2010年01月06日

C77作品レビュー9 橋

BlogPet 今日のテーマ 音楽は気持ちを左右することもあります
「今かかっているBGMを教えてください!」

ユメノキセキ(VALLEL)



☆素材アンケート
今日も、別口で素晴しいサイト様を紹介して頂けてました。ありがとうございます。m( _ _ )m

b1

管理人K’さんがご自身で撮影された写真がずらりと。
ざっと眺めたのですが、かなり心奪われるような風景や一瞬が切り取られています。
ライセンスがかなり自由が利くとのことでご一覧あれ。

さて、第2434回は
チョップスティックが箸なのが
語感的に納得いかないとか言いつつC76作品レビュー。
海野書店さんの 橋 の感想です。

20100106

オリジナルサウンドノベル(海野書店)WIN
プレイ時間:3〜4時間程度

体験版の感想はコチラ

■概要

就職はしたものの、
磨耗して故郷に戻ってきた僕。
両親の世話になるも就職活動はせず、
食べて、寝て、風呂に入る生活を半年。
その後「図書館にでも行ったら?」の母の言葉で
橋を渡った先にある利用者が少ない図書館に通うなった。

そして、僕は二人の少女に出会った。

一人は橋の下に佇む神秘的な少女。
もう一人は、図書館に通う知的な少女。

人間関係が希薄になった僕だったが、
その二人だけは何故か苦にならかった・・・

■感想


人と人を繋ぐもの


・・・体験版の感想と同じ出だしです。
が、その時のどっちかというとほんわかをイメージとは違い、
結構、苦い。人によっては激痛かもしれない。
話中に大きな悲劇とかは特にありません。
日常にある"わだかまり"や"やましさ"、
ある種負い目に感じつつもどこか正当化してる思考を、
やんわりと論理的に追い詰めていってくれます。
決して綺麗事で終わらない、
現実と意思の程を問いかけられるような作品でした。


物語は、就職しても色々働きづめで心がすれて、
親にパラサイト歴半年の青年が、
橋を渡って図書館に行くようなって、
二人の少女?とちょくちょく会うようになるというお話。
一人は『先生』とよぶことになる図書館で出会う女性、
本を読んでの感想・・・物語とかではなく社会学ちっくな方面。
実にアカデミックです。
もう片方は、夜中の橋の下で出会う少女。
寂しげながらも、愛想はあまりよくないのですが、
自身もはぐれものな主人公はどことなく共感を持って話しかけます。
下心とかよりも、興味と共感が半々という感じで、
こちらは先の先生という受動的ではなく、結構饒舌。
この二人と出会う日々を過ごす中で、
主人公に欠けてしまったものが癒えて・・・ではなく、
別の形でシナプスがじわじわと広がって、
意味を見出せるような感じに進行していくのがポイント。
じわじわとは言いつつも、その過程であるのが事実認識で、
暗に否定しまいがちな"事実"をさらりと明らかにします。
ある種のパラサイトの主人公の痛みの浮き彫りなのですが、
あまり人付き合いしてない自分にも痛くなるところありました。
況や、なになにをや・・・・
なので、グッドエンドはあるのですが、
ボタンの掛け違いの結末・閉塞が、すごくありそうな恐怖が結構印象的。
現代の観察と分析を物語に組め込めて、お話に終わらない作品でした。

Posted by muko650 at 20:41│Comments(0)TrackBack(0)

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