2013年05月17日

こみっとコミティア104 8 蜉蝣 前編

■ライブドアお題

橋下氏の従軍慰安婦問題への発言、どう思う?

言ってることは正しいと思うけど、
外交・宗教上、そして主権が及ばない相手が
NOとしか言えないことを考慮してるとは思えない。
粘って、AP通信の誤訳の訂正だけに絞って、
そいつを悪者にして幕引けばいんじゃね

さて、第2360回は
夏はどうなったのだろう・・・とか言いつつ
ティア104で手に取った冬コミ作品レビュー。
鴨mileさんの 蜉蝣 前編 の感想です。

蜉蝣 前編
明治浪漫ノベルスゲーム(鴨mile)WIN
プレイ時間:4時間くらい

■概要
時は明治。
退役軍人:吉野 征治 は身元引受人にして師匠の七条 巌 の取り計らいで、
簸野郡の郡長の依頼を受けることになる。

それは、山奥にあったために明治政府の下に未だ入ってなかった、
とある村への統治交渉。
どうやら、その村には入ったらでれない等の曰くつきで、
人材の宛てがなく、巌を頼ってきたらしい。

いざ、その任にあたると村からは一人の年端もない巫女が参上していた。
会話する中で、彼女の意思に自身にないものを感じる 征治。
しかし、当の村につくと、彼を迎えたのは敵意むき出し村人達であった・・・。


■感想


心の布石


むしろ、言葉か。
お役人的調整・調査業務がメインであるのに、
固いイメージはまああるけど、とても読みやすい。
最たるは、リズム形成、言葉の配置が見事。
切るべきところで、切る がちゃんとできおており、
それに加えて、文字の表示位置。
テキスト表示間隔・位置に神経が配られており、
分かりやすさと印象というパンチが両立。
これまた、色んな意味で丁寧な作品だなーと思いました。


ということで、山奥の閉鎖的な村に対して、
明治政府・法の傘下になるように交渉が主人公のお仕事になるお話。
では主人公はお役人さん?というわけではなく、
結構数奇な人生を送ってきた御仁。
寄る辺無きところを結構な資産家なお医者先生に拾われて、
医学を師事、と思いきや列強に対抗せんがため軍人になって、
でも退役してちゅうぶらりんというところからのスタートです。
これが単に移り気ではなく、彼の中にある原初の風景を引きづるもの。
それは無力感。
それに抗い、様々な力を身につけるも、行き着く先は・・・・
という状態で、豪快師匠の荒療治的に、特使的なものを始めます。

そして、いざ目的の村は、
急に存在を地方官吏に認識されただけあって、文化レベルは低く、
曰くつきもあれば、山奥なので、街との行き来には結構な苦労。
村の可愛らしくしっかり真面目な巫女さんが案内役でにっこり(^^)と思いきや
山の掟が絡み閉鎖性は、半端なく、
初見では掟至上の野蛮人(゚Д゚;)!?的な手洗い歓迎を。
故に信頼から作っていくという、息の長い作業になり、
さらにはあれこれきな臭い動きが・・・となっていきます。

そんなこんなで、プレイしていくと、
要所要所で圧倒されていきます。それは、『願い』。
人生を無力感で汚染されてるような主人公ですが、
だからこその渇望からくる激情が凄い。
しかもそれが脊髄反射とかではなく、
ちゃんと観察して、時には足を実際に運んでの『情報』
それをちゃんと考察あって故のもの、怖ろしいまで丁寧、実直。
でもだからこそ納得できるものがありました。
その登場人物に、なんというか胸の内の熱さがあって、
読んでいて、その芯に力が入る思いでありました。
Posted by muko650 at 23:14│Comments(0)TrackBack(0)

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