つくづく可笑しな話だ。
時々包丁を右手に泣きも笑いもせずただ意志を握る子供の自分を思い出すが、
誰も傷一つ残さず、今も“普通に”暮らしているのだから驚きだ。
だけど、そもそもそれが思い出す対象に該当するのか、実際にあったことなのかわたしにはわからない。
多分、なかったのだ。そんな事。
一体どれだけ長い夢の中に居るのだろう。
いつかこの夢から覚めるのだろうか。
考えて、また可笑しくなって考えることを辞めるのだ。
まあ、
どっちでもいいや。
夢だろうが現実だろうが、日々は生まれ変わりながら繰り返してわたしはいつまでも此処に居る。
(君と、)
嘘みたいな本当の話は嘘じゃないからこれでいい。
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