2010年02月06日

C77作品レビュー37 夜空をねがう少女

BlogPet 今日のテーマ 寒い冬には
「柚子湯など、おすすめのお風呂を教えてください」

町場の銭湯。人情味があってね、いいよ。


さて、第2465回は
( ゚∀゚)フハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \ 
とやりきれない思いをとりあえず笑うことで、冷静さを取戻しつつC77作品レビュー。
空と雲と風さんの 夜空をねがう少女 の感想です。

20100206
夜空をねがう少女
贖罪ノベル(空と雲と風)WIN
プレイ時間:15時間程度

■概要
 目覚めると、そこは見慣れない森だった。
 そして、名前すら思い出せない記憶喪失、
 しかし、脅威から逃げているという実感。
 ずぶ濡れになって彷徨う中、一筋の明かり。
 それを辿り、見たものは大きな洋館。
 幸いなことに客人として迎い入れられる。
 
 そして、与えられた部屋。
 そこにおいてあった仮に与えられた名前と同じ名前の日記があった。
 そこに記されているは、屋敷への不信、抗う事が出来ない死

 嵐の日、贖罪の為の執行が行われるまで、あと1週間・・・

■感想


単純に考えれば、赦せない

かといって、複雑に考えてもうーんといいつつ赦さないですが。
同サークルさんの『小さな記事の裏側』という作品と
ある種同じベクトルをもった作品で、
普段は端から新聞で眺める事件を実際の視点で立てば・・・
ということを、強化に強化しまくって長編たる壮大さ複合性を有しつつ、
きちんとまとまっています・・・
『・・・』3点リーダーで書くのが妥当な"微妙"さ。
質の方は、胸のしめつけられ具合が尋常でなく、
読んでいて痛みを感じつつも、目を離すことができない真剣さがあって申し分なし。
問題は、それの受け止め方であって贖罪ノベルだけあって、
主人公が罪やらかしていて?、それが段々と明らかになるのですが、
読み手の受け取り方は実に分かれるところ。
個人的には右クリックメニューのアナザーが最後までいったときの、
誰かの所感が流れるところに近い共感はあるのですが、
その感情があったところで明日にはつながらないという罪悪感も感じます。

主人公:ユイ(仮)が、彼女の罪を償わせることが目的な状況に巻き込まれてしまう物語。
意外にも、主人公:ユイの罪は冒頭で結構わかるのですが、
"結構"がポイントで確定的ではありません。
そこに不可思議な状況、館周辺の密室ミステリーサスペンス、そして狂気が合わさり、
分からない恐怖でドキドキさせられるのものは相当なもの。
そういう本能的恐怖をさらに増幅させるのが"ありきたり"。
物語的"ありきたり"ではなく、
各登場人物の背景がよく新聞でみる"ありきたり"の事件を
嫌な具合にこじらせて凄惨になっています。
何その不幸のバーゲンセール(゚Д゚)とかにはならない程度の、
現実感をもって、自身への可能性も否定しきれず胃がきりきり。
そこらへんがもたらす理性が、なんともまー最悪を予想させてしまうのです・・・

さらに、そこに追い討ちをかけるのゲームシステム。
数ある中から、選択可能なエピソードを8つだけ選択していくという
プレイヤーさんの意思が絡んで、単に眺めるだけにはなりません。
しかも、やたら重苦しい画面ので選んで、効果的にも重いので
その圧迫感は異常ですな〜(´Д`)
基本的には不幸な結末?になるのですが、
色が違う結末を迎えるのは、グルーピング的な理性を働かす必要があり、
その過程こそがまた物語というか世界への理解を促すというシステム的秀逸さ。


と脅し文句だけ並べてる感がありますが、
勿論人のいい面もでてきます。・・・だからこそがあるのですが。
メインだけを追えば、それこそ厳しいながらも真摯に綺麗に終ります。
多分、物語的にも片手落ちとかの問題はないぐらい。
ですが、右クリックメニューのアナザーが、ある種綺麗な幻想をぶち壊します。
これはより一層人を選ぶ(・∀・;)
これがあるからこそ、熱く温かいものも判明したりしますが、
最終はED曲まである"集大成"っぷりに、やりきれないけど納得をありがとう。
それは毒ではなく、考えつづけることが気づく切欠に繋がる厳しさかな?
Posted by muko650 at 13:48│Comments(0)TrackBack(0)

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