌らしさを発揮した刑事:斉藤。(NOT モノまね大王)
これが本当にムカつく野郎で、読んでる最中にも『カーッヽ(`Д´)ノ』と唸ってしまいましたが、
じつは結構好きだったりして。
彼視点もあり、その中では彼なりの一本気がある変態男であるのが良かったし、彼もまた・・・
それはさておき、ムカつく野郎はもう一人いまして、
上では持ち上げていた主人公:潔人君。
思い込んだら、KOOL、KOOL!!で、『って違うだろヽ(`Д´)ノ』とこれまた唸ってしまう行動力。
思考ダイレクト型の地の文なので、
あからさまに駄目な方向に向かってるときはの読み心地の悪さといったらもう〜
ですが、ザップ系の話できっちり成長なので、段々とこなれてくるので我慢のしがいがありますw。
あっ、ザップってかきましたが、

ザップってレベルじゃね〜

繰り返しはあるのですが、
よくある統一黒幕形式でもなく、
はては一章内でザップしたりと、結構型破り♪
基本的に前章のネタばらしをしてくれるので、
すっきりすると同時に、それ以上のチェス盤ではなく 、
親父のちゃぶ台返し(ノ-_-)ノ ~┻━┻ の理不尽が・・・
なんだろね、もう〜♪

・・・4章の方は前半は上の感想に含有されますが、
後半の前半は可愛いなもう〜wという小動物を愛でる感じ。
あまりのニヤニヤぶりに、 斉藤さん出番ですよ〜 と劇薬を期待しましたが、
前章引継ぎの単純図式ではなくそこはスルーなのが曲者でした。

Posted by muko650 at 06:33│Comments(0)TrackBack(0)

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