2011年11月04日

C80作品レビュー55 だいだいsnow

■ライブドアお題

 学生時代に行った海外旅行の渡航先を教えてください

ブルジョワな質問には、手も足も出ない


さて、第3076回は
運命のダイスロールとか一緒に叫べる友人がいるのは羨ましいね



とか言いつつC80作品レビュー。
枕三つさんの だいだいsnow の感想です。


20111104
だいだいsnow
青春系(?)ビジュアルノベル(枕三つ)WIN
プレイ時間:4〜5時間程度

■概要
花も恥じらうお年ごろな入院患者の女子高生。
クリスマスに味気ない病室で過ごすのを嫌がって、
闇夜に紛れて脱走を試みた。
すると、少女は少女と出会う。

奇しくも、なんと二人共同じ事を考えていたようだ。
フランクリーな日満希、拒絶気味な羽雪。
二人の脱走劇の果てに待つものとは?

■感想


えっへん!

鯖の強がり、サバイバル!
ごめんなさいとか言いつつ、先立つものがない状態で、
患者がさんが病院を抜けだして、外で数日過ごすお話。
てっきり1日だけだと思ったら、そんなことはなかったぜ。
色々無茶なところはあるのだけど、
いろんな方々に混沌しつつも『卑屈さ』がないのが特徴。
虚ろな強がりかもしれないけど、腹座ってるな〜。

二人の女子高生患者の脱走劇の物語。
一人は、強気でざっくばらんな性格のバンブーブレード系女子の柿畑日満希。
格技場にいたら、工事車両が逆走で突っ込んでくるというどうしようもない事故で入院。
普通にぷらぷらできるぐらいには回復してるものの、退院できない訳はあるようです。
もう一人は、生真面目でおどおど系の茶山羽雪。
転院という形で日満希の病院にきて、何やら現代医学ではどうも・・・但し、体は健康体というもの。
性格が反対な二人ですが、クリスマスぐらいは普通の女の子したいということで
病院を脱走計画中にばったり出会い、共通担当の看護婦さんの黙認の元、外へ。
ポイントは、冒頭で述べた意外に長い脱走生活。
小遣い程度はもって、クリスマス自体は満喫できるのですが(但し、彼氏はいない)
数日になると路所生活、たまたまシルバーアクセの店員さんが、
優しい公園のホームレスさんで、彼女たちの面倒をみてくれるという、僥倖中の僥倖。
冬で、女子供2人とかいろんな意味で危ないですからな〜=ω=
訳ありがあるからこそ、訳ありを許容できるホームレスさんの皆さんがなんとも温かいです。
メンバーの爺さん、オッチャン、ハイテンションお姉さん、お兄ちゃんと
世代、性別をそろえたコミュニティで、
それぞれのパーソナリティでの間合いのバランスがいいね。

物語のキーは、二人の入院継続な理由。
視点を交換しながら、徐々にその症状・理由に近づいていくのですが、
物語的に牙をむくのは当然といえば当然。
はてさて、どういう症状でどう乗り越えるのでしょうか〜
といったところですが、割合逃亡生活の行き当たりばったりぶりが強くて
イマイチ共感し難いというか、とらえどころが難しかったかな・・・
日満希が羽雪に対してというところがなし崩しという印象で・・・逆は普通に受けいけられるのだけど。
一方、逃亡生活そのものに対しては収まりが良くて、
いい終り方だな〜と思いました。
Posted by muko650 at 20:39│Comments(0)TrackBack(0)

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