2009年08月18日

C76作品レビュー4 天使郷 -ヘブン-

水戸への帰省終了。
そういえば、次のコミケットスペシャルが水戸なんですよね。
折角なので、サークル参加で、
『C76レビュー本 650の無味乾燥 Me(無遠慮エディション)』
でも作ろうかなって、需要ないですよねw

さて、第2196回は
里帰りっていいものですねと、
連続感想だけど泊まりで帰ってましたのC76作品レビュー。
TRiNEさんの 天使郷 -ヘブン- の感想です。

天使郷

天使郷 -ヘブン-
ライトノベル作家が、すべてを一人で制作した史上初の同人ゲーム(TRiNE)WIN

プレイ時間:6〜7時間程度

■概要
高校生・日野健一は、わけあって親戚の家に預けられる。

そこは「天環」という、紅葉の山々に囲まれた郷。
この天環の地には、古くから天使が住むという伝説があった。
『神遣』と呼ばれるその天使は、金色の髪と白い翼を持つ美しい少女で、
人を苦しみから救うのだという。

健一は引っ越してきた日、降りたバス停で、
金色の髪をした美しい少女と出会った。
そして、その少女はいきなり健一に告白してくる。
理由の分からない真っ直ぐな好意に翻弄される日々が始まるのだった。

■感想

"素"敵

ライトノベル作家、いわばプロが描いた作品なのですが、
技巧によったわけの分からん隠喩まんさいだったり、
今風に萌えに特化した勢いまかせ?だったりそういうものではなく、
意外にも"素"朴な印象が強くでる作品。
ヒロインキャラが素直な感動で素敵とか言うのもありますが、
個人的に一番心に残ったのは"楽しい"という台詞。
汎用形容詞に違いありませんが、
登場人物の想いが場面に合わせてぽろっと紡がれていくので、
ところどころで気付かされるような納得がありました。

物語は、訳合って田舎風味の土地『神遣』に来た
主人公:健一が

・何でも素晴らしいという少女:『周祈トエル』(初回固定)
・完全無敵の従妹のお姉ちゃん:『美ノ里夕凪』
・極度の人恐怖症の寡黙・孤独な少女:『卯市灯乃璃』
・屋上で野菜を観賞用に育てるドジっ子:『早良真希奈』
・過去にあったという年寄り言葉の幼女:『那由他』

それぞれと親しくなってというギャルゲー仕様。
単純にヒロインの問題を解決してという構成ではなく、
それぞれである意味での主人公・ヒロインの強弱バランスが異なることと、
最終的にきちんと統合されるのがミソ。
個別を繋げずにみると、ある意味 To Heart的。
ある種ご都合主義的なライトさがあるものの、
ところどころで闇や不条理のアクセントいれてあり、
総じてやんわりと伝わってくるものがあります。
個別に一番気に入ったのは最終ルート。
お約束的ではあるのですが、
主人公が抱えていた現代社会と絡む問題が説得力なって
主張を補強してるのが良かったです。
また最後に流れるエンディングのミクの透きとおる声と読了余韻がマッチし、
単に甘ったるいではない後味すっきり、そこにある清らかで温かなものを感じる作品でした。

Posted by muko650 at 21:20│Comments(0)TrackBack(0)

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