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2012年09月

2012年09月29日

ソクズ(根木内歴史公園5)


頻繁に見かけるこの葉っぱ、ニワトコに似ているな〜といつも思います。根木内歴史公園では2m近く大きく茂っていましたが、全体が柔かな印象で間違いなく草本なのだと分かります。

別名クサニワトコソクズ(スイカズラ科)です。
ニワトコの葉にそっくり



花は初見♪
ニワトコの花はクリーム色、ソクズの花は純白でした。
ソクズ



爽やかな白花にフォーカスすると、あらぁ? 花殻らしき黄色いものが…奇麗に見えたけれどピークを過ぎた花序なのかしら?
ソクズ



良く見ると花殻ではなく虫コブの様な形をしています・・・
一体何でしょう?・・・立て札を見て分りました。 
蜜を溜めた腺体です。
ソクズの蜜腺

杯型と言うのか壺型というのか、奇妙な形で意表を突かれます。
(サクラなどの葉の基部や葉柄にある花外蜜腺を思い出しますが、色も形もこれほど目立つものではありません。)



腺体にフォーカスすると、既に飴色の小さな蟻が近づいて来ています。
ソクズno



頭からすっぽり入ったかと思うとすぐに這い出し、また次の子が潜り込む。目まぐるしい動きにピントが追いついていきません。
ソクズの蜜腺に集まる蟻



小さな花に少しずつ蜜をためるより豪華な腺体で惹きつける方が効率がいいと、ソクズは考えたのでしょうか。
工夫の割に、結実率は悪そうですね。(^^ゞ
ソクズの実

↑役目を終わると黄色の腺体は緑色に変化して、まるでこれから育つ青い実の振りをしているかの様で愉快です。(^。^)ノ

花序の中に腺体を持つ植物のあることを初めて知りました!
        
   ゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆

(9月20日撮影)

**画像の上でクリックすると拡大されます


muku765 at 10:20|PermalinkComments(16)TrackBack(0) 植物 | 根木内歴史公園

2012年09月26日

ジュズダマなど(根木内歴史公園4)


イネ科が続きます。

ジュズダマ(数珠玉)も前回のマコモ同様雌雄異花
黄色い雄蕊を垂らした雄花序。先っぽの葯の開き方が面白い。
ジュズダマ

↑後ろにぼんやり写っている茶色の糸状のものは・・・
枯れた雌蕊の柱頭。 つぼ型の苞鞘の中に雌小穂があり、柱頭だけが外に出る仕組みです。 
枯れて残っているので雌性先塾の様子がはっきりとわかります。




何種類ものカヤツリグサが見られる中で、大きく目立ったものを一つだけ撮りました。
調べると、ユメノシマガヤツリ(夢の島蚊帳吊・カヤツリグサ科)
東京湾の埋め立て地の夢の島で発見されたことによる命名です。
ユメノシマガヤツリ




色も形も愛くるしい5〜8个ツルマメ
(蔓豆・マメ科)
ツルマメ



下方の花弁が薄ピンクの二色使いの小花です。
シワが寄って、生まれたばかりの赤ちゃんの様なあどけなさに、すっかりファンになりました。
ツルマメ




オタマジャクシやザリガニ釣りの親子が楽しそう.。o○.。o○.。o
    子供の遊ぶ風景


    *画像の上でクリックすると拡大されます


muku765 at 18:07|PermalinkComments(20)TrackBack(0) 植物 | 根木内歴史公園

2012年09月24日

マコモ(根木内歴史公園3)


木道の終点付近に、2m近い大きなイネ科の植物の群生がありました。 や!や!赤と黄色が散りばめられたこんな華やかなイネ科は見たことがない! 何かしら?
    マコモ



帰ってから『イネ科ハンドブック』をめくると、池や沼、河岸などに生えるマコモ(真菰)と分かりました。('▽'*)♪


群生の中に、全く様子の違う1mに満たない小さな株も混ざっていて、これはまた何?・・・雌雄異株で雌株なのだと勝手に結論づけたところ、ハズレでした。
マコモは雌雄同株で雌雄異花(一つの株に雄花と雌花がつく)。
    マコモ

で、↑これは雌花が咲いているところです。
雌小穂は長いの付いた淡い緑色の苞頴(ほうえい)に包まれて、
真っ白な羽毛状の柱頭が二つ顔を出しています。 他のイネ科よりずっと大きいので、目をこらさずとも良く見えました。


風に運ばれる花粉を効率的にキャッチできるように、細く切れ込んでいるらしい。 正に、機能美ですね。
makomo



そして、雌小穂
枝の先の方につき、雄小穂枝の根元の方につくという変わったスタイルです。
先に開花している雌花の下方に、赤紫色の雄小穂が見えています
    マコモ



枝が伸びると、横に広がって雄小穂は赤味が強まり、
マコモ



開花です。本によると葯は赤紫色
(赤紫の葯が三か所写っています。)
何枚か写真を拡大して確かめてみたところ、葯が破けた後黄色になっているようです。よれよれに萎みかけたものもありました。

でも、この黄色がとても奇麗だったのです。
マコモ

花粉は黄色なのか赤紫なのか…確かめられませんが(涙)、多分赤紫ではないかと。ご存じの方、よろしくお願いします。



咲き終わると雄花は皆落ちて花枝だけが残り、それぞれの枝の先の方に1僂曚匹虜拂垢果実ができています。
余程注意を払わないと、細すぎてほどんと枝にしか見えませんね
マコモ


真菰で作ったお盆飾りの牛や馬、盆棚に敷くござなどで馴染みがありますが、色も優しくさらっとしていて気持ちの良いものです。

*画像の上でクリックすると拡大されます


muku765 at 20:36|PermalinkComments(14)TrackBack(0) 植物 | 根木内歴史公園

2012年09月21日

タコノアシなど(根木内歴史公園2)


奇麗な花と遭遇のあと向かったのは、お目当てのタコノアシ(蛸の足・ベンケイソウ科)の花。 
間にあわないのではと案じていたら・・・良かった♪、白い花がまだ先の方に残っていました。
タコノアシ



花は、雄蕊10本雌蕊5本、花びらはありません。
それでも、基部が合着して王冠状になった雌蕊が白い花びらに見えました。
タコノアシ



初め、花序の先端は渦巻き状。(@_@;)
しなやかな蛸さんの足。
タコノアシ



これから蕊が落ちて実になると吸盤らしい形になって、名前の通りに蛸の足になっていきますね。
    タコノアシ





同じように水の中から茎を伸ばして、茶色の穂を付けたマツカサススキ(松毬芒・カヤツリグサ科)
もう枯れてしまったのかと勘違いしそうな色をしていますが、触るとしっとりと柔かい。 ホッ。( ´∀`)つ
マツカサススキ



立て札の写真を見ると、初めはやはり緑色をしているのですね。
立て札

湿地に落ちないように気を付けて!!の一文が有難い。
植物に気を取られていると本当に危ないのです。^_^;


楕円形の小穂が十数個集まった球状の花穂を、松毬(まつぼっくり)に見立てています。
マツカサススキ



マツカサススキ



だんだんマツボックリそっくりに見えてきました。(^^)
マツカサススキ




muku765 at 09:05|PermalinkComments(18)TrackBack(0) 植物 | 根木内歴史公園

2012年09月18日

ヒレタゴボウ(根木内歴史公園1)



湿地の植物を目当てに、車で15分ほどの「根木内歴史公園」に出かけました。 ちょっと曇り空の涼しいうちに。

おっ、先客が?!・・・いえ、奥の方に小さく見えるお二人は、観察ではなく稲のお世話でした。
湿地の風景



地味な植物を見にきたつもりが、意外にも初めに出迎えてくれたのは2〜3センチの奇麗な黄花。 
路傍にも水の中にも今が盛り、賑やかです。
ヒレタゴボウ



これは、写真で見たことのあるヒレタゴボウ(鰭田牛蒡・アカバナ科・別名アメリカミズキンバイ)に違いない♪
流石北アメリカ原産の一年草は元気いっぱい。
チョウジタテの様な控え目な雰囲気はありません。
ヒレタゴボウ



ヒレタゴボウ



ヒレタゴボウ



   ヒレタゴボウ



花後の枯れた花びらが目立たずに、姿は奇麗なまま、
ヒレタゴボウ



どんどんになります。 
子房下位の植物は実のてっぺんにが残って楽しい形。
と、草姿・花・実と見てくると水田雑草の中では美形の部に入るでしょうか?(*^_^*)
ヒレタゴボウの実


ヒレタゴボウ=葉の基部から流れて茎にが付いたんぼに生える牛蒡の様な根っこの草。
実に奥深い命名ですが、肝心の鰭を見逃してしまいました。

それにしても、名前の響きにはドッキリ、です。
ひれた牛蒡? ひねた牛蒡? ひねくれた牛蒡?・・・(>_<)

同じ水田雑草の仲間の「スカシタゴボウ・透かし田牛蒡」も気取っているのかと誤解されやすい気の毒な響きですね。(笑)


muku765 at 17:49|PermalinkComments(18)TrackBack(0) 植物 | 根木内歴史公園

2012年09月15日

昆虫と野菊(日光植物園)



シラヤマギク
の蜜を吸う
コチャバネセセリ
コチャバネセセリ



小枝で休むアキアカネ
アキアカネ



サラシナショウマ
の花穂で休むナツアカネ

ナツアカネ



ナツアカネ




     花粉団子を付けたクマバチさん。
     アキノタムラソウの花粉は白いのだろうか?
    クマバチ

    



シロヨメナと確信して撮ったはずの野菊も、後から写真を見ると自信が揺らぎます。^_^;

シロヨメナ



カントウヨメナ? ノコンギク? ???
・・・




チョウセンヨメナ
場違いなほど華やかに咲いていました。
チョウセンヨメナ


muku765 at 20:35|PermalinkComments(12)TrackBack(0) 昆虫 | 日光

2012年09月14日

日光植物園の野草

     


間があいてしまいましたが、日光植物園の続きです。

フシグロセンノウ(節黒仙翁・ナデシコ科)は直径5cmの可憐なお花。 柔かなオレンジ色が緑に映えて、遠目にもすぐこの花と分かります。
子供のころよく絵に描いた、花らしい花の形。
こんな風にクレヨンで色を塗って・・・(*^_^*) 
フシグロセンノウ



暑い中まだ残っていてくれた
ワスレナグサ(勿忘草・ムラサキ科)
春には湿地の中に隠れるように咲いていた青い小花が、茎を高く伸ばして、陽を浴びていました。
    
ワスレナグサ




レンゲショウマ(蓮華升麻・キンポゲ科)
レンゲショウマ



キレンゲショウマ(黄蓮華升麻・ユキノシタ科)
キレンゲショウマ




一度は会いたかった
シデシャジン(四手沙参・キキョウ科) 
虫に食い荒らされたのかと心配になるような咲き方ですね。
シデシャジン


細い紐状の5枚の花弁は…実は根元がつながっている合弁花
キキョウと同じ原理で5深裂していたのです。(^^ゞ
雄蕊が枯れて、雌性期を迎えているところ。
それにしても、なんと堂々とした誇らしげな雌蕊なのでしょう。
シデシャジン




メルヘンチックなツリフネソウ(釣舟草・ツリフネソウ科)
3枚(上2枚と先端がカールした袋状のもの)
花弁
3枚(上の1枚・下の唇弁2枚)で、奥で繋がっていると思っていたので・・・
離弁花に分類されていると知りまたビックリです。
ツリフネソウ



ヤマジノホトトギス(山路杜鵑・ユリ科)
噴水の様なの部分がユニーク過ぎて、これまたメルヘン。
ヤマジノホトトギス




まとまった形の良い草姿のモミジガサ(紅葉傘・キク科) 
筒状の総苞が白く、蕾の状態で十分素敵です。
    モミジガサ


総苞の先に小さく伸びる繊細な蕊達。
ホントに地味なお花です。
モミジガサ




      サワギキョウ(沢桔梗・キキョウ科)
    サワギキョウ




                  アブラガヤ(油茅・カヤツリグサ科)
            アブラガヤ
 

                  ヤマトリカブト(山鳥兜・キンポウゲ科)
            ヤマトリカブトの蕾




       サワゼリ(沢芹・セリ科)
       サワゼリ

       アオヤギソウ(青柳草・ユリ科)
       アオヤギソウ 


       マルバタケブキ(丸葉岳蕗・キク科
        マルバタケブキ

       トチバニンジン
(栃葉人参・ウコギ科)の実
       トチバニンジンの実



改めて野草の個性あふれる姿形に感嘆しながら、並べてみました
最後まで見てくださってありがとうございます。

次回、昆虫たちを少しだけ。

*画像の上でクリックすると拡大されます


muku765 at 14:30|PermalinkComments(24)TrackBack(0) 植物 | 日光

2012年09月09日

日光植物園の樹木(2)


巨岩の間を下る含満ヶ淵の急流を見下ろして。
大きく響く水音は怖いほどですが、透明な青い流れと水しぶきの美しさは譬えようもありません。
含満ヶ淵



池の対岸にミズドクサ(水砥草・水木賊・トクサ科)の群落
池の風景



その奥にタラノキ(楤木・ウコギ科)の花が見えました。
池の風景



平地で咲く大輪の紫陽花より小ぶりのタマアジサイ(玉紫陽花・ユキノシタ科・アジサイ科)は、谷間や沢沿いで見られます。
総苞を広げて零れるようにほっこりと咲く、淑やかな愛らしい紫陽花です。
タマアジサイ



割れた総苞は卵の殻の様。^^
タマアジサイ



無数の小花が開くと、長い雄蕊が溢れて薄紫に霞みます。
タマアジサイ



ハートの葉っぱのマルバノキ(丸葉の木・マンサク科)
緑の中の小さな秋色を見つけて、心がワクワク躍ります。
マルバノキ




マルバノキ



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここからは普段見かける樹木です。

ヤマハギ(山萩・マメ科)
ヤマハギ



コブシ(辛夷・モクレン科)の実
コブシの実



熟すと紅紫色になるイヌガヤ(犬榧・イヌガヤ科)の実
この未熟な実はカヤ(イチイ科)とそっくりです。
イヌガヤの実



樹木編の最後を飾る、この面白い形の果序は何でしょう〜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜

初めて見るトサミズキ(土佐水木・マンサク科)の実です!
長く細い角は二本の雌蕊
自然の織りなす無限の造形に感嘆するばかりです。
トサミズキの実



ヒュウガミズキは実の数の少ない分、愛らしさでは勝っている様な。^^
(今回はボケてしまったので、日光植物園2008年撮影のものです。)
ヒュウガミズキの実 出来始め



野草の部が続きます。


muku765 at 17:36|PermalinkComments(21)TrackBack(0) 植物 | 日光

2012年09月07日

日光植物園の樹木(1)


山地の植物や高山植物に出会える『日光植物園』を訪れるのは4回目。平地とほとんど変わらない蒸し暑さの中、
びっしょりと汗をかきながら樹木や野草を見て回りました。

心和む緑の小路が続きます。
日光植物園




オブジェの様に残された倒木に、
少しだけ奥日光の雰囲気を想い出しながら。
日光植物園




所々で出会う流れも大きな魅力。
日光植物園




初めてカラー刷りの案内図がもらえました。
とても見易い♪^^ 広い園内をぐるぐる回っても
標識があるので道に迷う心配はありません。
案内図標識




まず、落葉小低木を二種。

キンロバイ(金露梅・バラ科)
高山の岩場に生える落葉小低木。
キンロバイ



kinrobai



梅の花というより、蕊はヘビイチゴの花。(^^)
キンロバイ




ナガバコウヤボウキ(長葉高野箒・キク科)
山地の乾燥したところ、蛇紋岩地に多く見られる落葉小低木。
ナガバコウヤボウキ


コウヤボウキとの違いは、葉が細長く硬くほとんど無毛で花は2年目の枝に付き、5〜6枚の葉が束生する中央に咲くところ、だそうです。

甘いピンクの冠毛(萼に当たるもの)に気づき、ハッとします。
艶やかさを秘めた色っぽい小花でした。
ナガバコウヤボウキ



ナガバコウヤボウキ



*画像はクリックで拡大できます


muku765 at 16:26|PermalinkComments(18)TrackBack(0) 植物 | 日光