2013年08月17日

C84作品レビュー4 恐るべき少女たち〜Les filles terribles 〜

■ライブドアお題

あなたの地元の「夏のデートスポット」を教えてください!

はぁ!?


さて、第3308回は
実質女子高(共学化で一桁男子はいる)が近くにあったけど、割とぱわふりゃー雰囲気でございました・・・
とか言いつつC84作品レビュー。
Cosmillicaさんの 恐るべき少女たち〜Les filles terribles 〜 の感想です。

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恐るべき少女たち〜Les filles terribles 〜
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■概要
「シンラ・シティ暴動」から1年。
極右過激派の「剣」のリーダーだった、菱原禾絵流は
在ヤカルア自警団「ユニオン」と和解、合体しし
「極東ユニオン」のツートップの一人として組織を指揮していた。

しかしながら、極右組織が根絶されたわけではなく、
「ワン・ドライブ」なる組織が台頭し、「極東ユニオン」と敵対。
しかも、そいつらは漠然としたクラウドのような組織で、
末端を捕まえても、次から次へと新たな暴力の手が伸びてくる。
結果、頭を何とかする為に調査すると、「エニグマ」なる人物の影が。

厳粛な旧教系の学び舎:暁サリエル学院 に手がかりがあると情報を掴んだ禾絵流は、
学院に潜入し、情報を集ようとするのだが・・・

■感想

理不尽との戦い

前々作では、思いきっり極右過激派の大々的に暴れてましたが、
そこから1年が経っての今回は、ある意味その逆。
声をあげず、表だって暴れない者達。
しかし、彼女らも戦っている。

ということで、体制に強いられる・利用される生き方からの脱却シリーズの第3弾。
現在フリー公開中の爆音から時系列からつながっており、
中ボスキャラだった禾絵流お嬢が主人公。
「極東ユニオン」で、リーダーシップを発揮していた彼女が、
厄介な極右組織・・・というには操られている感じのワン・ドライブからの攻撃を止める為に、
元凶を探っていきます。
その元凶が、キリスト系お嬢様学校:暁サリエル学院にいるかもしれないという情報から、
不本意ながら自身が柄じゃない制服を纏い潜入調査。
持前のカリスマのおかげか、『部屋』というグループに招かれ、
警戒しつつも心安まる空間を手に入れる禾絵流であったのだが・・・という展開。

今までと作風というか、女主人公になり、THE・百合!になりましたが、
そっち方面だけでなく連綿と続く、社会的なところでの戦う姿勢は継続。
ただし、百合属性はかなり強めで、女学院の主要生徒の精神的繋がりはかなりのもの。(肉体もだけど)
はじめは躊躇ってた禾絵流さん・・・実に生き生きとしていらっしゃるw
ガチだな・・・ああ、ガチだ と眺めておりましたw
閑話休題、社会方面では、体制側、親、ジャーナリストの介在・立ち位置具合が見事で、
世界に対するマルチスコープぶりで、灰色の世界を構築。
ジャーナリスト:マサトさんの舵取り具合というか、間合いの図り方は普通にかっこいいし、
やってることは八つ当たりで大人げないけど公安のおばちゃんも、
その憤怒の源泉の背景だったり、ラストでのそこはかとない役割がよかった。
今回も、世界スケールのマグマっぷりが感じられるのですが、
それを見たくないものとせず、さりとて安易に水ぶっかけて水蒸気爆発の如きをさせず、
きちんと見つめ把握できる間合いになっておりました。

メインたる部屋のお嬢様達は禾絵流達のリンゴちゃん的な引き立て役になるかと思えば、
なんだかんだいって、「立つ」姿勢があってよろし。
誰がどうだとかは結構核心的なところになるので、ぼかすけど
背景は勿論なとこ、因果過不足なく、ちゃんと内に息づいた『己』を感じさせてくれました。

Posted by muko650 at 23:54│Comments(0)TrackBack(0)

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