2012年01月13日

C81作品レビュー13 少年オロカと不思議な森

■今日の一言

日吉のラーメン どん で ヤサイマシニンニクアブラスクナメ でストレスが解消できる自分が有難い。


さて、第3143回は
嫁おろか彼女もいないなんて普通さとか言いつつC81作品レビュー。
Circletempoさんの 少年オロカと不思議な森 の感想です。

20120113
少年オロカと不思議な森
ファンタジーノベル(Circletempo)WIN
プレイ時間:4〜5時間程度

■概要

「ジャイアントフットを見た!」、「証明してみろよ」の流れでかえるの森に足を踏み入れた、
ぐりぐり眼鏡の少年オロカと、正義を標榜する少女:ボリス・カルフをリーダーとするノワールボリス隊の3人。
腰巾着の悪ふざけの結果、オロカが崖を滑落してしまう。

かえるの森には、幽霊達による映画制作会社「ポルターピクチャーズ」がある。
その従業員のクレハは広報部ながら、自身の映画を撮ることで一生懸命。
ろくに仕事をせず、作った映画も回りから認められない・・・が諦めずに唯我独尊。
そんな彼女は、倒れいてた少年:オロカを偶然助けることになる。
オロカが人間でありながらも幽霊が見えることが分かったクレハは、
彼を使った映画作成を企むのであった。

■感想


自己の獲得


オマケコンテンツを見るとアレコレと詳しい解説があって、
これから述べることが『妄想』だったのでむしろ遠慮なく妄想暴露。
体験版やった段階で、オロカ君について思ったのは、

 ・どうして、彼だけ幽霊が見えるのか?
 ・そこまで、おどおどになったのにはまだ何かあるのか?

の2点と、オロカの声の中で可愛らしい叫びもあるので、
彼は女の子で、だからこそ題名が『少年オロカ』なんだな〜と。
それ故に、上の疑問の2番目が凄く納得いくし、1番目も然り。
そこらへんの薄ら寒さはサークル前作に通じるな〜とか思ってました。
まー、これは妄想なわけなのですが、ソコの要素がなくても、
幽霊のクレハ嬢、ならびに 少年オロカ君 ともに分かりやすい成長があり、
活力が感じられる作品でした。

物語は、死後の世界は隣接していて、ちゃんと社会を営んでましたという世界で
映画制作に情熱を掲げる幽霊社員のクレハさんに、
現在休業中の名子役、オロカ少年(役名)が出会うお話。
クレハさんは至極利己的にオロカ君を自分の映画に出演させようする事情、
少年オロカはUMA的なジャイアントフットに並々ならぬ傾倒する事情がこじれてて、
交差してドタバタと・・・。
単純にじゃ〜最高の映画作ろうぜ!にはならず、
一癖効いた常に流動する展開になってます。
ポイントは現世と幽世の隔たりだけではなく、
オロカと同年代の少女:ボリスをリーダーとするノワールボリス隊が
かなり絡んできて、大人と子供の軸も結講強いというかストレート。
決して、ボリスかわいいよ、ボリス だけではなく
ここらへんが児童文学作品的情操教育に良い感じの域に突入した同人界隈では珍しいテイストでございます。
親子、茶の間で十分勝負できる!
そんなのだと子供っぽいだろう〜というのが懸念されますが、
そこで効いてくるのが幽霊社会とクレハさん。
幽霊社会の細かさというか、映画制作会社の仕事内容ぶりが
子供だましが少ないリアル路線の具体ぶり。
そして、クレハさんの方はぶれない・・・徹底的にブレない。
我欲突き通す姿は、残念でありながらも、気持ちいい。
ぶっちゃけ副社長が悪役なんだけど、
信念駆動なタイニー・トゥーンズ的な憎みきれない悪もまたしっかりしてるのが、
劇場的リアリティを底堅くしてるように思えました。


また、その雰囲気を裏付けしているのが、体験版でも述べた演出まわり。
かぶるので体験版の感想を引用

入、出でのアニメーション表示が基本だし、
劇中でもうなづきや、おののく、
さらには、思索にはうにょーんと上下黒幕挿入、波、押し引き、文字揺れ・・・etc。
恐ろしいほどに手が込んでいる。
そこらへんが地の文との役割分担・・・にさらにプラスα。
声とBGMの質感が相当なもの。『物語』としての空気を醸成を、
自然な形のがらりと転換しつつも、その後においても厚みがあるのですよ。
この点で物語というよりは、劇の域に入ってるでござるな・・・


Posted by muko650 at 20:17│Comments(0)TrackBack(0)

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